好きな色はピンクだけど、忘れられない色。

黒・白・赤のどの色の手帳にするか迷ったとき
彼に電話した。
彼は迷わず赤と言った。
わたしは素直に赤の手帳を買った。

今でも選択肢に赤があると、ときどき思い出す。
もう気軽に電話はできないけれど
こんなふうになにかでわたしを思い出してほしい。
忘れないでほしい。

あの頃まっすぐに好きだったことは消えない。
それまでのわたしは赤が選択肢にあがることもなかったな。

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