見出し画像

『ダビド・ビジャのサッカー講座 試合で活躍するために大切な11科目』(ダビド・ビジャ/DV7サッカーアカデミー)

私は、(下手の横好きですが、)サッカーをプレーするのが好きで、いつも、上手くなりたいと思っています。

公園で子供とサッカーして遊んでいると、ふと、野良でサッカー教室しているじゃもじゃ頭のおじさんなどを見ます(違法に公園を占拠しているから困るんですよね、あれ)。私から見ても教え方がヒドイ。小学生にチューブつけて走らせる。個人練習ばかりでパスの練習がない。怒鳴ってばかり。子供が笑っていないし、サッカーの楽しさが伝わっているとも思えない。親の自己満足でいれているとしか思えないんですよね、あの、サッカー教室。

公園で遊んでいる子供を見ると、ドリブルとリフティングばかりしてる。ピッチは広く、チャンスも転がっているのに、中央にパスをしようともしないで、ドリブルシュートの繰り返し。

なんか違うと思うんですよね。

さて、スペイン代表で最多得点を誇るビジャさんは違います。

まず、基本概念が「決断できる思考力」「応用できる理解力」「協力できる献身性」の3つ。11個の科目を順番に学んでいけば、それが身につくと言います。

これ、メソッドですね。方法論ですね。素晴らしい。

最初の科目は、体の向き。ボールが来る前に、どこに蹴るのか判断してポジションをとって、蹴る場所とボールが来る方向を把握し、考えてから体の向きを正しくして、ボールを受けなさいと。

確かに、簡単にゴールを決められる状況でボールを受けるのと、その後が難しくなってしまうボールの受け方がある。だから、まず最初にそれから教える様子。

他にも色々あるのだけれど、ボールの蹴り方が私はできていなかった。

ビジャの教えは、「まずは、インサイドとインステップだけで良い。但し、両足使えるようにしよう」である。私は、左足は、ろくに蹴れない。色々なキックができるより、「(正しい体の向きをとり)右からきたボールを左足で受けて、右足ですぐ出す」という方が、プレースピードが早いという。いちいち、説明が合理的である。

私が一番下手くそなドリブル。ドリブルで敵を抜く方法も説明している。

敵を抜くのにフェイントなどいらないから、「敵に当たる前にスピードに乗れ」とビジャさんはいう。スピードにのって、角度をつけて切り返せば、相手を置いてけぼりにできるから抜けるんだと。私は全然知らなかったし、スピードがないから確かに抜けない。

その他、ボールをコントロールする技術も、分類がちゃんとしている。スペインでは、ボールコントロールにも、コントロール・クラシコとコントロール・オリエンタードがあるという。ボールを止めて落ち着かせる技術と、次のプレーに合うところにボールを(止めずに)動かす技術。最近は、後者の方しか基本は使わないんだそうだ。

他、さらに上に行くと、ポジションの特性を理解しろよ、とか、シュートで点を取るにはこうだぞ、などの説明があるが、どれも合理的で、脳みその中だけでもちゃんと完結する。

シュートを決めるには意外性が必要だし、リスクを取ることが必要だ。子供が恐縮せずにシュートを打つようになるための練習方法とか、スペースを生かして広い視野を持つようになるための練習など、具体的にどういう練習をすれば良いのかも書いてある。

なので、大人が子供と読んで、一緒にサッカーの練習をしたら上手くなると思うし、子供も頭と体で覚えるから、色々良いと思える。ので、今日から公園で実践してみようと思っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?