スウェーデンのコロナ対策
しみったれた毎日に飽き飽きし、おせち料理を奮発してみるかと思い立ったが、宅配おせちはどこも完売。8月から予約が始まっていたのね。
今年は絶好調だったらしい。そりゃあそうだ。
一方、自殺者はうなぎのぼりと言う。下手したらコロナで亡くなる人より多くなると予測する人も。
スウェーデンが12月も後半になって、コロナ対策の方針転換をした。9月以降、急に感染者が増え、医療が追い付かなくなったという。集団免疫の獲得を目指し、特別な対策は講じない、としてきたのに。
日本医師会のCOVID-19有識者会議のHPで、 カロリンスカ大学病院の宮川絢子医師が、スウェーデンのコロナ対策について丁寧な解説をしている。
今までの対応が失敗だったと断定するのは早計だ、と言う趣旨。統計データや社会体制の違いなど、しっかり分析しているので、説得力がある。
世界の中での一人旅状態だったから、風当たりは強かろうな、と思っていた。それどころじゃないので無策なのと、世界の最高水準にあって、ジタバタしないのとは性質が違う。
彼の国の方針変更を、世界中の国々、マスコミが大はしゃぎで報じているように見えてならない。
ワイドショーにも、政府の発表にもウンザリしている。半年前から同じことの繰り返しにしか聞こえない。
COVID-19の致死率がインフルエンザと同程度、と言うところがミソ。
台湾のように、過去に酷い体験をして、国民全体がウィルス撲滅で団結している国が鉄壁の対応をとるのは、それはそれで素晴らしいと思う。しかし、ヌルーい状態のまま、生活が立ち行かない人が増え続けるのは、納得いかない。
死亡者が毎日出ているんだぞ、みたいなことを言われると、まったくもって声を上げづらいところではあるんだけれど、いまだに仕事にありつけないみみずの生活は、どうしてくれるんだ!コロナと無関係でないことは確かだ。この半年、どれだけの人が職を失ったか。しわ寄せは高齢者を直撃する。
スウェーデンは、たぶん世界中の国から恨まれていた。国民生活をほとんど締め付けることなく、うまく乗り切ることが出来てしまったら、国民を締め付け続けた為政者は立つ瀬なしだ。国の中でも賛否両論あったというが、世論形成にM16やCIAが一役買っているに違いない。
COVIT-19で得しているのは、まず政治家。大きな隠れ蓑があるので、よからぬことでも目につかないうちに処理できる。どの国も赤字続きの国家財政だが、ドサクサに紛れてどんどんお金を印刷できる。国民を救済し、経済を破綻させないための財政支出と言えば大義名分が立つ。貨幣価値は下がりまくるが、国の赤字や借金返済も相対的に激減するから、ヤッホー。世界中の財政担当者がしょっちゅう打ち合わせをしているが、赤信号、みんなで渡れば怖くない。
世の中の動きが停滞し、国民が手も足も出ない状態に据え置かれているのは、現在、権力を持っている人たちにすれば、好ましいことでしょう。頑張らなくても権力キープが継続されるのだから。
人と会うな、人としゃべるな、大きい声を出すな。
外出時、うっかりマスクをつけ忘れ、憲兵に連行された人がいるらしい。噂ですけどね。