書評:『福翁自伝』(福澤諭吉)

言わずと知れた福澤先生の自伝。2回目ですが、読んで見ました。Kindleで100円しませんからね。

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解説に詳しいですが、この自伝はフランクリン自伝の構成をパクっているそうだ。まあ、福澤先生自体が、翻訳家・洋学家であるので、江戸時代・明治時代の当時において、西洋の技術や知識を導入するという意味で、フランクリンの自伝を参考に書いたいうのは良い判断なのだろうと思う。

この本は、子育てにおいて大変参考になる本だと思う。福澤先生の生い立ちは結構ハチャメチャである。いたずらなガキで自由に育っているが、品がないわけではない。「朱に交わりて赤くならず」というが、封建制度が当然の江戸時代において、文明開化一本やりで進んだその精神がよくわかる。

2017年の今、世界は経済のパラダイムシフトが激しい。パラダイムシフトというのは世の中の常識が大きく変わっていくということである。この時代において、今までの地図は役に立たないし、過去の古いパラダイムでの経験は害悪にさえなる。

江戸時代の封建制度の産物である「奴隷根性」をやめさせ、開花させるために、どのように人を育てるべきなのか、この本にはよく書いていあると思う。

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