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えてこでもわかる笑い飯哲夫訳般若心経

このところ、「般若心経」の初心者向け解説本を読み漁っています。
その中でも、これはピカイチです。

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いきなり写経かい!

まず、この哲夫さんですが、
お笑いコンビ「笑い飯」の一人で
写経が趣味なんだそうです。

表紙を開いた見返し部分に
丸っこい字で書かれた般若心経があって
字の可愛さとご本人の雰囲気とのギャップに笑えます。

内容はガチ!

そんなフリークの方なので
内容はガチです。

具体的には
1)経文
2)ギャグ入りの解説
3)最後に訳文
をひたすら繰り返します。

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例えば最初は
1)『観自在菩薩行深 般若波羅蜜多時
という出だしから始まります。
見開きで写真がドーンとあって
その両脇に大きい字の縦書きで
このお経が書かれています。
そして中央部分にキャッチコピー(これは横書き)
般若心経は観自在菩薩の発言レポート
と書いてあります。
これがわかりやすい!

2)そして、解説に入りますが
ギャグや喩えを使って
なるべくわかりやすく書いています。
『般若波羅蜜多』はサンスクリット語の
『プラジュニャー(パンニャー)パーラミター』を
音訳したものですが、わかりやすくするために
『夜露死苦(よろしく)』と同じ(笑)なんて言っています。

3)解説はあっちゃ行ったりこっちゃ行ったりしますが
結構きちんとしているので
なんとなくですが意味が理解できます。
脱線が多くてわかんなくなっちゃうので
最後にまとめとして訳文が出てきます。
観自在菩薩という人が知恵を完成させるすごい修行をしていた時

これが終わると
次の経文に移ります。
これを繰り返すことなんと18回!

笑いは寒いけど(笑)楽しく読めます

さすがにこれだと飽きが来るので
ギャグを入れたり(品はないけど)
面白い喩えを入れたりして
工夫をしています。
結構、レイアウトが凝っているので
ページをめくる楽しみもあります。

あと、時々コラムもあるので、それもいい感じのアクセントになってますね。

とにかくわかりにくい般若心経を
全文をきちんとわかるように訳してくれたのには感謝!です。

騙されたと思って読んでみてください。

写経の本も出したってことは結構売れた?

第2弾として写経の本も出ているようです。
私もやってみたいので、また読んでみます。