メンクリ日記 20231213


 ちゃんと行けました(いつもの指差し確認)

 今更お知らせですが、過去のメンクリ記事と雑記を一部非公開にしました。自分の中で整理がついてきたことを中心に、ゆるやかに視界の外に移動させた。

 今後も通院記を書けるときは書こうと思っていますが、ぼちぼちというかんじです。



 

ホットトピック「調和は難しい」



 "難しい"という言葉から始まりはするのですが、この周期の調子はかなりよかったです。
 ここ数年の総決算というかんじで、さまざまな気持ちの整理ができてきました。

 今回診察で伝えたのは「人が好きである」ということと、「やはり家族のことも好きだった」という2点です。



 
 久々・ちゃんとした・メンクリ日記なので改めて自分の状況を書くと、いわゆる宗教虐待という経験から実家を半ば蒸発するかたちで出て、それ以来悪夢・24時間一生一緒にいる不安・トラウマ・フラッシュバックを5年ほど続けています。
 それ以外にも色々ギャー!(絶命)ということが1億個ほどあるし引き続き生きているので新規のギャー!(絶命)も引き続き発生し続けているのですが、そういう記憶のぐっちゃぐちゃに絡まったコードをここ2年ほどのメンクリ通院で一つずつ解いていくなかで発達障害とかも判明し、1兆個ほどの日々のあれこれについて1京個ほど考えながら生きています。

 少なくとも10年以上は毎日殺してクレメンスと布団にくるまってガタガタ震えていたこの私が、今では当たり前のように来月のスケジュールを検討するようになりました。流石に未だに驚きを隠せません。
 人は変わるのだなと思いました。


 そんな1垓個ほどあるぐちゃぐちゃコードらをほどいては箱にしまい、ほどいては箱にしまうなか、唯一実家の人たちの記憶だけはいつまでも頭から離れません。



 自分が過去に経験したことは厚労省のガイドラインを読んでいただければ7割くらい当てはまるのでここでは省略しますが、


 7割くらい当てはまるんだからお前んちはろくでもない家だ、そんな経験をしたお前は可哀想なやつだと言われるとしたらそれもまた違うな。とも思っており、気持ちの整理がつかないままでいました。

 自分の経験とつらかった気持ちに寄り添ってくれる人たちは本当にありがたくて尊いのですが、"可哀想"だと言われると「俺ってかわいそうなのか…」とかわいそうに思えてくるので少しつらいです。
 それでも寄り添おうとしてくれる意志はやはりありがたい。そこは譲れない。



 とはいえ、"あれはろくでもない経験だった"と思わないと「ほな家出の必要なかったやん」となってしまいいつまでも自分を苦しめるので、ここ半年くらいは「あんな家…好きでもなんでもないね!」と無理してそっぽを向くようにしていました。
 そうしないともう自我が保てないほど衰弱していました。

 でも私は基本的に人を嫌いにはならないので(嫌いになるとしたら"良くないところ"であり、その人本人ではない)、「おまえらなんか…嫌いだーッ!」と言うことは必然的に自分に嘘をついていることになります。
 それが結局自分を苦しめていて、いつまでも同じところから動けないでいました。


 急に書くの面倒になってしまったので大幅にはしょると、今朝「やっぱ私は人が好きだわ」「家族のことを嫌いになれないのは、あの人たちもまた"人のことが好きな人"だったからだ」という結論を出したとき、自分の中でとても腑に落ちた感覚がありました。
 気づいたらすさまじく泣いていたので、自分の核に触れたのだなとも思いました。





 今回の通院はそんなことを割と一方的に語るだけになってしまったのですが、嗚咽まじりに激しく一生懸命に伝えようとする私の言葉を先生は静かに聞いてくれて、「調和は難しい」と話していました。


 私は宗教なんて無意味だとは今でも思っていません。多分これからもそう思うことはない。
 でもやはりバランスというか、同化するほどにのめり込んでしまうことは宗教に限らず自分や大好きな人を苦しめてしまうなと改めて思います。

 それが本人にとってどれだけ素晴らしいものであっても、人間に同一の存在はいないので(ヒトは雌雄で交配して子孫を残すタイプの種であり、分裂で個体を増やすわけではないので)同じように楽しむことは限りなく不可能に近いです。

 わかり合えないからこそ「どうすればこの人を尊重できるんだろう」と検討することが、ヒトのコミュニケーションの楽しみであるように思いました。



 また人外みたいな読後感の文章を書いてしまった。
 来週には拙作「おじくんとめいちゃん」単行本2巻のお知らせができると思いますので、楽しみにお待ちいただければと思います。




 明日も明後日も生きます。(詳細に言うと次の通院は2週間後なので、少なくとも27日までは)


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