馬と水場の法則

朝、ざっくり友人と打ち合わせる。頭もいいし、器量好しなので、きっと彼女が始める事はうまくいくにちがいない。

そんなとき、良く思うのが、やる気の問題。彼女のやる気が気持ちよかったから考えてみたんです。

スポコンみたいで嫌いなんだけど、やっぱりやる気って人から得られるものじゃないと思うんですよね。もちろん、やる気にさせてくれる要因っていうのはあると思うけど。「やる気」って本人が自分を鼓舞する力なのだと思う。意識する、しないかかわらず。

A man may lead a horse to the water, but he cannot make him drink(unless he will).

故事ことわざの辞典 小学館

意思がなければ強制できない。当たり前なんだけど、結構忘れる。誰かのためにと想う気持ちも強い意思になる。その微差があとあと大きな差になるのだと思う。

この人といっしょに仕事をしたい。

この人のそばにいて学びたい。

この人からこの人の良さを吸収したい。

いろいろあるんだろう。そして、それって強力なモチベーションになるんだろうと思う。

単に「そばにいたい」だけでもいいと思うんです。

好きだからそばにいたいんだから。その人のどういうところが好きか、自分できちっと把握していれば、相手の嫌な面も別に気にならない。と、いうか、長所と短所は裏表でしかないから。本質は基本的に一緒。

相手がどんな行動をしていようが、切り取るのも考え方も自分の視線であり物差しであると考えれば、相手は関係ない。

自らを鼓舞する力は、その心持ちだと思う。悪口言っている暇や意地悪な態度をとる暇はない。頭にそれすら浮かばない。相手の心のうちを考えるのは熱烈恋愛中か超妄想片思いだけでいい気がする。

だからって別にポジティブ思考がすべていいってわけではない。悩んで、相手の立場になって立てもしないけど、無理にでも立ってみて考えて。自分らしいその人に対する答えを探せばいい。相手にぶつける前に自己完結してしまえばいい。そしたら別に相手を攻撃する必要もないし、矯正してあげる必要もない。ただ、嫌なものは嫌だ、こうしたらどうだろうと伝えるだけでいい。

できるだけ、お互い気持ちよく仕事も生活も出来ればいいのです。八つ当たりされたとき、許してあげられるかどうかって、やっぱりそれまでの人間関係の積み重ねだし、オープンマインドで接していればあまり気にする必要もないかなと思う。いや、勿論、難しいんだけど。

不機嫌は最大の罪、という有名な言葉もあるように、やっぱり不機嫌をまき散らすのは迷惑。そういう人と話すときは、自分の認知のゆがみも頭において少しこらえて話してみると「へぇ、そうだったのか」と思う事もある。それは受容という名の素晴らしい世界です。

受取手の問題が冷静でない場合、もなってしまう。だからこそ、頭にきて、エスカレートして言った言わないってなる。まぁ基本的にそんなことカップル以外の人間関係であるのだろうか謎だけど。

相手が気付いてくれない、と思ったときは、自分の気持ちが少しだけ相手より多いってことなんだとも思う。そこで素直に寂しいよと言えば、言われて悪い気はしないと思うんです。

人間関係で悩んでいる人はパターンがある気がするんです。自分が相手に言っていることと、相手が自分に言っていることの感受性がアンバランス。人に言われると多く傷ついてしまうような、そんな感じです。

特に女性の人は上手に言い返せてない人がいるなぁと思う。ほんとは男女関係ないんだけど、ジェンダーの縛りは現代日本は女性の方が多いから。みんないい子なんだと思う。相手に添わせようとしているからこそ起こるパラドックスとも言える。


すると、そこに甘えてまたもやジェンダー縛りの多い男性はクルクル回ってしまう。言われないから気付かない。わかってほしい相手はどんどん遠のくし、素直に自分の気持ちも言えない。

人間関係の三回転ひねりみたいなことが起きている。

これって男女が友人になれるか否かみたいなことにも近いと思う。そこで時代の軍配はどうも女性に上がっているような気すらする。

今の時代、どっちかといえばストレスは長期戦。そのなかで粘り強い女子の方がなんだかのらりくらりとうまく行っている。いろいろ悩みは多いと思うんですが。なので、ちょっと検索かけたらこの一文。

男性は力も強いし、アドレナリンで興奮もできるけど、長期的なストレスに対しては、てんで弱いことが分かりました。女性はしたたかさ、粘り強さ、共感する力で、たいていのものを乗り越えていけるという強さがあります。

そうなんだよ、多分、ほんとそう。

それなのに、建前とかで回っている日本社会があるので、どんどん男性は萎縮するような気がします。器でかいなぁと思うひとほど、親切で優しい。そして素直。年配のひととよく接している私はいつも感動してます。

一言書いておきたいけど、素直じゃなくてもいいんです。本音を言えば、意地悪なら意地悪な本音も素敵なんです。かっこつけようと思えば思うほど、みっともなくなる。年かさが行った女性も勘の鋭い女性もそんなにだませないと思った方がいいと思う。素直が一番便利なんですよ、結局。

あぁ、話がずれてしまった。

考え方としては、どうしても飲ませたい場合、いろいろ試行錯誤やら画策するんだろうけど。そもそも他人にそんなことさせて、その先には何があるんだろうか。そして、そんなことできるんだろうか。

建前上、こうしてもらなわければ困るということも多い。失敗も少ないだろう。

でも、そこまでして人にさせることって本来あるのかな、とおもうわけです。

やる気のない人はそっとしてあげる、っていうのもいいんじゃないかな、なんて思ってたりします。

自分が鼓舞できないときは、それを意識するだけでいいと思う。ものさしを外に合わせないで、自分のものさしの目盛りをもっと細かくすればいい。それが「やる気って本人が自分を鼓舞する力」といつも思う。



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