安全保障環境についての認識

詳しくは、マガジンの書評を見て頂きたいが、私がこれらの本を読んでみただけだが、以下のような認識になるに至った。

今まで70年ほど、日本は平和を享受してきた。しかし、2016年からはかなり危ない。

まず、世界のそれなりの平和が崩れている。オバマ大統領の失政により、世界の軍事環境は崩れ、米国軍が世界の覇者になり得ていない。米国軍は強いが、最高指揮官が馬鹿なので、やるべき時に行動に移れず、世界に紛争が起きている。特に、イラク戦争の後始末を間違えて、フセイン大統領の時の高官がISを率いており、世界を混乱に陥れている。

中国は軍事に弱い。なので、通常兵器は駄目なので、核兵器に頼りつつある。ちなみに、米ソの核兵器は、打ち合えば、地球にある人類が全滅する事は分かっているので、お互い核のボタンは押せない。押したら、人類が滅亡する事を理解していると言う抑止力が働いている。

しかし、中国は違う。通常戦力は弱いが、核兵器を戦術的に使おうとしている「おっかない国」である。戦術的に使うと言うのは、広島に原爆を落としたように、戦局の一部分だけの為に核兵器を使う可能性があるということである。

北朝鮮の核兵器も同様に危ない。通常兵器で勝てない国が、国を守ったり、体制を守るために、経済的な方法として核兵器を使いつつある。これも、オバマ大統領の失政により、世界に核兵器が広がってしまったのである。まさに、悪魔である。

欧州も危ない。EUが経済的に破綻してきており、いずれ、EUは割れるだろう。ドイツを中心とした豊かな国のEUと、フランス、スペイン、イタリアあたりの経済が壊滅した国のEUに分裂するのではないか。小国の集まりになった欧州等、もはや、大国とは言えず、全体は衰退するだろう。

ロシアの経済はもう駄目だが、相変わらず、戦争だけが強い。世界が平和でなくなると一番経済的に得をするのは、ロシアだろう。滅びそうな国家に兵器をうれるからである。石油価格が落ち、経済が壊滅したロシアの産業は、兵器の輸出だけになるのかもしれない。また、プーチンの軍隊は強い。こちらは、米国とは裏腹に、指揮官が強いから強い。でも、経済は弱い。飢え死にしそうになれば、革命が起きて、ロシアは崩壊するのかもしれないが、問題はそこまで経済が壊滅するのかだ。

政治体制。ロシアと中国は完全に独裁である。北朝鮮と似たようなものである。これが、中国経済圏と一緒に拡大するのだから、危ない。

という状況の中で、おそらく、だいたいの世界平和の中で、グローバル経済として地球の中で行われてきた「だいたい自由貿易」が終焉を迎え、「ブロック経済」へと突き進むのではないかと思う。

TPPがちゃんと動けば、これは典型である。米中の軍事の対立が激しくなれば、TPPが環太平洋で経済圏になる。これは何を示すかと言うと、TPP外との輸出入が行われなくなる方向になると言う事である。

欧州はだいたい欧州で、中国は独自の経済圏を持つだろう。ロシアが様々な経済圏をかき回してくるだろう。

と、世界の軍事バランス(超大国米国)が、軍事は崩れていないにも関わらず、オバマ大統領というのが馬鹿だから崩れてしまった事がよくわかった。

また、「戦争は国家間の闘い」という常識は崩れ、品の良い貴族の戦争は終わり、部族間の闘いに後戻りしている。即ち、民間人が戦争に巻き込まれる形での品の悪い戦争に後戻りと言う事である。これは、明治時代より前にもどる感覚だ。

テロ等、国家の軍隊でないものに、軍隊を長期に振り向けると士気が落ちるのだそうだ。フランスがまさにそんな感じになるだろう。外国人排斥運動等が高まっている。こちらも、グローバル経済の崩壊につながるリスクがありそうだ。

これからを占う上で、次の米国大統領が大事である。トランプ大統領になれば、テロリストよりも深刻な被害を世界にもたらすだろう。さすがに、米国であってもそれはないと思うが、先が見えない米国の大統領選に、世界の命運がかかっているとも言えるだろう。

日本はどうすべきか。まず、自衛隊の防衛力を強化する必要があるだろう。それから、私の持論は、「防衛する地域はなるべく小さく」である。即ち、南シナ海など行っている場合ではない。シンガポールを見本とし、防衛する地域を絞って十分な戦力で守る。その上で、他国との防衛協力を進めるべきである。陸上自衛隊の強化を図るべきだろう。用途は、本土防衛である。太平洋戦争では、本土を守る兵がいなかった。戦線を縮小させ、日本の本土を守る軍隊を作った方が良い。機動力ではないのではないだろうか。

核兵器への備えも重要だ。対応は宇宙と言う事になる。宇宙とレーザー兵器の整備を進めるべきだろう。

エネルギー安全保障も大事。原発は動かしていないにせよ、維持はしておいた方が良いだろう。いざ戦乱が起きた時、原料を輸入せずに長期間動かせるのは原発しか無い。勿論、自然エネルギー等の代替エネルギーの開発は、長期をみて進めるべきだろう。原発に代われる国内自給できるエネルギーがあれば良い。そして、石油・天然ガスの輸入元はもっと分散すべきである。ロシアからもガスと石油は取った方が良いし、米国からも輸入すれば良い。中東からも、ブルネイからもインドネシアからも入れた方が良い。

潜水艦の数を増やすべきだろう。ハードウェアよりも、潜水艦乗りという人員を育てる事の方が重要だ。艦数を増やし、海上輸送の安全をはかれるようにすべきである。原子力潜水艦も3隻ほど保持すべきと私は考える。

それから、農業と食料。高付加価値農業を目指し、農地は確保すべきだ。税制等を、農業、食品会社、飲食店、ホテルに有利にし、日本を食の都にすべきだ。既に、安くてうまいのは、日本と世界が理解し始めている。インバウンドの食のサービスたるレストランも増やせばいい。高級食材も作ってバンバン輸出をすれば良い。いざ、戦争になってしまった場合に、農地を転用して、食べるものがつくれる。食を産業として振興すべきである。軽減税率は、有事の食料確保のための産業振興に使うべきと私は考える。

これら、金額を見積もって書いていないから、今はまだあてずっぽうな思いつきに過ぎないが、命をとられれば金も何もない。軍事が収まらねば、経済もなにもないのである。

安全保障や軍事については情報収集し、自らの考えを修正の上、ブラッシュアップしていきたいと思う。


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