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僕とおキョンとシャインポスト

僕と「シャインポスト」の出会いは唐突だった。

時は遡って2022年8月上旬、僕は某百万ライブのソシャゲのイベントで上位を目指し、睡眠時間を極限まで削ってプレイしていた。
いわゆる限界イベランというやつである。

Discordのサーバーで通話を繋ぎながらイベランをしていると、ある人物から眠気覚ましも兼ねてとあるアニメを見ないかと勧められた。
そう、そのアニメこそ「シャインポスト」である。

ただ、今だから正直に話すと、勧められた直後は内心「ああ、またアイドルコンテンツか…」と思っていた。

現在、アニメ、ゲームを問わず多くのアイドルコンテンツが生まれ、いわゆるアイドルコンテンツは飽和状態にあるといってもいい。
もちろんコンテンツを追う、追わないの選択は個人の自由だが、これだけのコンテンツがあると取捨選択すら億劫に感じている人もいるのではないだろうか?

僕自身、そこまでアニメを見たり、アイドルコンテンツにたくさん触れる人間ではないが、実際に追ってみても「今までのアイドルコンテンツとの違いがよく分からん…」とか「これ○○のパクリじゃね?」と思うことはよくあり、どこかアイドルコンテンツに触れることを避けていた。
あとは単純に僕の性格上、複数のコンテンツを追うのが苦手というのもあった。

こんな想いを抱きつつも彼からの提案を無下にすることもできず、とりあえず当時放送していた4話まで観させてもらった。
その時は意識が朦朧としながら観ていたこともあり、登場人物たちが「輝く」シーンがどういったものなのかすら理解せずに観ていた。(今思えば「せっぷく」不可避ものだが)

そんな状況の中でも、あるアイドルの姿がどうしても僕の頭の中から離れなかった…


「テッテレー。お茶目なジョーク、大成功です。」


彼女のことが気になって、限界イベランが終わった後改めてアニメを見直し、「シャインポスト」の沼にどっぷりとハマっていくわけなのだが…
オタクの作品とのなれそめをダラダラ書いても仕方がないので導入はこれくらいにしておく。



みなさんこんにちは
はじめましての方ははじめまして
minakouです。

久しぶりにnoteを書きました。
どうやら8ヶ月ぶりらしいです。
なんならもうnoteを書くことはないだろうと思っていました。

しかし、2023年3月11日に中野サンプラザで行われたライブ「シャインポスト TINGS LIVE JOURNEY ep.02 “Re-Live” with HY:RAIN & HOTARU」があまりにも素晴らしく、元々高かった「シャインポスト」に対するモチベーションが最高潮に達したこともあり、モチベーションの高いうちに「シャインポストはいいぞ」という文章を残そうと思いました。

ネタバレは最小限にしつつ、少しでも「シャインポスト」の魅力が伝わればいいなと思いながら綴りました。
相変わらず言語化が苦手なオタクの見苦しい文章ですが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

なお特に断りがない限り"アニメ"の話をベースとしています。(原作のライトノベルとアニメでは相違点が多々あるため)




「シャインポスト」とは?

小さな成果しか上げられないアイドルユニット「TiNgS」は、とある条件を満たせなければ解散させると告げられる。
解散を撤回するための条件は「3ヶ月後、中野サンプラザでのライブを満員にすること」
物語開始時の「TiNgS」は事務所の専用劇場の定員100名すらまともに埋められないグループ、ちなみに中野サンプラザの定員は約2000名である。
まさに崖っぷちの状況の中、救い手として用意された"訳アリ"のマネージャーと共に解散の回避、そしてその先の「絶対アイドル」を目指していく…

というのが大まかなあらすじである。
これだけ見ると奇をてらったところのない王道の物語、悪く言えば代り映えしない物語とも感じるかもしれない。しかしながら「シャインポスト」は数多のアイドルコンテンツがひしめく現代において、あえて王道の魅力を極限まで突き詰めて勝負している作品となっている。



物語のテーマ"嘘"とアイドルたち

物語は「TINGS」の5人、青天目春(なばためはる)、玉城杏夏(たまききょうか)、聖舞理王(せいぶりお)、祇園寺雪音(ぎおんじゆきね)、伊藤紅葉(いとうもみじ)を中心に動いていく。

青天目春


玉城杏夏


聖舞理王


祇園寺雪音


伊藤紅葉


物語開始時点で「TiNgS」は結成9ヶ月、彼女たちはそれぞれきっかけがありアイドルを目指し、実際にデビューをしたわけだが、アイドルとして活動していく中で様々な感情を抱えることになる。
それはもちろん明るく前向きな想いだけでなく、暗く後ろ向きな想いや悩みも…

ここではそれぞれがどんな想いや悩みを抱えているのかは伏せるが、「シャインポスト」はそんなアイドルたちの心の機微をマネージャー、時にはアイドルの視点から丁寧に描いている。

そして先ほど"訳アリ"のマネージャーと書いたが、マネージャーは「嘘をついている人間が輝いて見える」能力を持っている。
(一見チート能力に見えるが、それ以外の能力があるわけでもない。むしろこの能力を持つからこその悩みもマネージャーは抱えている。嘘を見抜いたからと言って、彼女たちの抱えている悩みを解決するための魔法なんてものはなく、実際にアイドルたちの悩みを解決していくのに特別なことはしていない。)

この「輝いて見える」という表現が彼女たちの葛藤を描くのに一役買っていると同時に、"嘘"というのが「シャインポスト」の一つのテーマであることを鮮明に示す。

彼女たちはどんな思いをもって"嘘"をつくのか?
私たちも生きていて大なり小なり"嘘"をついたことがきっとあるだろう。
でも、つきたくてついた"嘘"なんてあるわけがない。
そんな影を描き続けるからこそ、彼女たちへ向ける感情も自然と大きくなっていく。

ここまで読むとなんだか重苦しそうなアニメだなと思われてしまうかもしれないが、作中では結構コミカルなシーンも多く、皆さんが思っている以上に観やすい作品に仕上がっているので気負わずに観てみて欲しい。
1話1話が濃密に作りこまれており、むしろ24分という時間が短く感じるのではないかと思う。
「"嘘"という重くなりがちなテーマを扱う上でなるべく明るいシーンを盛り込んでシリアスに寄りすぎないようにした」という趣旨の話を製作陣の方も語っている。(出典は失念してしまいましたが….)

個人的には「こびりペーパー杏夏たん」のくだりが好き。
紅葉の観察眼の鋭さと素直すぎる(というかおバカ)点が災いし、とばっちりを食らってしまう雪音、そして静かにキレる杏夏…
このシーンを始め、アニメを何回も見返してるはずなのだが、どうしてもクスっとしてしまうシーンがたくさんある。

ん…?「こびりペーパー杏夏たん」が何の話か分からない??
そんなあなたへ、今すぐ「シャインポスト」第3話を観るんだ。



《普通の》女の子。玉城杏夏

(冒頭でネタバレは最小限にと書いたが、このパートをネタバレなしで語るのは流石に無理なので許してほしい)

ここで一つ、僕にとって”特別な存在”になった彼女の話をしよう。

"おキョン"こと玉城杏夏はずっと真面目に生きてきた《普通の》女の子。
両親に言われたとおりに、先生に教えられたとおりに、しっかりやる。
だからこそ、自分に対して何か物足りなさを感じていた。
一つで良いから特別なことをやってみたい。
でも、教わっていないから何をしたらいいか分からない…

そんな中、彼女は友人からとあるライブに誘われる。
最初は渋々ついていった彼女だったが、「絶対アイドル」螢(ほたる)の目に映る以上の輝きに魅了される。

螢さんのように「誰かにとって、特別な存在になりたい。」

そう願い彼女はアイドルを目指す。
何度もオーディションに挑み、数えきれないほど不合格になりながらも無事アイドルへの第一歩を踏み出した彼女だったが、本当に大変なのはアイドルになってからであった。
勉強などと違い、アイドルは頑張ったからといってそれが結果に結びつくわけではない。
さらに、グループの中でもアイドルとしての才能の差を思い知らされることとなる。

それでも懸命に努力してきた結果、彼女にチャンスが訪れる。
彼女がセンターを務める曲「一歩前ノセカイ」だ。
ところが、初めてのセンターの重圧から初披露のステージで大きな失敗をしてしまい、それ以降彼女がセンターに立つことはなかった。

「私は、特別な存在になれませんでした。」

彼女は自分たちの現状を分析する視野の広さと強い責任感を併せ持つ子である。
だからこそ、初センターのステージで大失敗というトラウマを抱えたあとも《「TiNgS」として特別な存在になれれば》とユニットでの自分の場所を自分で見極め、自分に向いているMCといった裏方に徹するように…

というのが物語開始前のお話。

マネージャーが加入し、「TiNgS」としての活動が少しずつ軌道に乗り始めたタイミングで、彼女の過去が少しずつ明かされていく。
中野サンプラザでのライブを成功させるため、今まで以上の「TiNgS」を目指すため、杏夏の悩みを解決しようと奮闘するマネージャーと仲間たち…

そして彼女がマネージャーに悩みを打ち明ける時、こんな言葉を口にする。
「私は、教えられたことを教えられた通りにしかできない、目を引く魅力なんてこれっぽっちもないんです!」

CVを務める蟹沢萌子さんの熱演も光る

彼女の想いを聞いたとき、非常に心にくるものがあった。
隙自語で申し訳ないが、僕自身も20数年生きてきてそれなりに真面目に生きてきたと思っている。
別に真面目に生きてきたことを後悔はしていないし、真面目に積み重ねてきたものがあるからこそ、今それなりに充実した人生を送れていると思っている。

その一方で正解のないことに対してどう向き合ったらいいのか分からない、仕事においてもプライベートにおいても「誰かの敷いたレールの上を歩くことしかできない」とか「自分には誇れる才能なんてない」そんな風に感じることもある。

こんなしょうもないオタクと一緒くたにするなと思わなくもないが、同じような悩みを抱えながらも懸命に前に進もうとする彼女が僕にはとてもまぶしかった。

彼女はよく「お茶目なジョーク」と題し、場を和ませる冗談を言う。(センスは壊滅的だが…)
実際彼女は人前で話すことやMCが得意であり、単純にジョークが好きというのもあるかもしれない(センスは以下略)が、ここでとある#1コマシャインポストのツイートも見て欲しい。

これだけを見ると「杏夏のセンスは壊滅的だなぁハハハ」で終わるシーンかもしれない。
だが、自分には特別な才能がないということを自覚しながらも、必死でアイドルとして輝くためにもがこうとしているようにも僕は見える。
誰よりも冷静で、誰よりもしっかり者の彼女の放つジョークは、もしかしたらアイドルとして生き残るために彼女が必死に考えた一つの術なのかもしれないと…

元々ちょっと変わった(語弊があるかもしれないが)女の子が好きになる傾向がある僕ですが、こういった背景を知って杏夏のことがもっと好きになった。

そんな彼女がステージの上で輝いている姿を見たい…
気持ちはさながらトッカさんである。

またしても本筋とはそれますが、玉城杏夏を演じているのは蟹沢萌子さんである。
蟹沢さんの本業は声優ではなくアイドル、もっと言えば「≠ME(ノットイコールミー)」というアイドルユニットのリーダーだ。

先日のライブでのパフォーマンスを見て、表情といいダンスのキレといい現役アイドルはやはりレベルが違うなと驚かされたものですが、その一方で蟹沢さんにとって声優の仕事は初挑戦、しかもいきなり杏夏という主役の一人を演じている。
蟹沢さん本人も普段は全然緊張しないが、「シャインポスト」の収録はとても緊張した、初めてのことだらけで苦労したとオーディオコメンタリーで語っている。

実際、アニメ1, 2話時点では杏夏を演じる以前にキャラクターを演じるということ自体に苦労しているなという印象を受けた。
だが、杏夏がメインを務めるアニメ3, 4話を通じ、杏夏の成長と共に蟹沢さんの演技自体もかなり成長しており、最終的にはほとんど違和感がないレベルに仕上がっている。

いわゆる"中の人"の存在というのは特にアイドルコンテンツにおいて切っても切れない関係にある。
"中の人"がいるからこそアイドルがいる、その逆も然り…とはいえ僕自身の中にあまりアイドルと"中の人"を同一視しすぎるのも良くないなと考える部分があるのも確かで、こういった時にどこまで言及しても良いのかいまだに分からないが、アイドルだけでなく、"中の人"たちもアイドルと共に成長していっている姿も見ると、やはり素直に応援したくなるなと僕は思う。

かなり話が脱線してしまったが、マネージャーや仲間の支えもあり、彼女は再びセンターとしてステージに向かう。
そして…

このように「シャインポスト」ではアイドルの内面の掘り下げから、悩みに向き合い一歩踏み出すまでの過程が非常に丁寧に描かれている。
もちろん杏夏だけでなく他のメンバーにもスポットライトが当たるようになっているので、是非とも彼女たちの成長を見届けて欲しい。
あなたにとっての”特別な存在”にきっと出会えるだろう。



ストーリーだけじゃない魅力、楽曲や作画も"半端ない"

アイドルコンテンツにおいて、楽曲が作品を盛り上げる重要な要素であるというのは皆さんにも同意していただけるのではないだろうか。

「シャインポスト」の楽曲たちも、音楽プロデューサーの木皿陽平さん(Stray Cats)を中心とした豪華クリエイターによる制作で、素人感想ながらどれも完成度が高い。

ライブ直前に発表された「Rain of Bullets XX」とゲーム「シャインポスト Be Your アイドル!」のテーマ曲「LOOK AT ME!!」以外はサブスクでフルver.を聞くことができる。(「Rain of Bullets XX」は2023年3月29日にサブスク解禁予定)
曲数は全部で19曲(上記2曲を含め)と現時点では比較的履修しやすい数だと思うのでとりあえず気になった曲から聞いてみて欲しい。
もちろんおススメはアニメを視聴し、アイドルたちの背景を理解してからの履修だが…
というかライブ直前に新曲2曲もアップするんじゃないよ。
バッカじゃないの?(褒め言葉)

ちなみに僕のイチオシ曲(正直どの曲も良すぎて選ぶのに苦労したが…)は「TOKYO WATASHI COLLECTION」
作曲家の宮野弦士さんによるどこか懐かしさや安心感さえ感じるメロディーに乗せて、初デートを前にちょっと強気に出てる女の子感をキュートに歌い上げたキラーチューンに仕上がっている。
(僕のことを知っているオタクなら宮野さんが「シークレットジュエル ~魅惑の金剛石~」の作曲をしている。ということでこの曲を選んだ理由をなんとなく察してくれるのではないだろうか。なにせ僕は"自称"世界で2番目に「シークレットジュエル ~魅惑の金剛石~」を聞きこんだオタクなのでね。
こちらはサブスクだけでなく、公式YouTubeにリリックビデオ(フルver.)があるのでもっと気軽に聞いてくれ。


楽曲だけでなく、アニメを彩るライブシーンの力の入れ具合も半端ではない。
とりあえずこれを見て欲しい。

第1話冒頭で流れる「絶対アイドル」螢による「Sweet Surrender」だが、手書きのアニメーションで螢やバックダンサーたちがとにかくぬるぬる動く。
(もちろん現在のアニメで主流となっている3DCGを使っていないわけではないということは念のため言っておく)
これが第1話冒頭に流れてきて一気に視聴者を引き込みに来るわけである。
アニメーターさんいきなり本気出しすぎ。

「いやでもまあ1話だし、作品に引き込むためならこれぐらい頑張るんじゃない?」と思っているそこのあなたへ、これも見てくれ。

第10話の最後に流れる「HY:RAIN」による「GYB!!」である。「HY:RAIN」は「TINGS」のライバルとして立ちはだかるアイドルユニットなのだが、ライバルとして相応しい圧倒的なパフォーマンスをアニメーションでも示している。
このクオリティが最初から最後まで続くのである。

他にもメンバー間のダンスの実力差や失敗シーンなど、モノローグなどで補間すればいいのでは?といった点も「シャインポスト」ではダンスのテンポのズレや汗の表現などのアニメーションのみで表現している。
しれっと書いているがアニメーターの技量はもちろん、並々ならぬ熱量がなければできることではないだろう。

「シャインポスト」はライブシーンのクオリティ(もちろんライブシーンに限らずだが)という面でもきっとあなたを満足させてくれるはずだ。
まあ、どれだけ言葉で語っても「百聞は一見に如かず」なので、その凄さはそれぞれの目で確かめて欲しい。




シャインポストTINGS LIVE JOURNEY ep.02 “Re-Live” with HY:RAIN & HOTARU

ここまで「シャインポスト」の物語や楽曲等について語ってきたが、このnoteを書くきっかけになったライブについても話をさせて欲しい。
(このパートは感想メインで、「シャインポスト」の宣伝からはちょっと外れた内容になる。「オタクの感想なんか興味ねえよ」という方は読み飛ばしてもおk。読み飛ばしたらこのnoteほとんど終わるけど。)

2022年10月18日、アニメ最終回の放送終了直後に中野サンプラザでのライブ開催が決定した。
告知が来たのは平日の深夜2時を回っているタイミングだったにも関わらず、通話越しで一緒にアニメを観ていたオタクと共に絶叫である。
いやだって「TINGS」、そして「シャインポスト」にとって特別な場所である中野サンプラザでのライブだよ?テンション上がらないわけないでしょ?

アニメ最終回を迎える頃にはすっかり「シャインポスト」の信者になっていた僕は当然のように最速抽選先行に申し込み、幸運にも昼、夜公演両方に参戦することが決まった。(まあシングルとアルバム10枚ずつ積んだし流石にね)

これだけ開催を待ち望んでいたライブは僕自身本当に久しぶりで、ライブが近づくとアニメーションを担当した「スタジオKAI」からメインビジュアル原画によるカウントダウンツイートや「シャインポスト Be Your アイドル!」の#カウントダウン100のツイートも加速し、否が応でも期待値が高まる。

そして、ライブ開催4日前の2023年3月7日…
ついに「声出しOK」の案内が公式から告知された。
こうなるとライブへの期待値はまさに青天井に。

声出しOKの告知が出た直後の僕のツイート、この時は冗談半分だったが、僕のどちゃくそ高かった期待値を軽々と越えてきた。
2023年のベストライブなんて言葉じゃ生ぬるいほど素晴らしいライブだった。

この記事はネタバレは最小限にという前提条件のもと書いているので、楽曲一つ一つに対する感想を述べるのは避けるが、ライブのタイトルにある「Re-Live」に込められた「追体験」という意味通り、「TINGS」をはじめとするアイドルたちの成長をアニメの映像をバックに振り返りながらも、成長したアイドルたちの姿を中野サンプラザのステージで十二分に魅せてくれた。

「絶対アイドル」「輝く道標」として格の違いを見せつけてくれた
螢役の大橋彩香さん

「TINGS」のライバルとして完成された圧倒的なパフォーマンスを見せてくれた「HY:RAIN」の5人
黒金蓮役の芹澤優さん
唐林青葉役の高瀬くるみさん
唐林絃葉役の久保田未夢さん
氷海菜花役の高柳知葉さん
苗川柔役の香里有佐さん

そして「TINGS」の5人
「TINGS」のセンター、いつも前向きで才能あふれる青天目春という非常に難しい役を最後まで演じきってくれた
青天目春役の鈴代紗弓さん
杏夏の決してぶれないパフォーマンスを、現役アイドルとしての違いをまざまざと魅せつけてくれた
玉城杏夏役の蟹沢萌子さん
理王の、そして「TINGS」にとって大きな武器である圧倒的な歌唱力で観客を魅了してくれた
聖舞理王役の夏吉ゆうこさん
リーチの長さやスタイルの良さ、舞台で培った経験を生かし、雪音の唯一無二の豊かな表現力を魅せてくれた
祇園寺雪音役の長谷川里桃さん
常に笑顔を絶やさない、「誰も一人ぼっちにしない」という紅葉の信念を体現してくれた
伊藤紅葉役の中川梨花さん

1人1人がそれぞれのアイドルへの、そして「シャインポスト」への思い入れの強さがトークやパフォーマンスからひしひしと伝わってきた。

なお、夜の部は5列目7番というめちゃくちゃ良い席でライブを観させてもらったのだが、中川梨花さんのファンサービスがヤバすぎてずっーーーーーとキモオタスマイルが炸裂。
無事に中川梨花さんのオタクに陥落した模様。
いやぁマスク着用必須で本当に良かったよ…こんな顔見せられん。

さらにこのツイートの21時間後…

おいお前、青春の一部をささげたといってもいいアイドルマスターミリオンライブ!のライブ当日だぞ!
しかもお前の担当アイドルの百瀬莉緒さん、山口立花子さんが出演するDay2だぞ!!ミリオンライブ!にもっと真剣になれよ!!!
うるせー!!!!日程的に行けるからどっちも行くんだよ!!!!!

…そんなことより中川梨花さんのライブ後に更新したブログを是非読んで欲しい。
(もちろん他のキャストもそうなのだが)伊藤紅葉というアイドルに誰よりも真剣に向き合ってくれていることがこのブログから伝わってきた。
伊藤紅葉役が中川梨花さんで本当に良かった。

話を戻すが、「シャインポスト」のメディアミックスプロジェクトが動き出したのは2021年10月末である。

2022年夏にアニメが放送されるまでにミニライブを2回実施していたが、プロジェクト始動時期もあり、声出しOKでの「シャインポスト」のライブイベントは今回が初めてであった。
そして、キャストの中には声出しOKのライブ自体が初めてという方もいらっしゃった。

また、「シャインポスト」の楽曲は観客とのコール&レスポンスがあってこそ真価を発揮する楽曲が多くあり、キャストに限らず楽曲のクリエイターたちも好転しないコロナの状況から、望んでいる形での楽曲披露に至らず、きっとヤキモキしていたのではないかと推測する。

そして、ライブのステージも今まで比べて大きくなり、大変なプレッシャーがあったのではないかというのは想像に難くない。
それでも、アイドルたちを支える声援を力に変えて、キャストのパフォーマンスより凄みを増しているように感じた。
そして会場の一体感は何物にも代えがたい格別なものであった。

ライブの規制緩和が正式に決まったのが2023年1月末。
ここから1ヶ月ちょっとという短い期間で関係各所との調整は非常に大変だったと思うが、今回に関しては声出しOKでのライブの実施を決断してくれた運営各位に本当に感謝したい。

(一応言っておくと、僕自身は必ずしもすべてにおいてコロナ以前の基準に戻る必要はないと思っている。声出し禁止というレギュレーションだからこそただライブで叫びたい、暴れたいだけのしょーもないオタクをかなり排除できたと思うし、一つ一つの楽曲とじっくり向き合えるといったメリットもあると思っている人間なので)

中野サンプラザはご存じの方も多いと思うが、2023年7月2日に閉館となることが決まっている。
つまり、「シャインポスト」の聖地ともいえる中野サンプラザでのライブは最初で最後である。
そのライブをアニメ放送が終わって盛り上がりも冷めやらぬこのタイミングで、しかも「シャインポスト」として初めて声出しOKという形で実現した、まさに奇跡のライブだった。
このライブ、この瞬間に立ち会えて本当に良かったと心の底から僕は思う。

「シャインポスト」のキービジュアル
「今はまだ、私たちにしか見えない。」
ちなみにこの写真はタワーレコード新宿店にて「SHINEPOST Character Song Collection」発売記念抽選会B賞で当てたポスター


中野サンプラザの会場に飾られていたキービジュアル
「私たちだけじゃ、見えなかった。
私たちのままでも、見えなかった。」


なお、セットリストなどのネタバレ込みの感想も読みたいという方(少なくとも未履修の方だといない気はするが)のために、電ファミニコゲーマーの川野さんが書いた特集記事を紹介しておく。

さらに、僕の連番者だったきゃな氏がライブで披露されたそれぞれの楽曲に対する感想を書いたクソ長文noteを書いてくれている(はず)ので、もしよければそちらも探して読んであげて欲しい。

おい、Part1って聞いてないぞどんだけ書くつもりなんや




最後に

きっかけは何でもいいです。
少しでも「シャインポスト」に興味を持った方、是非「シャインポスト」というコンテンツに触れてみて欲しい。
アニメからでもいいです。
この記事では触れませんでしたが、原作のライトノベルから触れてみるのでもいいです。
公式YouTubeチャンネルに挙がっている動画からでもいいです。
サブスクもあるので楽曲から触れてみるのでもいいです。
きっと作品に関わっているすべての皆さんの情熱を感じ取っていただけると信じています。

中野サンプラザでのリアルライブが終わり、一つの区切りを迎えた「シャインポスト」ではありますが、これからアプリ「シャインポスト Be Your アイドル!」のリリースも控えています。

アプリ「シャインポスト Be Your アイドル!」では「TINGS」だけでなく、アニメで十分に描き切れなかった「HY:RAIN」や「FFF」、「ゆらゆらシスターズ」といったユニット、そしてゲームオリジナルユニットも多数登場し、それぞれのアイドル、ユニットに焦点を当てたストーリーが展開される予定です。

始めるのに、遅すぎるなんてことはありません。
「信者が何か言ってるよ」って思ってもらっても構いません。
でも、こんなに意欲的なアイドルコンテンツがまだまだ世の中に知られていないのは本当にもったいないと僕は思います。

改めて言います。
是非「シャインポスト」というコンテンツに触れてみて欲しい。
後悔させません。


そしてKONAMIへ
アプリ「シャインポスト Be Your アイドル!」きっと素晴らしいものになると
そして「シャインポスト」はこれからもっともっと盛り上がっていくと
これだけの素晴らしい景色を見せてくれた今、僕は確信している。
まずはアプリのリリース、期待して待ってるから。




minakou



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