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ITACCO 02

人にプレゼントをあげるのが難しい。

自分も周りのひとも、
「わあこれ欲しかったの!」なんてものは、
もう既に買っているような年齢になってしまい、
なんていうかプレゼントというものは、
コじゃれたカフェのさりげない系インテリア的な、
言ってしまえば、
センスの押し売りみたいなものなのではないだろうか!
ああなんて気持ち悪い!いけすかない!!
ファブカフェってよく知らない頃、
前通るたびにスクリーンの前で立って話してる人がいて、
タブレット持った人たちがそれを熱心に聞いてたから、
マジでマルチのセミナーハウスだと思ってたよ!
「じゃオシャレマルチの前で。」
「あーあの三角のとこね。」
とかって友達と普通にあの角の信号で待ち合わせしてたよ!
もうこんな気持ちになったりさせたりするんだったら、
ビール券でも贈った方が互いの幸せなんじゃないの!?
と思うようになってしまいました。

そんなプレゼントノイローゼをこじらせて、
悶々と悩んだ末に、ある考えに行き着きました。

「センスは私を裏切るけれど、技術は君を裏切らない!!」

なんでしょうか。
ノイローゼの考える事はよくわかりません。

わからないながらも、
どうせ押し売るなら技術を押し売ることにして、
相手の好きな漫画家を「来い!」と腕に降ろして、
その人の似顔絵を描いて押し付ける事を始めました。


「荒木飛呂彦!来い!来い!!!」の似顔絵。

スタンド名は「ブリーフ・ケース」。

なんといいますか、
目の前の肉筆画をディスることが出来るよな、
ガッツのある素人というのはあまりいません。
「うわあ!すごいすごい!」と迫力に負け、
「ありがとう!」と雰囲気に流されて言ってしまいます。

肉筆画の強みを最大限かさに着て、好評プレゼントです。


ちなみにこの絵は背景をカラーインクで塗ったのですが、
なんかもーどーしよーもないくらい失敗したので、
イラスト部分をデザインナイフで切り抜いて、
カラーのパラフィン紙に乗せて額装しています。
花の部分が超絶めんどくさかったです。











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