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BEST OF THE SUPER Jr.28 前半戦振り返り②【SHO選手試合のみ】

 二度目ましてのゆきみです。開幕からの3戦について、興が乗り書きすぎてしまいました。読んでくださった方はありがとうございます。そちらをお読みにならずにこちらに来られた方もありがとうございます。早速ですが、4日目〜6日目の記録です。

4戦目:vsBUSHI

 小さい子のBUSHI選手への声援に耳を塞ぎ嫌がる素振りを見せるの、マシーンらしくていいなと思いました。ほら、機械類って異物入ると大変なことになるでしょ。相手への声援なんてマーダーマシーンにとっては邪魔でしかないので。こういう悪い意味での人間離れ、とっても好きです。
 立ち上がりはやはりスロー。自分から動く様子を見せませんが、前3戦と違って言葉で煽ってくることや全く別方向に走ることなく仕掛けてくるBUSHI選手を前にスカすこともブレイク要求もなくすぐに応じたのは今大会内では新しい始め方だったなと。もうひとつ目新しかったこととしては、レフェリーへの態度の悪化でしょうか。これまでも試合が進み余裕がなくなるにつれて多少言葉が荒くなることはあっても、基本は怖いくらいに丁寧で言われたことに従う素振りを見せていたマーダーマシーン(実際に従うかどうかは別)。ですが、相手選手との壁に使う以外でもレフェリーを突き飛ばすようになったり、カウント速度に対して文句をつけるようになったり、適切な言葉かわかりませんが、幼さが前面に出てくるようになったなと感じました。異物拒否と一緒。……えっマーダーマシーンイヤイヤ期突入?
 試合全体の流れとしては、良くも悪くも大きくフックする点がなく、BUSHIvsSHOの平均点だったのかなというのが、正直な思いではあります。あ、腕を捻っての蹴り3発〜殺戮風挑発アレンジを添えて〜が、段々と綺麗になってきたなと思いました。頭蹴るのって怖いよな……。
 現地で席が遠かったのでこの記事書くために追いワしたんだけど、解説席、「レンチ歴長い」とか「バックボーンはレンチ」とか「レンチ素人じゃない」とかやめてwめっちゃ笑っちゃった。(12分58秒レフェリーストップ)

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5戦目:vs金丸義信

 間違いなく各地の溜飲を下げる一戦だったということは、3カウント取られた後の会場の湧き方で充分にわかりました。それはつまり、そこに至るまでにヒールとして「めちゃめちゃヒートを買って」「めちゃめちゃ嫌われて」「あいつどうにかしてくれ!と思われた」ということで、それがあったからこそ「負けて会場が盛大に湧いた」という、まさにヒールの本懐を遂げた試合だったと思います。
 基本的に日本人は勧善懲悪が好きな人が多いと思うので、時代劇よろしく中盤までは悪の限りを尽くして視聴者をモヤモヤさせるも終盤でヒーローがやってきて撃退、という流れはとてもハマると思います。5戦目は全然終盤じゃないじゃないか!というところですが、ヒールターンから考えると9・4、ネバ6抗争から考えると10・21、文字通りのホワイトナイト登場劇から考えると11・6からなので、ここで一度やっつけておくのはとてもいいなと思いました。SHO選手側にも「絶対やり返してやる」という気持ちが芽生えますし。
 全然試合内容に触れてないな(笑)内容に関してはやはりああいう形でのスタートだったため、金丸選手がペースを握る時間が圧倒的に長かったかと思います。アクシデントを装った金的から流れを引き寄せるもその時間は決して長くはなく、だからといってそれが悪いわけではなかったです。入場からペースを乱されたことを「入場の途中だろ!!!!」と執拗にキレ散らかしたことや、紹介時の弓を引くポーズや空気を吸うアクション等、「マシーン」として、適切な操作で起動させないと少しバグが起きる、という読み方も出来て、個人的にはとても楽しかったです。
 最後の悪あがきすら叶わず、見事にSHO毒までされ、情けなくずるずると帰っていくその様を見て、最高のヒールじゃんか……と私は笑いが止まらなかったです(この試合、入場乱入からずっと笑ってた)本当のヒール査定マッチはこの試合だったかもしれません。One of the bestのヒール、そしてレスリングマスターには、一歩及ばず。(8分08秒サムソンクラッチ)

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6戦目:vsDOUKI

 対鈴木軍連戦です。金丸選手の試合を受け、どうなるだろうなあと考えていたのですが、私は「勝敗関係なく鉄パイプvs超スパナでガキィン‼︎ってのが聴けたら満足だわ」と思っていました(先日WTLで竹刀vsパイプ椅子を観たのもあり)結果大満足。でもそれだけじゃなかった。
 金属製の相棒対決につい興奮してしまいましたが、この試合、めちゃくちゃ面白くなかったですか?このふたりがこんなにカチッとハマると思っていなかったのです、失礼ながら。ジャンピングキックの受けも、突進を身体の柔軟さで避けられてしまうのも、デイブレイク受けも、イタリアンストレッチNo.32のやられ顔も(やられたことばっかだな)どれも良かったです。DOUKI選手がデンジャラステッカーズと組んでヘビー級の選手を相手にし続けたことで、持ち前のルチャテクニックが日本のやり方、重量級相手へのやり方に合うように進化を遂げたことも、このふたりのピタリ感の理由かなと考えます。え、タッグ組めば?(テキトー)
 セコンドを盾にプランチャ避けしたのはただただビックリです。少なくとも私は観たことがなかった。あれは咄嗟のことでも受けられた藤田選手が一番すごいんじゃないの……。なのに踏みつけられちゃってかわいそう。同郷なのにかわいそう。全体としてはDOUKI選手の良さであるルチャの速度感をベースに展開にされたように思うのでサブミッションはほぼ出ませんでしたが、それでも色々な良さがあった、というかSHO選手がDOUKI選手、そして藤田選手、ひいては坂本レフェリーの良さまで引き出して面白くなった試合なのでは?カサドーラからのトペ・レベルサの流れ、やるDOUKI選手はもちろんのこと、やられるSHO選手が素晴らしかったし、ショックアロー回避からのイタリアンストレッチNo.32は最高でしょうふたりとも……
 金属対決は超スパナに軍配が上がりましたが、人の身体から出る音とは思えないやばい音がしてましたね。ゴッて。DOUKI選手が写真あげてた傷、早く治るといいです。……誰軸の記事書いてんのか分からなくなるくらいSHO選手以外の人を持ち上げまくっていますが、私は得意のサブミッションをせずともこのフィールドを作ったSHO選手が一番すごいと思っています、さながら指揮者。本当にいい試合でした。(11分37秒レフェリーストップ)

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 ワールドで映像を観るたびに、新たな良さや見落としていた細やかなテクニックに気付けるので、記事を残すことにしてよかったなと思っています。始まるまではまだかまだかと、とても長い年月待たされているように感じたBOSJも気付けば折り返し、残すはあと5試合になりました。SHO選手はここからの5試合が特に特に濃密(元仲良しに加えて元同門と現同門)です。勝利に優る喜びはないのかもしれませんが、私としてはそれぞれのストーリーを楽しませてもらえたら嬉しいです。
 私は今日で新日本プロレスを観始めてちょうど一年です。超スパナ、じゃない、超にわかです。一年前の同じ日、同じ会場で、同じカードを観て、SHO選手のことが好きになりました。当時とは髪の色も試合展開も全然違うけど、今はこうして新しい面を見させてもらえてることが嬉しいです。今日もいい日になりますように。では。

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