投資日記:1001日目の七面鳥w
素晴らしい記事を見つけたので、拡散させておく。
私が読んだ株式投資関連の記事の中で一番素晴らしい。岩崎さんをこれから尊敬することにする。
バフェットが一笑している、現代ポートフォリオ理論。平時は便利な理論であるのだが、有事に全く役に立たない。その学問的な証明を簡潔、かつ、わかりやすく、解説しているのがこの記事である。ぜひ、株式投資をするなら日経新聞の電子版ぐらい購読して読んで欲しいものだ(そして、日経新聞はアフィリエイトを用意して、購読者が増えたら私にお金を渡すべきだw)
さて、駄文な私は余計なことばかりを書いているが、この岩崎さんの記事はとても役に立つ。
現代ポートフォリオ理論が成り立つ二つの仮定
株価が上がれば買って、下がれば売るべき(かなりの意訳)の現代ポートフォリオ理論。3つのノーベル賞学者の取り組みの組み合わせであるのだそうだ。それでいて、その理論が成り立つ前提が二つあると岩崎さんは解説している。
仮定1=市場は効率的
仮定2=株価の変動幅は正規分布
1:市場は常に効率的なわけではない
仮定1=市場は効率的 については、バフェットの解説がわかりやすい。
(効率的市場理論者について)
「マーケットは『たびたび』効率的であるという観察結果を、彼らは『常に』効率的であるとこじつけました。『たびたび』と『常に』では昼と夜ほどの違いがあるにもかかわらず、です」
まあ大体の時において、市場は正しいのですが、常に正しいわけじゃ無い。たまに気が触れて、正しくなくなるのが市場であることは誰でも知っていること(2020年3月のJREIT指数を見ているとウケる)。
その正しく無い市場の時に株式を買って大儲けすれば良いと言うのが、バフェットさんの言っていることである。
まあ、常には正しく無いわけで、たまに間違うことがある。その間違いで、自動的に損切りしたり、不安になって投げ売りしてしまうから損をするわけだけれども、そう言う仕組みになっているのが現代ポートフォリオ理論に基づく取引な訳で、なんとかショックの時に、うまく行かない理由である。
2:株価の変動幅は正規分布しない
仮定2=株価の変動幅は正規分布 について、岩崎さんの解説が100点。
株価の変動幅は、正規分布では無いらしい。引用で恐縮だが、
かつてイェール大学で名誉教授を務めた故ベノワ・マンデルブロ氏は、1916年から2003年の88年間の米ニューヨーク株式市場の日々の動きを分析。単純な正規分布は実現していないと結論づけた。現実には正規分布よりも大きな変化がかなり高い頻度で出現していたのである。マンデルブロ氏は著書『THE (MIS)BEHAVIOR OF MARKETS(邦訳=禁断の市場)』に「正規分布であれば3.4%を超える変化を示す日は58日期待されるが、実際には1001日もあった」「7%を超えるような変化は30万年に1回しか起こらないはずだが、それが48日もあった」と記している。
「正規分布であれば3.4%を超える変化を示す日は58日期待されるが、実際には1001日もあった」
「7%を超えるような変化は30万年に1回しか起こらないはずだが、それが48日もあった」
見事な正規分布の否定である。
現代ポートフォリオ理論と七面鳥
二つの仮定に基づいた現代ポートフォリオ理論であるが、その仮定の二つは常にあっているものでは無い。つまり、なんとかショックにおいて、現代ポートフォリオ理論は明らかに間違っているのである。
間違った理論を運用に載せると、焼き鳥になる。
七面鳥にならないように株式投資家としては気をつけていきたいものである(題名になっている七面鳥のネタはぜひ、新聞の元記事を読んで欲しい)。
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