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いぢわるをした記憶

いぢわるされた事がある。今でも。
でも私は、いぢわるをした事も、ある。

メンタリストDaiGoさんのDラボ会員になって数ヶ月。
文献に基づいた確かであろう知識が簡単に得られるので、横着者の私にはとても有難いオーディオブック。YouTube配信といっしょによく聴いている。

しかし、聴いていて嫌な気持ちになってしまう部分がチョイチョイ含まれており(とくにYouTube)それは過去イジメられた話が出てきたとき。
イジメられた事には勝手に同情を覚えるのだけど、その話しをされるときの話し方が、私には気持ち悪く感じられて嫌な気持ちになっちゃうのだ。

私も、子供の頃もオトナになった今でも
”あ、これ絶対意地悪だな”
と感じる嫌がらせを受けたことがある。

小学1〜2年生の2年間は私の滑舌の悪さから、授業開始前に担任教師から教壇前に呼ばれ、クラス全員のほうを向いて「い行」の練習をさせられるという苦痛の時間が、毎朝あった。

というのも、クラスに「桐原さん」という女の子がいて、私は彼女の名前を上手に言えなかったから。
同じクラスにいた「木原さん」は言えるのに「桐原さん」は上手に言えないのだ。

当時50歳くらいだったであろう担任のT先生(女性)は、毎朝キーキーとヒステリックに怒鳴りながら私の口に指を突っ込んで
「これがイのくち!何度言ったらわかるの?覚えなさい!」
と、滑舌矯正とは到底思えないトンチンカンな指導をし、白いガーゼのハンカチを取り出し、私の口に突っ込んだ指を拭くのだ。
いつまでも上手に発音出来ない私にイライラしてか、ビンタやゲンコツを喰らった事もある。

自分ではT先生の態度に納得がいかなかったので、殴られても涙は出ず、ただただ静かに怒りを覚えるばかり。家に帰って母親にT先生の悪口をボロクソに言いまくってスッキリしていた。

幸い、クラスメイトは男女問わず私に同情的だったのか
「舌の長さで言いづらい言葉があるってお母さんが言うてたよ」と教えてくれた男子がいたり(家で私の事を話してたんだろうね)
桐原さんにいたっては「苗字言いにくかったら下の名前で呼んでいいよ」と優しかったのだけど、私はちゃんと桐原さんの名前を言えるようになりたかったので「桐原さん」と頑張って言うように心掛けていた。

小学3年生になるとT先生は他校に赴任され、若くて美人のH先生が担任となり、平和な学園生活を送ることができた。
しかし、他クラスの担任Y先生(たぶん当時40代、女性)という、T先生同様にヤバい教師が、T先生と入れ替わりで赴任してきた。
Y先生は私の家の向かいに住む幼馴染のCちゃんをあからさまにエコ贔屓し、I村さんという女の子には、誰の目にも「虐め」とわかることをしていた。

I村さんは勉強は出来ないほうで、その事でしょっちゅう廊下に立たされ、モノサシで殴られる姿を何度も見かけた。また、お世辞にも可愛いタイプでは無く、いつも黄ばんだ体操着を着ていて清潔感が無かったせいか、それを揶揄する不名誉なあだ名で呼ばれており、I村さんにとっては地獄の2年間だったのではなかろうか?

美人で優しいH先生はそれをどう見ていたのだろう?
私が小学5年生にあがるタイミングの頃、H先生は教師を辞められてしまった。

私の「い行の練習」のときもだけど、教師の行きすぎた行動は子供たちをドン引きさせるのかもしれない。
教師に反論する勇気のある子供は居なかったけれど、教師と一緒になって苛める子も居なかった。(わたしが気付かなかっただけで、もしかしたら苛めはあったのかもしれんけど?)

40代になって初めての同窓会が開催されたのだけど、とくに仲良しだったわけではない男子に「「桐原さん」は言えるようになった?」と、冗談混じりで訊かれ、そのとき、殆どの同級生が「い行」の事を覚えていたことに驚いた。

「あれはT先生、酷かったよね」「Y先生もヤバかったよね」など、その教師からターゲットにされていなかった同級生たちがみんな、当時の教師のヤバい行動を覚えていたのだ。

ちなみにI村さんは同窓会に来なかった。

私は、T先生から受けた滑舌矯正とはおもえない指導を未だしつこく覚えているのだけど、恨んでいるとか辛かったといった感情とはなんか違う。
白いガーゼのハンカチを使う人をみると、その人がどういう人物であれ勝手に嫌悪感を抱いちゃうので多少はトラウマになっているのかもしれんけどw
私が20代のころT先生が亡くなり、母親からそれを聞いた時は「きっと地獄行きじゃろうね」「あの先生まじ嫌いじゃったわ」と話す程度。

自分にとって今でも一番辛いことはT先生にやられた事なんかよりも
同じ団地に住むYちゃんに理不尽な苛めをしてしまった事。

私は学校であった事を、良い事も悪い事も、1から10まで全て母親に話していたので、時には墓穴を掘ってめちゃくちゃ叱られる事もあったり、同級生から「この事はオバちゃんに言うちゃいけんよ!」と釘を刺されることも多々あったw

私が小学6年生だったある日、同じ団地の子供たち数人でケイドロ(地域によってはドロケイともいう)をして遊んでいると、排泄したてホヤホヤの犬のウンコを見つけた。

しょっちゅう役所の人が野犬狩りに来ていたような田舎なので、当時は犬のウンコが当たり前のように落ちており、小学生って💩が大好きなので興味はすっかり💩へと向いてしまいケイドロどころではない。

泥棒側で隠れていた、小学1年生のYちゃんはまだ💩に気付いていない。
Yちゃんにこの💩を踏ませよう!と私が提案し、砂をかけてカモフラージュさせ、隠れているYちゃんを呼び出し、ホヤホヤの柔らかい💩を踏ませることに成功し、みんなで大喜びした。

何かの漫画が描かれた真新しいピンク色の靴がウンコでベットリと汚れ、ショックを受けたYちゃんは泣いて走って家に帰ってしまった。

残されたみんな呆然。
すでに夕方でもあったのでそのまま解散して帰宅。

帰宅した私はいつものように母親に「Yちゃんに💩踏ませて泣かしてしもうた」と話し、母親からはちゃんと謝りんさいよと言われたのだけど

実は未だに謝っていない。

お勉強ができたYちゃんは地元の国立大学へ進学し、看護師になり、旦那さんと、いまでもあの家に住んでいる。
「すごく立派になっとってんよ」と、聞いてもいないのに母親がYちゃんの近況を教えてくれる。どういうつもりで教えてくれるのかはわからない。わたしも聞かないので。

現在80歳の母親は「T先生っておったじゃん、通知表に”ガラス細工のような繊細なお子様です”ってあんたの事を書いとって、どの口が言うとんじゃ?って笑ったよ」なんて事を未だに言うので、母親がYちゃんの話をするたびに「あんた、ちゃんとYちゃんに謝ったん?」と聞かれているような、複雑な気持ちになる。

最近、竹宮惠子さんの「少年の名はジルベール」を読んだこともあり、私も死ぬまでにちゃんとYちゃんに謝らなければならないのかもしれないけれど、萩尾望都さんのようにYちゃんにとっては掘り返されたく無い封印した過去だったとしたら、私の自己満足に終わってしまうので、実際にYちゃんに会って話をする機会がある日までは自分の心の中で懺悔をするだけに留めておこうと思う。

メンタリストDaiGoさんの話に戻るけれど、過去自分に嫌がらせをした人を見返したいという気持ちはわからなくもない。
でも、配信を聞いていて気持ち悪さを感じるのは何故だろう?
成功されお金も手に入れられているのに、心の卑しさを感じてしまう。
できれば、その部分の話は聞きたくないので、その部分はその部分だけでまとめて、聞きたく無い人は聞かなくて済むような感じになるといいなぁ。

現在。

会社で、お菓子などの頂き物を配られるとき、なぜか私の席だけすっ飛ばすヤツがいるw
誰なのかだいたい検討がついているのだけど、ちゃんと突き止めるため「(貰ってもいない)お菓子のお礼言いたいのだけど、誰が配っていたの?」と、隣の席の男性に聞くと「●●さん」と教えてくれた。やっぱり!と、私が検討をつけていた人と一致。

私が席にいるのにあからさまに私をすっ飛ばしてお菓子を配る人もいる。
あからさまなのである意味清々しいw

このふたりとは、仕事で絡むときは普通に話をするし、私がお土産を配るときは彼女たちにもちゃんと配るようにしている。

同じ人種にはなりたくないので。

現在は異動して全く顔を合わせることも関わる事もなくなった元上司の男性は私のことが嫌いなのか、機嫌が悪いときは私を怒鳴るのだけど、めんどくさいので聞こえないふりをしたり、あからさまに無視をすると、さらにヒートアップするような人だったw
他人の目にはパワハラに見えていたのか、ある日、取締役から会議室に、何故か私が呼ばれ、大丈夫か?と気遣われたことがある。

私は理不尽な嫌がらせやパワハラを「嫌だな」と思う程度で、とくにそれ以上の感情がない。というかこの上司に興味がなかったし、ヤツが飼っている犬を褒めれば機嫌が良くなるというチョロい人だったことや、ヤツのことを💩の周りを飛ぶ銀蝿だと思って接していたので、ブンブン言うててるハエは相手にする必要は無いと思っていたので。

こいつの彼女(不倫相手)が社内におり、彼女は私を気遣うふりをしてよく話しかけてくれていたのだけど、私が他の同僚たちと仲良く出来ないよう陰で動いていたので、こういう奴が一番怖いなと、そっちのほうがどちらかと言えばダメージだった。

とはいえ、全員が私に対して意地悪というわけでは無く、私の動じない態度が笑えると面白がってくれていた同僚もいたし、私もときどき悪口を言わせてもらっているのでwww

まぁ、今後もあのような人たちを反面教師としてお勉強させていただく次第でございます。

過去のことを思い出してこうして記すだなんて、わたし、死期が近づいてきているのかしら?
来週2回目のワクチンを摂取します。
血栓できちゃったりなんかしちゃったら怖いなぁ。

次はワクチンのことを書こうかな。

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