腐った電池

明日ペンライトが必要になった。
壊れたもの以外は捨ててなく全部まとめて部屋の奥底に仕舞い込んでたのを思い出し、ベッドの下の一番奥からソレが入ったカラーボックスを引っ張り出した。

黄色、緑、黄緑、過去の推しカラーのペンライトたちは、ちゃんとそこに残っていた。

中には未開封の物もいくつかあったので、その一つを袋から開封して試しに付けてみたが光らない。
なんでだろうと、色々押したりし、電池が入ってるところを開けてみると電池が若干液漏れしており、使える状態じゃないのが目に見てわかった。いくら未使用といえど、これでは使えない。

何年前に買ったんだっけ。
最後に使ったのは、いつだったっけ。

全然思い出せないのは記憶に蓋をしているせいかな、なんて思ったりもしたけど多分もう何年も経っているからだろう。

何年も、いつの間に。


ほとんどのペンライトは「グッズ」として売られていたものでグループ名や個人名が印字されており、どっちにしろ明日使うことはできない。

明日、というより、今後使うことはないだろう。

ちゃんとまとめて全部捨てよう。そう決めた。
そんな春の夜。

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