ITACCO 01

381さんはテレビ屋さんの会社員なので、
CGだけやってればいいわけではありません。

いや、それでいいハズなんだけども。

「たぶんアイツならイケんじゃね？」という、
無責任きわまりない想像に基づいた発注も来てしまいます。
模型とか、衣装とか、手書きとか手書きとか手書きとか。
まあ「あるよ。」と適当に答えて、
なんとなく売っちゃうおばちゃんもおばちゃんなんだけど。

だってさー、普段やって無い事って楽しいじゃんね。
アナログ作業って超楽しいじゃんね。
うん、楽しいことと出来る出来ないは別だし、
金貰ってやっていいことじゃ無いんだけど、
意外に納品できちゃってるから許してください。

そんな感じで舞い込んできた、
小道具の「存在しないアメコミ」の表紙。

381さんは自我が無いデガイン屋なので、
イタコと呼ばれるスキルがあるのです。

右手をかざして「来い！来い！！」と叫ぶ、
そーすっと降りてくんですよ、わりと簡単に。
ジャクソンポロックから水島新司まで降ろしてきました。。

最初は真面目に降ろしてたのに、
なんで途中から変態が割り込んできたのかわかんない、全然わかんない。
こいつ間違いなく変態だわ、完全に完璧な変態だわ。 

出来上がって上機嫌で同僚のねーさんがたに見せたら、

「幼稚園うろつきそう。」
「美大は無駄に戦闘力高いから嫌。」
「あんた『ノース〜小さな旅人〜』※好きだもんねえ・・・。」

と欲しい言葉をもらえたのでうれしかった。

※『ノース〜小さな旅人〜』