褥瘡

 汚らわしい光景を目の当たりにして漸く、貴様の無能を滓まで呪うのだと。良不良問わぬ帰納性の連続が、所詮は私の知覚し得る私の人生と現在であることを。私は分かっていた。世間の扱いでは短い精々二十数年の、しかしながらこの両の手で掬うには無理のある四半世紀弱の中。嫌という程に、分からされてきた。

 残酷にも、理解と行動は同伴しない。己が矮小を咀嚼し反芻する、その行為を、繰り返す。繰り返す。脳に、身体に、刻み付けながら、繰り返す。繰り返す。繰り返す。繰り返す。………… 繰り返して、知らぬ間に腐敗の進んだこの足は崩れる他無く、一層の諦念を抱く。

 唯今は眠りたい。斯くして緩慢な覚醒を留めたその惰性にさえ疲れ、今日を棄てる。

 

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