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消えて無く玲奈

スーパーで買った あんまんを電子レンジで温めた
袋がパンパンに膨れ上がって熱々そう

爪でつまんで、やっと取り出して

熱さに苦労しながら食べ切った

そして私は現在 口の中はほのかな火傷を全体的におっている 

こいツァ  わーあ…  やってしまった…感

ちゃんとした火傷ではないが 
パステルカラー程度の淡い不快感が確かな歯応えとしてスニッカーズ的に口の中に存在している

自分の口内がヒリヒリと そしてボロい壁紙のように部分的に脱落している 気がする気がする

前にも 生まれてから幾度となく経験してきた口の火傷は 
その後に一切の学びを残さずに私の記憶からキレイサッパリと消えてゆく
その潔さたるや…
いや 私の忘れっぽさや 学ばなさたるや…

夏の花火大会の様に後グサれなくて結構だ うん

このヒリヒリは、またすぐに忘れる程度のヒリヒリ
言ってみれば ギリギリのヒリヒリなわけで

ちょっとピリピリのサヨナラなのだ

ほんの少し胸にツンとくる 取るに足らないぐらいの、小さなsayonara…   oh…

「世間の風でさまそう、ほてった傷口」

「だれかの嫌いな素敵な私」

「いつかはタンパク質の奇跡のあなた」

あなたという水に恋する5行間

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