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「BanG Dream! It's MyGO!!!!! Blu-ray」の不具合と、ブシロードミュージックへの問い合わせで生じている問題の現状について

はじめに

2023年6月より放送されたTVアニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』、皆様は鑑賞されたでしょうか。
かなり話題になった作品なので、目にした機会のある方も多いかと思います。
かく言う私も本放送時に鑑賞し、その内容に大きな衝撃を受けました。
それから関連のスマートフォンゲームも遊び始めましたし、続編である『Ave Mujica』放送まで期間が開く中、精力的にこの作品を追い続けていこうと決意していました。

勿論、アニメのBlu-ray(以下「It's MyGO!!!!! Blu-ray」と記載します)が発表された際はすぐに予約購入しました。恥ずかしながら初回視聴時に受けた衝撃が大きすぎて、なかなか再視聴に踏み切れていませんでしたが、このBlu-rayの到着を機にもう一度向き合おうと思っていました。

しかし、この「It's MyGO!!!!! Blu-ray」の購入こそが、問題の始まりとなってしまいました。
収録された映像の仕様に不具合があったのです。



Blu-rayの不具合について

不具合の内容については「スカル573」氏が執筆した下記の記事が詳しいため、参照していただきたいです。

最も重要な不具合について大まかに説明すると「一般的な映像用Blu-rayの規格に準じて製作されておらず、そのまま再生すると映像の色に狂いが生じる」というものです。
実際に私の環境でも、「キャラクターの肌が変に白っぽくなる」「窓の外の建物が真っ白になる」「ライブハウスやプラネタリウムのシーンが過剰に暗くなり見づらい」等の症状が発生しています。

この問題に関しては、既にメーカーであるブシロードミュージックに問い合わせは行っています。しかしメーカーからは何ら手応えのある返答を得られていません。
これまで様々な手を尽くしましたが、徐々に私個人で出来る事の限界が見えてきました。

このままでは問題の解決は難しいと思い、この記事の執筆を通して、皆様のご協力を得られればと考えました。
拙い文章ですが、どうかご一読ください。

時系列

これよりブシロードミュージック等と問い合わせを行った際の時系列を記載します。

なお、ブシロードミュージックの問い合わせフォームに『当社よりお客様へ差し上げる返信メールは、お問い合わせいただきましたお客様個人宛にお送りするものです。転載、二次利用はご遠慮くださいますようお願いいたします。』という文面がある事は理解しています。しかしこの問題を皆様へ正確にお伝えする為には、原文通りの引用が必要であると判断したため、文中にて一部をそのまま使用させていただきます。ご了承ください。

4/16 ヨドバシ・ドット・コムで予約購入した「It's MyGO!!!!! Blu-ray」が宅配便で届く。

当日は多忙であった為、開封を翌日に先延ばしする。

自宅に届いた直後のBlu-ray

4/17 Blu-rayを開封し、全話鑑賞する。ブシロードミュージックへの最初の問い合わせ。

実際にBlu-rayを鑑賞する。この時点で画面の色合いに違和感を覚えるも、本放送ぶりの鑑賞であったため、記憶違いではないかと考える。
また第13話のライブシーンに減光処理が残っている事に気付く。これに関しては特に疑問に思ったため、ブシロードミュージックへ『ライブシーンにフラッシュ表現への規制が施されている箇所が見受けられました。Blu-ray等の映像ソフトにおいてこのような規制がされているのはあまり見た事がないのですが、これは仕様なのでしょうか。それともTV放映用のマスターが誤って収録されているのでしょうか。』(一部抜粋、原文ママ)と問い合わせを行う。

4/26 ブシロードミュージック・サポート係より返答が届く。

『第13話につきまして、ライティングが頻繁に変わるライブシーンがあるため、様々な方にアニメをお楽しみいただけるようにハーディング対策がされた映像を収録しております。』(一部抜粋、原文ママ)との回答。
メーカーがこれを仕様と言うのであれば、そういう方針に則って製作されているのであろう、と一旦納得する。

5/21 X(旧Twitter)にてスカル573氏が執筆した記事を発見する。再度の問い合わせを行う。

X(旧Twitter)を閲覧中、下記の記事を発見する。

自身も再度Blu-rayとプライムビデオを使用して鑑賞を行い、上記の記事と同様の問題が生じている事を確認する。
記事のURLを添えて、再度ブシロードミュージックへ『映像の明部・暗部が潰れているように感じます。』『納得のいく回答、及び良品への交換等の誠実な対応を求めます。』(一部抜粋、原文ママ)と問い合わせを行う。また、メーカーはこの不具合を隠そうとしているのではないかという不安が生じたため、以後は強めの文面で問い合わせを行う方針を決める。

6/5 ブシロードミュージック・サポート係より返答が届く。手元の製品について再度検証する。

返答の内容は下記の通り。
『・映像の白飛び・黒潰れにつきまして
本件について、複数の再生機器、再生環境にて確認を行いましたが、白飛びや黒潰れは確認できませんでした。

・映像内のご指摘につきまして
本商品に収録されている収録内容に誤りはございません。』
(一部抜粋、原文ママ)

これは流石におかしいと考え、再度Blu-rayを再生し検証する。その結果、使用しているモニター(I-O DATA GigaCrysta EX-LDGC243HDB)の設定のうち、「黒白伸長」という項目を「自動」から「フル」に切り替える操作をすると、正常に近い色合いになる事を発見する。
(なお、これは私が所有する現在の環境で偶然出来たという確証しか得られておらず、今後プレイヤーやモニターを買い替えた際に同様の事が出来なくなる可能性がある。)

私が使用しているモニターの設定画面

他の映画等のBlu-rayも5本再生し、どれも「自動」か「リミテッド」に設定すると正しい色合いになり、手動で「フル」にしなければいけないのは「It's MyGO!!!!! Blu-ray」のみである事も確認する。
この際再生したBlu-rayは以下の5本。

  • 映画『劇場版「BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!」』

  • 映画『劇場版「BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage」』

  • 映画『劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia Ⅱ : Song I am.」』

  • 映画『ゴジラ-1.0』

  • TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season2』

以上の検証から、「It's MyGO!!!!! Blu-ray」の仕様に問題がある事は間違いないと確信し、検証の内容についての詳細を添え、メーカーへ再度厳格に確認を行うよう問い合わせを行う。その際文末に『返答次第では消費者センター等へ相談する事も視野に入れる予定ですので、そのつもりでお願いいたします。』(一部抜粋、原文ママ)と付け加える。

6/6 ブシロードミュージック・サポート係より返答が届く。

返答の内容は下記の通り。
『前回お伝えいたしました通り、
本商品に収録されている内容に誤りはございません。

上記以上の対応はいたしかねます。
何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。』
(一部抜粋、原文ママ)

この時点で、「メーカーは虚偽の回答を行っており、問い合わせを続けても問題は解決しない」と判断し、消費者センターへ相談する事を決める。

6/7 熊本市消費者センターとヨドバシ・ドット・コムへ問い合わせを行う。

熊本市消費者センターの担当者に「メーカーが嘘の回答を行い相手にしてくれない」「製品に不具合がある事は間違いない」と伝える。
この際、まずは購入店であるヨドバシ・ドット・コムへ問い合わせを行い、その回答が芳しくない場合は再度熊本市消費者センターへ電話するよう助言される。

直後にヨドバシ・ドット・コムの問い合わせフォームを利用してメールを行う。
これまでの事情を説明し、私からの要求は以下の通りであると述べる。
『・Blu-rayディスクを正常に再生できる良品へ交換して欲しい。
・メーカーであるブシロードミュージックより、虚偽の回答を行った事に対する謝罪の言葉が欲しい。
・今後の同社製品に対して、同様の問題が生じないよう再発防止を図って欲しい。』
(一部抜粋、原文ママ)

数時間後にヨドバシ・ドット・コムより返答が届く。
『取引先を介しメーカーへ詳細の確認を行っております。
お時間の関係上週明けとなりますが、
確認が出来次第ご対応について改めてご案内をさせていただきたく存じます。』
(一部抜粋、原文ママ)

更に数時間後、ヨドバシ・ドット・コムより再び返答が届く。
『週明けのご連絡とご案内をさせていただいておりましたが、
メーカーより早期の回答がございました為、
改めてメールをさせていただきました。
本件につきましては、
改めてご対応をさせていただく為、
再度ご連絡いただきたいとの回答がございました。』
(一部抜粋、原文ママ)
と、ブシロードミュージックの問い合わせフォームのURLが添付される。

直後にブシロードミュージックの問い合わせフォームより、返答を求める文面を送る。

6/12 ヨドバシ・ドット・コムよりメールが届く。熊本市消費者センターへ再度問い合わせ。

ヨドバシ・ドット・コムより、取引先経由でメーカーと確認を行っていたものの、情報のやり取りに不備があった事を伝えられる。
メールの内容は以下の通り。
『メーカーサポート窓口からの再度のお問合せをご案内させていただいておりましたが、
メーカーと致しましては当初のご回答に変更は無く、
ご申告いただいた事象が確認できないことから、
ご対応が極めて困難な内容であるとのことでございました。』
(一部抜粋、原文ママ)

なお、ヨドバシ・ドット・コムより返品・返金として対応する事は可能であると提案される。
しかし、同時に特典の冊子やCD、収納ケース等も含めて手放さなければならなくなる事や、何よりこのままでは問題が有耶無耶になってしまう事から、返品・返金は辞退する旨を返信する。

同日に熊本市消費者センターへ再度電話を行う。
購入店を通して問い合わせても、メーカーの主張は変わらなかったと伝える。
担当者より、Blu-rayソフトの品質について検証を行い、不具合が存在すると確証を得る必要があると伝えられ、次は家電製品PLセンターへ問い合わせるよう勧められる。

家電製品PLセンターへ電話を行う。
しかし再生機器などの家電製品であれば対応出来るものの、Blu-rayソフトについては対応出来ないと伝えられる。

熊本市消費者センターへ再度電話を行うも、担当者が不在であったため、翌日また電話をすることになる。

6/13 熊本市消費者センターへ電話を行う。法律相談センターへの連絡を勧められる。

熊本市消費者センターへ電話し、家電製品PLセンターでは対応出来なかったと伝える。
担当者が東京の消費生活総合センターへ問い合わせを行い、適切な相談窓口がないか探すと伝えられる。

数時間後に折り返しの電話が来る。
Blu-rayの品質について相談を行える窓口は見つからなかったと伝えられる。
既に私個人で出来る事の限界が近づいていると判断する。
担当者からは法律相談センターへ相談する事を勧められる。

法律相談センターへ電話を行い、弁護士より6/19に電話を貰えるよう予約を行う。
ただし、同一内容について無料で相談出来るのは初回かつ20分間のみであり、解決出来ない場合は以後弁護士会へ有料で相談する必要があると伝えられる。

現状

以上がこれまでの時系列です。
製品に不具合がある事は、何度も手元で検証を行った限りは間違いありません。しかしながらメーカーが不具合を認めないため、どんどん話が大きくなってしまいました。既に弁護士を頼らねばならない段階まで来ており、場合によって大きな金銭的負担を負う必要があるかもしれません。

熊本市消費者センターの担当者の案内によると、現在の日本には、映像用Blu-rayの品質について検査を行う機関が存在しないようです。メーカーが「誤りは無い」と言ってしまえば、ユーザーはそれを飲み込まなければいけないのです。
これまでのメーカーや購入店との応対からも、ブシロードミュージックは「不具合を意図的に隠そうとしている」もしくは「不具合を発見するための技術を有していない」のどちらかである可能性があると考えています。
特に後者であった場合、事態はより悪化し、今後の同社製品も不具合を抱えたまま発売され続ける可能性があります。

また、この対応を通して、私の精神面にも重い負担がのしかかっています。いつになったらこの問題が解決するのか、何故応援している企業からこのような扱いを受けているのかという落胆から、ここ1週間程は常に動悸が止まらないなどの症状が出ており、心身共に非常に辛い日々が続いています。

私からの要望

私はメーカーのイメージを毀損したい訳でも、過度の経済的損失を与えたい訳でもありません。

  • 製品の映像に生じている不具合を正しく認識し、必要に応じて良品への交換等の対応を行って欲しい。

  • 誤った回答を行った事に対して謝罪して欲しい。

  • 今後発売される同社製品に対して、同様の不具合が生じないよう再発防止を行って欲しい。

ブシロードミュージックへの要望はこの3つです。これまでの私の労力や心的負担に対する賠償などは一切望んでいません。ただ今後も作品を純粋に応援できる環境を作っていただきたいのです。

皆様へのお願い

この記事を読んでいる皆様にお願いがあります。

「It's MyGO!!!!! Blu-ray」等、不具合が認められるBlu-rayを購入した皆様。改めて手元のBlu-rayを再生し、同様の不具合が生じていないか確認してください。そして必要であると感じた場合は、ブシロードミュージックの問い合わせフォームへ報告を行ってください。今までと同様の返答が来る可能性は高いでしょうが、報告数が増えればメーカーの動きが変わるかもしれません。

また、このBlu-rayの不具合に関して、映像制作等の専門的な立場から検証を行なっていただける協力者を探しています。個人での検証には限界があり、一企業を動かすだけの説得力を得るには至っていません。

そして、メーカーのブシロードミュージック様。貴社が早期に不具合を認めていただけていれば、私がここまでの行動を起こす必要はありませんでした。もしもこの記事を読まれましたら、該当のBlu-rayについて再度厳格な検証を行い、今度こそ不具合が存在する事を認めてください。そして、購入者の方々に対して、必要な対応を行ってください。お願いいたします。

この記事を公開する事により、どのような、かつどれだけの反響が起きるのかは、私には予測出来ません。
しかし、相応の覚悟を持って執筆いたしました。

この問題が解決に向かう事を望みます。
皆様の協力が不可欠です。どうかよろしくお願いいたします。


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