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中国は借金返せるんかいな


以前こんな記事を書いた

中国の外貨準備高って大丈夫なんだっけ?中国の外貨準備高って、中国企業の借金だよね。ドルで借金してきたのを中国の中央銀行ががめていて、それが外貨準備高になっているけど、大丈夫?2008年までは中国経済伸びていたけど、それからの成長は、外国からの借金で資金流入が多かっただけでしょ。

という内容。

で、最近のニュースを見ると、こんなですよ。

債務不履行が多発です。

中国で企業が発行する債券(社債)の債務不履行が多発している。元本や利息を払えなかった社債の金額は計1570億元(2兆5千億円)となり、過去最高を上回るペースで推移する。

2020年11月でこれですよ。

清華大学系の半導体大手、紫光集団が債務不履行を起こすなど、債務危機は一部の名門国有企業にまで広がる。

半導体ですよ。海外からの技術流入がなくなって、製造プロセスも全然微細化が進んでいないから、国から補助金つぎ込んでもこの様。まあ、日本でも、エルピーダとか潰れましたもんね。補助しても。

債権がダメなら、株式で資金調達だーってやろうとしても、今度はこちら。

中国の通信3社が、米国の株式市場から追い出された。米国からお金を引くことはできなくなったわけだ。それでいて、香港市場から引こうとしても、香港の併合をしてしまって、ちっとも民主主義でも、資本主義でもない国になってしまい、法律体系も英国の資本主義のそれから、社会主義というなの習近平独裁のそれになってしまったので、誰も香港においた資産を法が守ってくれるとは思っていない。なので、香港上場しても投資家が集まるとも思えない。

国内の企業の資本を強化ぁぁ、なんて思っていたのに、こちら。

アリババの決済部門であるアントを上場して、一つお金の山ができて、中国資本も安心?なんて思っていたら、アントの上場が延期。おまけに、成長企業を規制のがんじがらめで潰す方向だそうだ。

中国経済は、企業の血液たるお金をいったいどこから引いてくるんだろうか?謎である。


ちなみに、社債償還は随分前から懸念されていて、昔こんな記事を書いた。

で、中の日経の記事がこれ。

この時点で、「企業と政府部門をあわせた今後3年間の償還額は1兆7531億ドル(195兆円)」ということ。これが、デフォルトしている。丁寧にチャートまで張ってしまうと、以下である。

スクリーンショット 2021-01-03 8.33.54

すでにばかばかとデフォルトしてますが、2021年も厳しそうですなあ。後、今更中国にお金を貸すバカもいないだろうし、中国企業のドル建ての債権の調達、借り換えというのもかなり厳しい気がする。つまりは、貸し剥がしがどんどん起きて、企業のお金が回らなくなる。金融不安ですな。

日本で金融不安というと、平成の土地バブル崩壊(その前の日米貿易摩擦)を思い出します。中国の今は日本の平成元年というフェーズのような気がしますね。"Japan as #1 "ではなく、"China as #1 "であるわけで、なんともデジャヴュという感じです。はい。習近平で失われるのは何年になるでしょうか。

さて、経営者諸君・投資家諸君にあられては、中国からの逃げ足を早めつつ、それでも攻めたいのであれば、日本のバブル崩壊後に伸びた企業をリサーチして、同業種の良いプレイヤーに投資するのが吉と見ますが、結果は、いかに。

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