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BEST OF THE SUPER Jr.28 前半戦振り返り①【SHO選手試合のみ】

 ゆきみです。初めてnoteを書きます。ブログは色々と書いていたことがあるんですが、所変われば品変わる、時代変われば媒体変わる。ということでnoteにチャレンジします。
 ことしのBEST OF THE SUPER Jr.28は、私が応援しているSHO選手がMurder Machineになってから初のBOSJということと、たまたま私が人生の夏休みを満喫しているということが重なり、いっちょ全通したろと思い立ち、実際に今のところ全会場に足を運んでいます。
 せっかくなので、その記録として、SHO選手の試合のみにフォーカスして、主観丸出しの記録や感想を残しておきたいと思い、今これを書いています。決して文章が上手い訳ではないですが、少しでも読んでいただけたら嬉しいなと思っています。
 前置きや乾杯の音頭は短い方がいいので、本題いきましょう。

1戦目:vsエル・デスペラード

 Murder Machineとして最初のシングル公式戦、相手はヒールの先輩。初戦の相手としてはベストだったと思います。ここでヒール同士でやるというのはある意味ヒール査定のようにも見えますし、気概を確かめられるようにも見えて。村田さんの実況通り、裏切りの真価が問われる試合です。
 立ち上がりは随分と焦らす方向なんですね。相手を嫌な感じに煽るいい手段だなと思いました。試合自体は腕責めと脚責めの非常にいい攻防で、そこにヒール同士の応酬が加わって楽しい。やられたらやり返す、が双方にあって、でも「先にやったのコイツ!!」とレフェリーにマジ気味に抗議するあたり自分の正義を大いに主張するちょっと頭おかしい人で面白い。
 「待ってくれなかったでしょぉーー!?!?」で公式戦初名言。ターン前にはなかったトラッシュトークがたくさん出るようになったのは、魅力がひとつ増えたなと思います。また、攻撃を受けて過剰に痛がる、怯える、怖がるのも、完全に「おまいう」ムーブなんだけど、そういうとこ愛せちゃうよね。
 基本的な試合の組み立てに大きな変化はなく、今までやってきたことをベースにラフをうまく取り入れたことと、技への入り方や切り返しのバリエーションが増えて、より「スマートに闘う」ように見えてきたなと感じました。アームロックへの入り方がとにかく美味かった。試合が進むにつれて、ダメージの蓄積と共に余裕がなくなっていくところも含めて、王者を前にして見劣りしないいい姿だったと思います。あとジャンピングニーが出ると私の涙腺緩みますが、仕様です。

 介入そのものは演出としてそこまで嫌いではないですが、ジュニアの年一回の大会、公式戦開幕メインで、それまでいい試合だったのに、やる必要あったのかよ……と。もちろん後々、この介入が効いてくるんですが。
 個人的には、ギター・ラ・デ・アンヘルの後アームロックからのスネークバイトで終わってよかったんじゃないの?とは思いますが、今振り返ると、サブミッションの応酬であったこの試合がショックアローで終わったのは、味があっていいなと思うのです。(25分11秒ショックアロー→片エビ固め)

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2戦目:vs高橋ヒロム

 お前が先に引退しろとまで言われての試合。やはり立ち上がりは焦らし、相手が来ればブレイクを要求する。小馬鹿にして相手を焚きつけるのはパッケージのようです。久しぶりにワイヤーカバーで窒息させるのが見れて少し嬉しい。
 二人ともパワー系の選手なので、しっかりとぶつかり合う試合になってとても好きでした。スピアーを止められてしまうのも好きで、それを2発目にはちゃんと倒すあたり、「容易い相手ではないが凌駕しうる」となるのがいいんです。シンプルに好みの話。ヒロム選手が試合の熱が上がるとトラッシュトークがあまり出てこないタイプだからか、SHO選手もこの試合では比較的静かで、でもその分肉弾戦に熱量が多分に流れたなと。開幕戦とは違って多用してない分サブミッションがパワープレイの中で映えて、それもよかったなと思います。あとコーナーデスバレーがとても好きで……受けてる……と思って嬉しくなりました。

 介入については、うーん、一応ジュニアの公式戦なんだから、ヘビーの選手が2人もリング上がっちゃって、技までかけたらもうそれは違うよね、と思っちゃった派です。開幕戦程度の、レフェリーの気を引くとかなら、まだ?という考え。後々、この介入が以下略。
 ただ、これは開幕戦の逆で、パワープレイの応酬であったこの試合が、スネークバイトからのレフェリーストップで終わったの、これもいいなと思います。そしてこの後からヒロム選手が長らく使っていなかったDを多用するようになったのは、この試合関係あるのだろうか……などと考えてしまいます。(17分37秒レフェリーストップ)

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3戦目:vs田口隆祐

 泣いた赤鬼ならぬ泣いたゆきみですよ。祝・独り立ち!!!
 前2戦が介入による決着だったこともあって監督はその対策を講じ、満を辞して試合に挑んできましたが、結果は策士策に溺れる。消灯対策のライトをYLの中島選手につけさせるという仕込み、本人の元気な「ハイッ!」も含めて面白かったです。今思えばこの戦法でなぜ会場が拍手をしたのかw
 いつもは焦らす側のSHO選手も自分を全く相手にしない、介入勢ばかり気にする田口選手に痺れを切らして突撃。「やかましいゴルァ!」と。自分のペースを乱されることを嫌う感じがこういうところから漂ってきて好きです。監督のお尻に怯えすぎ可愛いね……。
 試合の流れ作りとしてはどちらかがものすごく引っ張るということもなく、双方で組み立てていて、わかりやすくどちらかが有利/不利は見えづらい(し、その分形勢逆転とかも分かりにくい)けども、その拮抗する感じが個人的にはとてもよかったです。格の判定という意味でちょうどいい二人だなと思いました。受けの話としてフェイントダッシュからのヒップアタック、場外エスケープしてから三角飛びプランチャ受けはサイコー。
 鉄柵おしりぺんぺんは監督の妙技、余興として好きですし、レフェリー使って逃げて90°からのスピアーもとてもよかったです。真っ向よりもずらしてる方が小賢しくて好き。そしてやっぱりジャンピングニーは泣いちゃう。あと、初お披露目の弓引き絞りからの首掻っ切り。ヒェェって変な声出るくらいかっこよかった。定番ムーブになりそうで嬉しい。
 最後はスパナを巡る攻防からの金的、そしてレフェリーを起こしてショックアロー。ここでスネークバイトを選ばずにショックアローにいってくれたことがなぜかとても嬉しくて、試合終了のゴングと共に泣き始めちゃいました。私は勝ち試合としてはこういう試合が観たかったというど真ん中の試合です。(14分42秒ショックアロー→エビ固め)

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表情を含め、感情表現がとても豊かになったなと感じます。
それはターン後に身につけたもの、だなんて思ってるはずもなく(感情の発出が苦手だった人が一朝一夕でこんなにできるわけもなく)元々そういうきらいがあったところを今まで抑え込んでいたんだろうなと見ています。遠慮だったのか、そういう表現方法を選んでいたのかは知る由もありませんが、今のスタイルと感情表現が一致していることは確かで、それがSHO選手の魅力を大幅に膨らませているなと思うのです。そしてそれは、先輩から可愛がられたあの愛嬌のある、でも遠慮がちだったSHO選手として生きた時代があったこその賜物だなと。
私は彼が築き上げる屍体の山の一番下には、Roppongi3KのSHO選手がいると思っているので、過去を葬って、でも葬りきれずに、唯一無二のヒール街道を爆進してほしいなと思います。

前半6試合分まとめて書こうと思っていたのに随分長くなっちゃいました。4日目〜6日目は次の記事にて。またお読みいただけると嬉しいです。では。

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