評論:北朝鮮の核の脅威を考える

米中の覇権争いの影で、緊急の課題となりつつある北朝鮮問題を考える上で、韓国の問題は深刻です。

私はその分野の専門家ではありませんが、ながらく愛読しているのは、日経ビジネスの「早読み 深読み 朝鮮半島」(https://goo.gl/KdsXjb)であります。

例により、この手の外交問題を扱う文章は、どのポジションで書かれているのかが重要で、これのみを情報源にするのは危ないとは思うのですが、要するに、

・現在の韓国は、中国によっている
・歴史的に、韓国はでかい国に味方し、論理的な外交判断ができない
・今、韓国の軍事的な国防は米国に任せっきりであるのに、

 韓国は中国に媚を売っていて、米国に見捨てられようとしと言う事が分かります。私は、個人としての朝鮮人や韓国人が好きですし、韓国料理も大好きですが、国や国家としては大嫌いです。何故なら、国や国家としては、判断力が無いし、人に迷惑をかけるからです。付き合いたくない下賎な国だと思います。

だらしない韓国と言う国がある中、軍事力を増し、「北朝鮮は、とうとう核弾頭と弾道ミサイルを手に入れた」と見るのが合理的であると思います(これは、「早読み 深読み 朝鮮半島」を読んでいるだけで分かります)。日本の迎撃態勢はというと、宇宙まで弾道ミサイルを高く跳ばされて落ちてくると防げない可能性が高いということで、発射時点で叩かないと難しい為、例えば、東京が北朝鮮の核兵器から物理的に守れるのかと言う問いには、今は明確にNoであると思っています。かの北朝鮮の指導者が、ボタンを一つ押せば、東京壊滅ぐらいのことがすぐ起きてしまうのが、今の東京の状態だと思っています(まあ、それをすると、さすがに米国軍が北朝鮮を軍事的に滅ぼすので、それなりの抑止力が効いた状態ではあると思っているのですが)。

お隣の韓国はひどい状態で、米国にそっぽを向かれた場合、対北朝鮮においても守れるのかが怪しい、その米国との同盟もかなり危ないところまで来ていると思います。

地政学上、北朝鮮がロシア、中国、米国のちょうど良い緩衝地帯となり、米国・ロシア・中国・二本にとって都合の良い状態が、今の朝鮮半島の南北分裂状態であると私は思っております。

日本の視点で見ると、これが、北朝鮮が朝鮮半島を統一してしまうと、日本がもろにユーラシア大陸の圧力を受ける事になり、大変です。朝鮮半島に韓国と言う橋頭堡があるために、米国陣営は、日本の安全保障ができていると思います。もう一つの橋頭堡である台湾の方は、中国に持って行かれる事はなかったので、幸いですが、台湾と朝鮮半島と中国勢力に取られ、日本だけで中国・ロシアの圧力を受けるとなると、米国の太平洋覇権も危ない状況です。

もしも、ロシアと中国が密約等で軍事的結びつきを強くし、朝鮮半島は北朝鮮に取られ、台湾が中国になり、フィリピンが中国と距離が強くなった場合、ロシア中国の圧力を一点に受けるのは日本になり、日本はそちらの勢力に包囲されてしまいます。相当に危ないです。

アジアシフトなんて言っていたオバマ大統領ですが、彼の8年は本当に安全保障としては無能の一言だと思います。第二次世界大戦後の世界平和をぶちこわし、世界に紛争と戦争と殺し合いを広めて、難民を増やした責任の多くは、残念ながら平和主義者であろう、オバマ大統領であるというのは、大変な皮肉でありましょう。

まだ、ギリギリ頑張っておりますが、日本の安全は、第二次世界大戦後70年の平和的な環境からは、かなり動いてしまい、危うくなっていると考えるべきであろうと思います。

日本は、その防衛の戦略を練らないと行けません。

戦略策定のまず最初は、現状の分析と最悪の想定でありますが、今のそれは、「北朝鮮は気まぐれに核のボタンを押し、東京を壊滅させる事で、日本経済を破壊する事ができる」だと思います。

曲がりなりにも米国の核の傘に守られているのでどうにかなっている日本なので、
①米国に同盟を破棄されないしくみを作る
②無用に周辺国を刺激しない
を絶対に確保しながら、
③守る領域を極力小さくして、戦力を集中させる
をしていく必要が私はあると思っています。

戦後70年の平和は尊いものであっただけに、これからの我々は、これがなるべく長く続くように努力をせねばなりません。特に、戦争体験のない世代が政治的な指導者となり、ロマンチックな愚策を外交、国策に持ち込まないように、我々有権者はしっかり学び、しっかりとした指導者を選挙で選んでいく必要があると思います。

また、上記のような「日本の安全保障戦略」に付いて、議論と検討が進む必要があります。これが無かった故に、全てを失ったのが第二次世界大戦の日本です。ああいう壊滅的な被害を受ける戦争の開戦と言う馬鹿な事にならないように、常に戦略を考えていく必要があると、私は思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?