近所のお寿司屋さん

今の職場から徒歩10秒のところに、もう閉店されたんですけど20数年やってたお寿司屋さんがありました。
大将はいつも店の前で怖い顔して仁王立ちしてて嫌だなぁと思っていたんですが、
ご挨拶がてら一人で行ってみました。
酔っぱらっていたので一人で行けました。
当時のお隣さん情報によると「酒飲ましときゃご機嫌」とのことでしたがあまりにもいつもコワイ顔をしているので半信半疑で行きました。

とりあえず乾杯しましょうよとお酒をすすめて、二人でビールを飲みました。
確かにご機嫌でした。
何が食べたいかと問われたのでわたしはブリとエビと数の子が好きですと伝え、
嫌いなものはあるかと問われて 苦手なものはあるけど食べれないものはないです、と答えました。

深夜だったので残念ながらブリの類はなく特に興味もないウニの軍艦にリンゴが刺さった謎なやつとか
出されたものを普通に食べてました。
数の子はあった気がします。

その間、これまで多くの取材を受けて雑誌にたくさん掲載されてきたという自慢話を聞かされました。
どうでもよかったです。

もう少し何か食べたいと言うと、「とっておきがある」と言われ、
わくわくしながら待ちました。

出てきたものは何かのパテでした。
苦手な人でも食べれると言うし女性に評判だと言いながら出されました。
わたくしレバーパテは得意ではないけど食べれるので何のパテでも大丈夫だと思いながら口に入れました。
レバーに近いけどちょっと違う初体験の味でした。
食べようと思えば食べれますが、どうだウマいだろう?と聞かれたので「得意ではない感じです」と答えると
『だから嫌いなもんはないかって聞いたじゃないか!』と怒りながらお皿を下げられました。

豚の血のパテだそうです。

普通に生きてて豚の血の味なんて知らんし。
嫌いなもんかどうかもわからんし。
ここ、お寿司屋さんだし。

あれ以来、嫌いな食べ物を聞かれたら『豚の血のパテが苦手です』とたまに伝えています。

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