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個人的2019トップアルバム Best30 〜15位-1位編〜

前回の続きです。まだの方は
https://note.mu/373_mra/n/nee6fc0dede60
を読んでからこちらを読むことをお勧めします。
16位まで頑張りすぎて疲れたのでサッと行きます。一行もありうる。

第15位 JESUS IS KING/Kanye West

配信限定のこのアルバムですが、まあまたカニエは変なアルバムを出してきたな、と。
ゴスペルが印象的な今作ですが、ここまで神について歌ったアルバムは見たことがない。その分、カニエの描く神の在り方を我々がどう受け取るかでこのアルバムの個人の評価は変わってくるのではないでしょうか。僕は、まだこのアルバムの存在意義が分かりません。でも何回も聴くことで色んなことが見える気がするのです。YEEZUSのジャケ写と関係があるのか?とか。

第14位 切愛/BASI

韻シストはとても好きですが、BASIさんのソロもめちゃくちゃ良い!というのも、今作を一言で表すと「多幸感」聴いてるだけで幸せになる。BASIさんのリリックってとても優しくて、僕らの毎日に寄り添ってて、だからこそリアルで。僕が好きなのは鎮さんが参加している「普通」です。

第13位 Pop Virus/星野源

2018年のアルバムですが、年末だったので入れさせてもらいました。星野源の世界観がとても好き。王道ポップスだからこそできる遊び方、だけどどこか実験的。例えば「アイデア」とかもそう。ストリングスとシロフォンが印象的なイントロだけど、1番のサビが終わってからはガラッとMPCプレイヤーを用いたビートが前面に出たメロディに変わる。客観的に見るとすごく無謀な変化の付け方だけど、いざ聴くとそれに全く違和感を感じない。不思議。これだけじゃなく、遊び方がとても上手いんだよなあ。
あとNetflixで東京ドーム公演の映像が全部観れるから会員の方は是非。僕は10回くらい見た(冗談抜きで)。

第12位 Mirrors/RAMMELLS

あまりまだ世に名前は知られていないと思いますが…
ダンスミュージック寄りなんだけどクール。でも斜に構えてなくてキャッチー。
低音が気持ちよくて、女性ボーカルで、でもグルーヴも凄くて。
色々裏切ってくる凄いバンド。
オススメは一作前のAuthentic。

第11位 834.194/サカナクション

待ってました!サカナクションの新譜!
今年は特にサカナクションをめっちゃ聴いたな…Spotifyの分析でもアーティスト別3位とかだったし。とりわけこのアルバムが出る前は初期のアルバムをめっちゃ聴いた…
このアルバムを一言で表すなら「美学」
細かい音、ビートのひとつ、どこを取っても美しい。拘ってんだな〜と分かる。
そして商業的な音楽を作る訳ではなく、自分たちが本当にいいと思ったものを作り、それを突き通す、これこそが美学なのかな、って思いました。

第10位 よふかしのうた/Creepy Nuts

みんな大好きCreepy Nuts!
凄さは各所で相当擦られたので特に書くことはありません。ライブ行きてぇ。

各所レビューにも取り上げられていたが、色んなアーティストを連想する。Nine Inch NailsやTyler, The Creator、Marilyn MansonやNirvanaも彷彿とさせる。それはライブパフォーマンスや楽曲から感じ取ることが出来るが、なんと言うか、世の中はこういう存在をいつも必要としているんだろうな、と。
正直ここまでアイコンとなることは考えてもいなかったが、彼女のリアルな歌詞、それも17歳が紡ぐ歌詞に心に闇を抱えた若者は共感・共鳴する。そしてそれだけ世の中は必要としているのだろうな、と。現代版カートコバーンか?
(※編注 相当疲れてるか酔っ払ってるか寝ぼけてるかした時に書いた文章ですねこれ、書き換えるのはダルいのでこのままで)

第8位 濡れゆく私小説/Indigo la End

川谷絵音は音楽業界の異端児と言っても過言ではない。音楽性においてどんな5つを取っても綺麗な五角形が出来るタイプの人。初期のゲスの極み乙女。から好きです。それと同時にその頃からIndigoもめちゃくちゃ好き。良い悪いとかではなく、川谷絵音が紡ぐ歌詞をどこかで心待ちにしている自分がいる。新譜が出るというのを聞いてやはり嬉しかったし、いざ聴いたら期待を裏切らなかったし、期待を超えてきた。すげえ。

第7位 IGOR/Tyler, The Creator

今までの作品からの変化とかそういう細かいことはプロの記事に任せることにして、今作って凄く暴力的なんですよ、特にビート。でも凄くスムーズに聴けるんですよね。
個人的にヒップホップって、ビートよりもそれに乗せられるリリックやフロウ、ライミングの方が何倍も大事(もちろんビートも大事)だと思っていて、でもTylerはその真逆の事をやっている。前作に比べたらラップと言うよりかはポップス調の歌い方だし、ビートはめちゃくちゃ凝ってるし。それも凝ってるけど荒々しいというなんとも前例のない、”Tyler, The Creator”という新たなジャンルのように感じるんですよね。多分良さは自分には全部分かっていないんだろうけど、とにかく聴く度に気づきがあるアーティストです。

第6位 aurora arc/BUMP OF CHICKEN

どちらかと言うと最近のBUMP、とりわけRay以降が僕は好きなんですけど、何が良いって、目を閉じて聴いた時に音楽に包み込まれたような気持ちになる、そして目の前にその景色が広がるような感覚を覚える、ってところですね。壮大、とでも言いましょうか。iPhoneのスピーカーとかじゃなくて音質がめちゃくちゃ良いイヤホン、ヘッドホンで聴くのが良いと思います。骨の髄まで響くこの感じ、凄い。

第5位 燦々/カネコアヤノ

個人的レコード大賞新人賞2019。今年の森、道、市場の「さよーならあなた」の映像でぶち抜かれ、ハマり、今に至ります。もちろん燦々も凄く好きで良いんですけど、それ以上にそれまでの作品も良すぎて、なんで発掘されないんだろう?って感じ。女性ボーカルで真っ直ぐな歌詞、っていうのに弱いんでしょうね僕は。
以下インタビューより抜粋

「私のために歌ってるんだ」ってみんなに思ってもらえたらと思う。「あなたに歌ってるよ」って言い切れるので、私は。

カッコよすぎる。

第4位 Sympa/King Gnu

なんと言うか、バイタリティが凄いですよね。世の中の諸共全て乗っ取ってやるって言わんばかりの音楽。彗星の如く現れてここまでガチっとリスナーの心を掴んで、ってそんなバンド見た事ない。あと常田さんと井口さんのあの対称的な性格が一緒になるなんて考えられないですよね。え?日本語が変?それはずっとだろ。

第3位 並む踊り/崎山蒼志

年下でこんな曲が書けるのが怖い。その理由が一番大きいかもしれないです。メロディも複雑な上17歳が書いたとは思えない歌詞、コラボも自身の個性を全く潰さず、しかし相手の良さを引き立てる。なんだこれは、といったアルバムです。こんな事を言うのは良くないけど、もしかしたらフッと音楽をやめるかもしれない、でもこの先もずっと音楽を続けたならば、とんでもないことになりそう。色々楽しみです。

第2位 So kakkoiI 宇宙/小沢健二

オザケンの新譜。オザケンの書く歌詞って、正直何回か見たり聴いたりしないと本当の意味がつかめないんです。でもそれが醍醐味というか、何回も聴く価値がある、毎回聴くたびに違う発見がある。今作もそうだし昔のオザケンもそう。音楽という枠を超えた芸術だと思っています。こんな詞書ける人はそういない。
もちろん17年ぶりっていうのもあるけど、それを抜きにしても2位です。

第1位 amo/Bring Me The Horizon

これを1位にした理由は、今年リリースされた中で一番リリースを喜んだアルバムであるのと、多分今年1番聴き込んだアルバムだから。前作のThat's The Spilitも名盤だと思うけど、それを遥かに超えてきた。初期のデスコアサウンドからは凄い変わったが、UKチャートで1位を取れている、というのはイギリスだけでなく世界からの支持が強く、世界から認められているということだと。ラウドやエモと言った要素は前作に比べたら確かに劣るが、その分キャッチーなメロディー、そしてそのメロディーにハウス要素を取り込んだりして聴きやすくしている。これもこれで僕はありだと思っています。とにかく、歌詞の内容やメロディ、ユニークさやオシャレさ、とにかくどれを取っても完璧。昔と形は変わってもオリバーのカリスマ性、BMTHのカリスマ性が劣らないのは凄いなと。



偉そうにランク付けなどしましたが、正直このトップ30は順位がつけ難いです。特にトップ10は同率1位でもおかしくない。
今年と良い音楽とたくさん出会えました。来年も沢山の良い音楽に出会えますように。



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Clyfford Still/PH-148
Painted in 1960

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