2018年10月の中国外貨準備高と資本流出

ロイターの記事から

ロイター曰く、339億ドル減って、3兆530億ドル出そうだ。単月で、1.1%の外貨準備高の流出があった。1年に直して、約13%の流出だから、このペースで続いても、7-8年は外貨準備はなくならない。しかし、ペースがどこかで激しくなると、なんとも言えないかもしれない。

東洋経済で記事になっていた。内容はさほどでもないし、グラフの軸を注目すると、たかだか1.3%の現象を大げさに表現する左軸の使い方がいやらしい。しかしながら、外貨準備高は減っていることがわかる。

こちらの観測記事でも、中国が米国債を売ることはないだろう、という記事。そもそも、中国が外貨準備高を米国債でどれだけ持っているのかは非常に怪しいのだが・・・。

10月の貿易収支は黒字ということになっているので、資本流出を起こしていることは間違いなさそうだ。中国から逃げた資本はどこに向かうのか、しっかり注視していきたい。

[追伸]

そして、この記事が一番よく分析されている。さすが、みずほ銀行。

中国の意図を持った米国債売りはなさそう。米国債価格が落ちると、中国が返り血を浴びるので、できないだろうという予測。

メンツをかけた通貨攻防になると思うのだが、それこそ、投機家が仕掛けたい場所になるだろうから、これから、大物投機家の動きに注目していきたい。


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