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Chinatris攻略資料

はじめに

前にGoogleドキュメントで公開していた記事をこっちにも移植します。
そんな記事です。

 各章毎にも解説したいこととかありますがめちゃくちゃ膨大になってしまうので結構ざっくばらんに書いているところが多いです。
 また、始めに書いちゃいますが単純な形を知りたい場合は記録の動画を見てもらった方が早いです。
Chinatris speedrun All Levels 12:45.95

こっちは各章の速い走りをまとめたものです。理想型を見たい場合はこちら
Chinatris 第1~24章のはやい走りまとめ ver.2

また、各章の詳細はもう上の動画のちょっとした補足くらいしか機能してないので多分「各章の周期一覧」あたりまで見れば十分なようなそんな感じのものになってます。「RTAをするときのコツ、意識していること」あたりからは初めてChinatrisに触る人向けの基本的な情報といった感じもあるんで適宜使ってみてください。
そんな感じな資料です。よろしくお願いします。

全体的な概要

 まず、ChinatrisRTAの全体を通して考えていることは各章の最速の組み方を第1に目指してやっているということです。なのでまずは各章の最速の形を覚えていた方が今の組み方(ツモ順含め)が上手くいっているのか苦戦しているのかの判断が行いやすくなると思います。
こちらの動画のように走るのがある意味で一番の理想になるので、1番早い形を把握したい場合は上に載せた速い走りまとめを見て理想の形を知ることが一番です。
 そして、各章でこういう理想の走りをできるようにしているのはいいのですが、 9割9分このようにはなりません。
 もちろん章によっては(8章など)ある程度理想の組み方ができる確率の高い章もありますが大抵うまくいきません。1回確率出そうと試みた章とかもありましたが多分0.005%くらいになるとかいう試算が出たことがあります。
 なので、その上手くいかなかったときにどう柔軟に組んでいくか、渋い順目を引いたときにどうアドリブを効かせていくかが勝負になると思います。
 また、理想の順目を引けたときと引けなかったときとで差が大きい章や小さい章というのもあります。差が大きいところはもういい順目を引けるように祈るのが早いです。差が小さいところは次に早い組み方をできるかどうか、アドリブを効かせられるかどうかがタイム短縮において大切になってくると思います。

  • アドリブについて
    じゃあそのアドリブって具体的にどうやってるのよというのはやり込みからくる経験則が多く説明が難しいです。
     とりあえず主要パーツ(「一」とか「人」とか)が左右上下どこに置いたら結合しないかの大まかな把握(ほんと無尽蔵に結合起こすので大抵結合すると考えて動いた方がいい)や各章で問われる題目の漢字(後に問われるものや現在残っている題目の漢字を含む)の把握、漢字を狙った形に結合させやすい平坦な盤面作りや複数結合を行いやすい漢字配置の実践などそういったことを瞬時に判断する能力が大切になる気がします。
     この中でも特に盤面整理や複数結合を狙う積み方は3手先4手先がどうなるかの感覚的なものが重要になるのでやり込みがものをいいます。3手先以上を瞬時に読めるように、というのはすごい難しいですし、なんなら自分もそんなことはあんまり考えてないのでマジで感覚的なもので「なんかこの形気持ち悪いな…」という意識で瞬間的に動いています。そしてこの感覚は「こう置いたらこんなグダり方するんだな…」という失敗を何回も繰り返すことで「こういう盤面のときこういう置き方はダメだな」と覚える気がするのでここはほんとやり込みの賜物のような気がします。
     それこそ感覚的には将棋の”手筋”に近い感じがします。
    手筋とは将棋の対局における過去の経験に基づいて、良い可能性が高いとされている部分的な攻めや受けの手、あるいは手順のことです。「垂れ歩」「頭金」などと呼ばれるものや「居玉は避けよ」など格言になっているものもあります。
     一見すると何ともない置き方、場合によっては損に見える置き方でも2手先3手先、ひいてはもっと先には有利に働いてくるようなそんな一手がChinatrisには求められる場合があります。
     そして勿論この手筋に反する盤面というのもあったりします。その判断を適切に行えるか行えないか、これは例外だと瞬時に判断できるかまでくると13分台あたりまで見えるレベルになるかなという感覚があります(まあここは将棋と違って順目くんは2手から先は見えないので結果論的にグダることもありますが...)。しかし裏を返せばこの手筋に従っていれば14分台くらいは出るということでもあります。
     この手筋や格言の類いはまだ整備できてませんが(使う人も自分しかいませんし…)これはこれから色んな感覚をまとめていく上で作っていければ良いなと思っています。
     また、各章にある開幕テンプレに関しても組める順目組めない順目があります。組めたらそれはいいのですが組めなかった場合にじゃあ第二のテンプレに移行するのか、もうアドリブで手筋にまかせた組み方をしていくのか…は将棋でいうところの”囲い”のような感覚がします。(玉を守る陣形のこと)囲いも相手の戦術によって組めるもの組めないものがあり将棋は対戦相手の、Chinatrisは開幕の順目を考えて開幕テンプレを組んでいく必要があります。
    これらを総合すると結構真面目に「まるで将棋だな…」となっているChinatrisRTAです。(もしかしたら本家のテトリスもそういうところが少なからずあるかもしれませんね)

    パッと思いついた格言(随時更新予定)
    ・迷ったら離して置け
    ・「口」は全てと結合すると思え
    ・連鎖崩壊は「口」の隣接から
    ・「、」は左隣に
    ・「八」上の「縦横棒」は「木」となる
    ・要らぬ「水」は右端に置け
    ・「八」の結合「木」の如し
    ・十二章に「杏」は要らぬ

  • 各章の落ちてくる漢字の周期について

各章で降る漢字は完全ランダムではなくある程度の周期性があります。
 例えば第一章では「人」が2つ、「一」が2つ、「丨」が1つ、「丶」が1つ計6個のグループから1つずつ取り出すように出てきます(高校数学の赤玉白玉問題を想像するとわかりやすいです)。
 そしてこの6個が降り終わったらまた先ほどと同じ6個のグループから1つずつ降ってきて…を繰り返しています。
 テトリスと同じようなシステムですが(テトリスは7種類が1つずつ出るようになっている)この周期のなかに同じ漢字が複数含まれているのが特徴的かと思います。この落ちミノ(降ってくる漢字のことは以下落ちミノと表記します)周期は各章固定で、この周期を把握しておくとネクストのさらに次の漢字を予測したりすることができます。
 また、順番は固定ではありませんが最初に降ってくる1周期の漢字の個数は決まっているのでそれを元にした開幕テンプレも存在します。
 全ての章で完璧に覚えておく必要はないですが特徴的な降り方をする章や、キーとなるパーツが何個降ってくるかは頭にいれておくとやりやすいかもしれません。

各章の周期一覧

以下の各章の詳細でも載せてますがあそこの欄はおまけみたいなもので多分この周期一覧が一番大切になりそうな気がしたので別途ここにも載せておきます。

  1. 人:一:I(縦棒):、(点)=2:2:1:1

  2. 人:一:I(縦棒):、(点)=2:2:2:1

  3. 人:一:I(縦棒):、(点):力=4:4:2:2:1

  4. 火:水:木:金:土:力:口=2:2:2:2:2:1:1

  5. 土:人:一=3:1:1

  6. 木:土:、:一=3:3:2:1

  7. 水:土:一:人:口:I=6:4:2:2:1:1

  8. 火:土=2:2 

  9. 口:一:儿:丨=4:4:1:1

  10. 日:一:、=4:2:1

  11. 木:八:口=1:1:1

  12. 口:木:八:一:、=2:2:2:1:1

  13. 日:木:丨:、:水=2:2:2:1:1

  14. 土:田:一:口:丨=6:2:2:2:1

  15. 山:日:丨=3:3:1

  16. 山:十:口:一=1:1:1:1

  17. 口:人:一:丨:、=4:2:2:1:1

  18. 口:士:人=1:1:1

  19. 口:刀:人:八:丨:一=2:2:2:2:1:1

  20. 刀:山:一:、:丨:石=2:2:2:2:1:1

  21. 丨:八:一:口:、:士=6:6:6:2:1:1

  22. 木:火:石:水:土=2:2:2:1:1

  23. 丨:人:一:、:土:水=6:6:6:2:1:1

  24. 二:儿:丨:金:水=4:2:2:1:1

RTAをするときのコツ、意識していること

  • 結合させる順序が決まっている漢字や上下で結合する漢字を優先的に組む

 例えば「日」は「一」の上から「口」を差し込んでも、「口」の上から「一」を差し込んでも同じく「日」になりますが、「古」の字は「口」の上から「十」を差し込まないと「古」になりません。他の順序や位置で結合させると違う漢字が出来てしまいます。例を出すと「十」の左隣に「口」を置くと「叶」に、「十」の上に「口」を置くと「田」になります。
 このようにその漢字の作り方が1通りで固定されている漢字がいくつか存在します。なのでこのような漢字は作れるときに優先して作るよう心がけています。
 特に開幕時はここに置けば漢字消せますよ!っていうガイドを無視してでも作った方が良い漢字があったりします。

  • ネクスト(次に来る漢字)をマジでめちゃくちゃ意識してプレイする

 ネクストを見るというのはテトリスをプレイする時にも重要なスキルですがChinatrisの場合は「ネクスト」が1つなうえ「ホールド」が存在しないためテトリス以上に重要なスキルになります。
 先ほど述べたように作るための置き方が決まっている漢字が沢山あるためこのホールドが無いというのでかなり難易度が上がっていると思います。ホールドで順序入れ替えて置く…ができないのは致命的です。
 なので最低でも次に来る漢字を完璧に把握することで置けるときに確実に置く。をできる限りで行う必要があります。そのためにもマジでネクストはガン見しています。

  • 繰り返しプレイし、結合法則や題目を覚える、テトリス力を磨く

 最後に大切になることはなんだかんだでなにがどう結合するか、題目でなにを問われるかを覚える。ということになります。
そしてこれらの法則はリストを並べて覚える、というよりかは実際にやって、思いがけない結合に遭遇して覚えていくというやり方が一番だと思います。
 結合の法則は想像以上に多く、題目にある漢字、パーツの他にも大量にあります。(一時期調べたことがありましたが多分500種類以上の漢字が実装されています
 以下に記載していく各章のコツも身も蓋もない結論かもしれませんがいつまでたっても「お前そんなくっつき方するんかい!!」の繰り返しみたいなところがあります(そして思いがけず実績を解除していく)。
 そうやって数多のパーツを吸われていくうちに「こいつはここに置くと吸われる」「このパーツはどんな反応起こすか分からないから離して置こう」などの感覚が養われていくのかなあと思っています。
 また、形を覚えるほかにも単純にテトリスが上手いとChinatrisのRTAにも生かせるとも思っています。
 通常のテトリスで培われるミノを見極める力や早く正確に落とす力、ネクストを見る力、盤面を整える意識などは自分の場合前々からテトリスをやってたのが結構大きかったです。名前をテトリスからもじっているだけあってChinatrisもテトリス力が大事だったりします。
 なので普通のテトリスの練習をしているとChinatrisも上手くなる、という謎な現象も起こるのではないかとも思っています。そう考えると先にテトリスの練習をしてみる、というのもアリかもしれません。(テトリス99はいいぞ)

各所で使うRTA用語的なもの

  • 結合時間

漢字が合体するときの時間のこと。とりわけその章の最後の漢字を作った時はクリア演出まで数秒のラグを招くので無駄な結合は避けたいところ。
また、ミノを落とすときの下入力は先行入力が効かないというか1回1回入力する必要があるので微妙なリズム感も求められます。1回結合が挟まるとそのリズムが崩れて若干入力が遅れたりリズミカルにいけないでミスが生まれたり等の影響もある印象です。

  • 落下時間

宙に浮いた漢字が落ちる時間のこと。題目の漢字を完成させて消した時、上に漢字が積み上がっている場合や元々浮いている漢字にミノを合体させた時に発生する。結合時間と同様次のミノが来るまでやクリア演出までのラグを招くので必要最低限に抑えたいところ。しかも落ちるまでがなかなか遅いのでイライラする。

  • 複数結合

置いた漢字を左右や下で複数方向に結合させることで1つの漢字で2つの漢字を作るやり方。
単純に必要となる漢字も少なく済む上、結合時間も1回分少なくなるため大きなタイム短縮に繋がる。ChinatrisRTAにおいて最も重要な技術。
各章にある開幕テンプレもこれを行うために整備されているといっても過言ではないです。

  • 結合回避

不要な漢字を積み上げていくとき漢字が合体しないように積み上げていくこと。合体するとその分結合時間が生じるので結合は必要最低限にしたい。

各章の詳細

各章の落ちミノ周期や組めるとアツい形などを簡単に書きます。基本的には動画を見てもらったほうがはやいです。
また、Googleドキュメントから移植するときに物凄い見にくいレイアウトに仕上がってしまったので(画像も移植できないし)ここの章は割愛します。そんなに重要じゃないし。
とりあえずここにGoogleドキュメント貼っておくのでここからご覧ください

その他(話の小ネタなど)

  • 実装されている漢字は何種類あるか今でもわからない。おそらく500種類以上はある。
    参考資料 実装漢字一覧表(Googleシート)

  • ただ、これでも全部だと思わないのでもうゲーム内に実装されている漢字一覧のような機能が欲しいと思ってたり思ってなかったり。「粏(ぬかみそ)」という日本の国字(中国では使われない)漢字まで実装されてるのはマジでビビった(説明にも日本の国字と書いてある)。

  • 異体字とかも実装されてるので調べても全然情報出てこないこともしばしば。

  • 第1章だけで100種類近くの漢字を作ることが可能(詳しくは参考資料)。

  • 実績が171個もある。パズルゲームとしてもかなり遊べる。

  • 定価205円。安い。セールもよくしていて80円くらいで買えるタイミングもあり。

  • Twitter上で#ChinatrisRTA情報タグにて情報をたまに更新しています。

  • 複数結合など1つの漢字で2つが結合するなどのゲーム内処理が意外(?)と丁寧で大きなバグはない。この結合はしてくれないのかよ!的なものもなく律儀に結合してくれる。結合する法則なども結構複雑(同じ漢字でも上下左右どこから結合するかによってできる漢字も違う)で見た目以上に実装が大変そう。

参考資料 第1章のパーツで組める漢字達

一応組もうと思えば組めるって字がほとんどなので
通常プレイで問われる部分はかなり少ないです。
  • 中国語はどうやって打ち込んでるかというとこちらの「手書き中国簡体字入力」というサイトを使って出しています。

形の似た漢字も色々候補を出してくれるのでここからまだ組んだことのない漢字を見つけてきて組んでみることもちょこちょこある(そして8割9割方実装されている)。










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