#毎週VALIS感想 - 004 ◇ 誰かの心臓になれたなら Covered by RARA

先日の生放送でRARAさんがユリイ・カノンさんについて少し触れていたので、改めてこのカバーを聞いてみた。結論から先に言うと、このカバーはぼくを本格的なRARA沼に引きずり込んだ歌だった。

ユリイ・カノンさんの楽曲は好きなものが多くてよく聞いていたが、この曲はタイトルのみ知っていて、ちゃんと聞いたことはなかった気がした。所謂エモーショナル系ロックな曲だ。サウンド自体はロックだが、随所で鳴っているピコピコ音が、切ないほど内心を吐露している内容の歌詞にも関わらず、客観視なのか諦観なのか、現実からかけ離れたニュアンスをうまく表現している。リズムが曲を通して心臓の鼓動を表しているかのように、四つ打ちを基準として比較的同じ感じでノリが良い。

そして、ここまではサウンドについて触れてきたけれど、本題のカバー歌唱の方。ぼくはこのカバーの初見のとき、ひとの歌を聞いて初めて「シビレた」という感覚を味わった。めちゃくちゃ好きでハマった。このカバーはVALISにハマりたての時に聞いたものだったので、RARAさんといえば、甘めな声でストレートな歌という印象だった。この歌でガツンとその印象を大きく変えた。こんな歌い方もできるのか、とRARAさんのポテンシャルの高さを知ることになった。

今ではこの楽曲のカバーで一番好きな歌唱で、RARAさんの独唱カバーの中でもトップを争うくらい好きだ。ストーリー的にもRARAさんにピッタリの歌詞で、強く切なく、溢れ出る感情をうまく表現できていて、正直歌を聞きながらうるっときた。

もうすでにRARAさんのこの歌はぼくの心臓ーーは言いすぎかもしれないけれど、少なくとも元気というか、優しく厳しく気にかけてくれているRARAさんの温かさを受け取った。冗談も誇張も抜きで毎日聞いている。奇しくもぼくもRARAさんと同じ多重アラーム族なのだが、一発目の目覚ましはこのカバーを設定している。そのくらい大好きなカバーだ。

余談だが、このカバーでRARAさんの魅力にハマったぼくは直後、ソロオリジナルがあることを知り真っ先に禁断果実を聴くのだが、無事に後戻りができなくなってしまった、あーあ。

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