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そこにいた。
先日、某映画を観に行った。シリーズ物で、楽しみにしていた作品。
見ようか、止めておこうか少し悩んでいた。
シリーズの中盤作に、登場する人物達のことを思い出してしまうのではないか。
あのキャラクター達はいないことになっているのではないか。いろんな感情が巡っていた。
結果的に観てよかったと思う。
映画の全体像やシナリオも最高だったし、2人のキャラクターが作品の中に生きていたからである。
赤いネクタイが揺れている。赤い口紅が笑っている。視覚で見た情報。
この世の中のどこか、作品のどこかで2人はそこにいた。
2人の温かさを感じ、終盤にぐっと思いが込み上げてきた。
この映画の中で生きていてくれてありがとう。
そんな視覚からの情報だった。
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