リーマンショックの後は、中国が震源の信用不安か

これだけ、信用に関して金融緩和がされると、次の信用収縮がいつに来るのかが想像できないのが怖い。2年前まではそれが見えなかったが、次が段々と見えてきた気がする。次の信用収縮のきっかけは、おそらく中国を中心に起きるのだろうと思う。

今のところは、中国国内の問題に止まっているようだが、中国の債務が増えてきており、債務不履行(デフォルト)が増えている。2018年は2兆円弱、2019年1−6月も、9500円の債務不履行ペースであり、着実に借金を返せない法人が増えているようだ。

中国の民間企業もけっこう外国からお金を借りている。かつての中国の成長は、インプット(外国からの資本流入)が多かったからアウトプット(GDP)も多かった、にすぎない。外国からは、株式への投資もあるが、企業への融資も多い。中国国内の金利は高いので、まだ、外国からお金を貸す人も多いが、これらはデフォルトの可能性の高いジャンク債となっており、一種のサブプライム債権である。

これら、中国企業にお金を貸していた人たちが損をしだすと、貸し剥がしが起きる。貸し剥がしが起きると、中国の企業が破綻する。ここに信用収縮のきっかけがあるのではないかというのが、私の予想である。中国国内で治れば良いが、中国に融資している団体を中心に連鎖が起きるだろうと思う。

2019年4−6月のGDPの成長も6.2%と低いそうだ。

そもそも、中国は統計をいじっている可能性が高いと昔から言われており、6.2%も大本営発表と考えると、実態はもっと悪いのかもしれない。名目が8.3%成長で、実質が6.2%成長なので、インフレも進んでいる。

消費は伸びているようだが、中国の通貨も弱くなり、物価も上がっているようなので、国内の景気の方はそう長く持たないのかもしれない。

次のチャイナショックは世界経済にどのような影響を与えるのか、与えないのか、これから注目していきたいと思う。



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