記事:台湾海峡有事

日本の外交、安全保障の真っ当なメディアが見つからないので、良さそうな記事があれば、拾っていこうと思っている。

台湾は人民解放軍の上陸作戦に勝てる(News Week Japan)
Taiwan Can Win a War With China
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/10/post-11060_1.php

台湾と中国を比べた場合、中国の方が圧倒的に軍事費、兵力も多くはあるが、地の利が台湾にあるので、そう簡単には台湾は落ちない、という記事である。

中国による奇襲が成功すれば台湾陥落もありうるが、実際にはありえないと記事はいう。というのは、中台双方のスパイは両国にありふれている中で、中国が台湾を攻めるとなるとその準備は大掛かりになるので、30日前には分かってしまう。わかると、台湾の予備役がよびだされ、これが以外に165万人もいる。

台湾海峡を渡れるのは、4月と10月の8週間しかないそうで(本当かは要確認)、さらに、上陸可能な場所は13の海岸しかないらしい。そこに地下トンネルが張り巡らされているので、徹底的なゲリラ奇襲攻撃を台湾が中国軍にかければ、中国軍はすぐには上陸できない。

さらに、海底にあるパイプラインから石油を漏らして、そこに火をつけると台湾海峡は火の海になる。そのあとは、完全に武装された13の海岸が出てきて、そのあとに、165万人がジャングルからゲリラ戦を繰り広げる。

台湾内陸の地下基地からF16が飛んできて、中国の戦闘機とは壮絶なドックファイトに持ち込まれるし、2週間耐え抜けば、米国から援軍もやってくる。中国によるミサイル飽和攻撃は考えられるが、30日前にわかれば、主要な軍用機は地下に隠せる。PAC3なども数多く配備されており、分かっていればある程度の対処は可能であるという。

という記事だ。


上陸作戦というのは軍事上一番難しい作戦である。攻めるよりも守る方が有利である。今時、艦砲射撃をしようとしても、内陸から巡航ミサイルが飛んでくるのは目に見えているし、地形上、地下基地が多く作れそうな台湾内陸部から米国産の飛行機が飛んでくるのでは、中国軍は多大なる被害が出るのは確実であるという。その通りだろう。

守る側は圧倒的に有利な地形というのがあるもので、だからこそ、台湾は不沈空母と呼ばれているのである。恐るべきは、中国の三戦(世論戦、心理戦、法律戦)の方である。広告によるマスメディアのコントロール、嘘八百を並べて本当のように思わせること、金をばらまいて国際的な条約を作ってしまうことである。これは、台湾では結構昨日していて、総統の不人気を作る原因になっている。これによる、台湾の厭戦気分や弱気こそが恐るべきものだと記事では指摘している。

台湾海峡には、島々があり、澎湖諸島、金門島、馬祖島、の要衝を実効支配しているのは台湾である。しかし、中国と陸続きのような要衝、金門島、については、中国から水と電気が引かれており、現地の住民と台湾政府の間に隙間がある。中国の三戦が機能している例である。国家の政府を、現地の政府が無視をしたりするらしい(日本における沖縄知事選を見るようだ)。

ちゃんとやれば、台湾は中国の軍事的侵攻から守れる。しかし、中国のスパイ活動を蔓延らせておくと、政治の方から台湾はやられてしまう。金になびいて、マスメディアを放っておくと、中国の金で台湾は買われてしまうので、ここはしっかり、関係各国で台湾経済を守っていくべきであろう。

まずは、裏切り者の韓国の半導体産業を壊滅させ、サムソンのような事業は、台湾に移転させる、というのでいかがだろうか。

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