書評:『現代の経営(下)』(P.F.ドラッカー)

『現代の経営(下)』(P.F.ドラッカー)
http://goo.gl/jMHKGm

最近、ドラッカーにはまってます。

上巻に続いての下巻です。原題は、"The Practice of Management"であり、直訳すれば、『マネジメントの実践』です。

上巻の時に、「これは、マネジメントのガイドブック」と書きましたが、まさにその通りであると思いますし、私は、これをもっと早く読んでいなかった事を大変後悔しております。

上巻は、主に「マネジメント」が個人としてどういう仕事をするのか?が主な内容でした。下巻は、「組織の作り方」が書いてあります。

よく、ベンチャー界隈で聞く30人の壁、300人の壁、3000人の壁等がなぜ起き、どのように対処するのが良いのか、書いてあります。恐ろしい事に、この本は、1954年に書かれたそうです。朽ちません。

私の個人的な後悔は、ある程度大きくなった組織において、組織をBUに割ると言う時に、適切な提言ができなかったことです。しかし、このドラッカーに言わせると、そんなのは60年前からやる方一緒。いろいろノウハウが書いてあります。知っておけば役に立った事が多いと私は思いました(ちなみに、私には関係ないが、ドラッカーによると、「安定した事業を一つの単位組織にまとめ、成長しつつある将来性のある事業を別の単位組織にまとめるなどという組織のしかたは稚拙」だそうです)。

組織を割る、作るだけがマネジメントの仕事ではないので、そこだけ理解してもまったく意味が無いのですが、マネジメントの仕事全般に付いて統合的に、実践的に書いてあると私は思いました。

組織を大きくするつもりのある経営者の方々にはお勧めの一冊です
(既に読んでるかもしれないけど)。

http://goo.gl/jMHKGm

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