0日目:英語の勉強法が分からないの巻

(ええい、面倒くさいので、素性を明かします。元、戦略コンサルタントです。外資の会社に12年いました)。

さて、TOEICが890点を取りつつも、ビジネスの現場で顧客の接待もできないという醜態が分かったので、「Writing/Speakingを強化せねば」と英語をやる事を決意したのが、2015年の12月です。

ただ、いざ、やろうとしても、何をしてよいのか分からない。英語の学習方法など分からない訳です。ネットで調べてみても今イチわからないので、facebookで広く友人・知人達に聞いてみました(手当たり次第友達申請しておくと、こういう時に助けてくれる人がいて、便利です)

幸いにも、米国外資のコンサルにいた時に、後輩がたくさんおりまして、その中には、英語が上手な人たちもたくさんいました。その中の一人が教えてくれた本がありました。それは、『語学で身を立てる』(猪浦道夫)という本です。

英語の勉強方法が分からないと言う私には最適な本でした。詳しくは読んで欲しいのですが、要点をおさえた良い本だと思いました。

まず、語学力の定義です。「語学で収入を得るためには、通訳(音声to音声)にしろ翻訳(文字to文字)にせよ、日本語と他の言語の変換である。これができないと、語学では食えない」という、語学力の定義および目的がありました。私なんかは、「外資企業で働くための英語力って、別に変換する必要ないんだけどな・・」と思うのですが、まあ、それはそれと言う事です。

次に学習法です。「日本人は、英語は日本語の文法書で学ぶべき。なぜなら、日本語の文法は英語のそれと全然違うから。西欧の言語は英語に似ているので応用が利くけど、そういう共通点の多い人向けの学習方法は日本人にはあわない。日本人が良く間違える文法みたいなものがないと、ネイティブには、なぜ日本人が文法を間違えるのかがよくわからない」とありました。私は、ダイレクトメソッド(英語で英語を学ぶ)で良いのかなと思っていたので、これは意外でした。

彼は、フランス語がオリジナルの人で、他言語を操る人なので、フランス語をやっていた私には話が分かりやすかったです。慣れると、フランス語と英語が良く似ています。というか、フランス語の文法をやって、私は初めて、英文法が分かるようになった気がしていたのです。あと、フランス語が分かると、イタリア語とか簡単です。スペイン語もなんとなく読んで意味が分かります。単語も似ているし、文法も似ているからです。そういうことが分かると、共通項の多い欧州言語同士と、日本語との差は大きいなと思う訳です。

ということで、日本語の文法書を買う事にしました。

それから、言語学習の順番が書いてあり、これは価値が高かったです。

ステップ1:文法体型の把握
ステップ2:平易な現代文の精読
ステップ3:作文演習
ステップ4:会話練習(独習)
ステップ5:外国人との会話演習
ステップ6:ダイレクトメソッドによる専門分野の学習

これぞ私の知りたかった事で、これから始める事にしました。同額でステップ4から初めて、会話集の気の利いたものを丸暗記しようとしていたのですが、Writingから始める事にしました。文法大事です。というのは、猪浦さんは過去フランス語をやるにあたり、ほぼダイレクトメソッドでやっていたのだが、最後の語学力が上がりきらなかった。藁をもすがる気持ちで日本語でフランス文法をやり直したら、一気に実力が上がった人です。私もそれに近いアプローチなので、共感しました。

その次に印象的だったのは、「日本のネイティブ英語教師にはろくなのがいない」と言う事です。猪浦さんの持論は、「バイリンガルじゃないと語学教師はできない」だそうです。「なぜかと言うと、日本人がなぜ間違えるのか理解できないから、教えられないから」だそうです。

最後にあるのは、「語学で飯を食うには、国語力が一番大事」だそうです。これ、分かる気がします。日本語を理解するというのに、日本語の理解と、文脈等の中身の理解があると思います。前者は言語の問題ですが、後者は論理的な問題だと私は思っています。後者は、私の表現で言うと、「文章を読んで、図にしてそれが説明できるか」だと思っています。国語力がある人は後者が強いと思っています。(私は中学生の頃に文章を書く事で国語のテストの点数が異常に上がった事があり、「文章を書くと国語力が上がる」が持論です。国語力が大事なら、この文章を書く事も、きっと私の英語力を強化するのに役立つと勝手に思っております)。

この猪浦さんの本は、英語のみならず、外国語を学習する際の参考にすごくいいので、私も是非おすすめです。猪浦さん、完全マルチリンガルだし(私も10億円の宝くじがあたったら、いろいろな言語を学んで、身につけて、海外旅行でも行こうと夢見ております)。



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