米朝戦争の開戦日を推測する

米国というのは、プライドの高い国である。
米国というのは、絶対勝つ戦争しかしない国である。
米国軍というのは、兵士を見捨てない軍である。

これらを総合すると、米国は北朝鮮を軍事攻撃でないのではなく、軍事攻撃する好機を待っているのである。

北朝鮮側からしてみると明確で、石油パイプラインが絶たれれば、生活が成り立たなくなる。日本が太平洋戦争で開戦したごとく、北朝鮮についても、朝鮮戦争を再開せざるを得ない。

その石油を送っているのは、習近平国家主席の中国である。中朝関係は、友情では繋がっていない。トップ同士の仲は悪いのだろうと予測する。今、阿吽の呼吸があっているのは、お互いの都合の良いことが重なっていて、お互いに利用しているだけである。であるから、今の中国は、時が来れば、簡単に金正恩を見捨てることだろう。

石油を北朝鮮に送っているのは、中国である。ロシアが安保理で米国についていかないのは、米露関係がよくないのもあるが「中国に気を使っている」と言われている。中国が動けば、ロシアも動く。

となると、中国である。こちらは外交よりも内政の大国である。絶賛権力闘争中の習近平さんのことである。権力の完全掌握を狙っているのが今年であり、その総仕上げである党大会が開かれるのが10月18日らしい。ここまでは、動きたくないし、動けないというのが実情であろう。

中国にしてみれば、「米国、金正恩の北朝鮮滅ぼすのはわかったけど、ちょっと10月まで待って」という話である。

米国にしてみれば、とっくにレッドラインを超えているのである。「ICBMで核兵器を米国内にぶち込む」と喧嘩を売られて、何もしない米国ではない。軍事的オプションは俎上にずっと乗せているし、トランプの人気のないこの頃である。基本的に、北朝鮮という手頃な戦争は、米国大統領の支持率アップにとってとても手頃であろう。たまたま洪水があって、そちらに手が取られていたと考えるのが自然であろう。

で、建前は、正義の国、米国であるから、国連の決議を取りたい。唯一反対するのは中国であるが、中国の習近平もいい加減北朝鮮には腹が立っている。党大会で内政に目処がつけば、黙殺する可能性がある。

ことはそう簡単ではなく、北朝鮮という土地の戦略的な位置づけ(地政学的なんちゃら)はあるものの(これは、別途、書くことにする)、10月18日から11月頃にかけての開戦が一つのポイントになろう。

今年は、派手なハロウィン・パーティーとなりそうである。

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