米中貿易戦争は米国の大勝利が続く

ここ最近の日経の日経の記事を連ねていく。

まずはこちら、中国の地方で預金取り付け騒ぎということで、結構、金融が不安定になっている様子が伺える。

米国の10月の貿易統計。対中赤字が減った。中国からの輸入が減ったとともに、中国への輸出も減ったが、差し引きすると米国の勝ちということで。

11月になると、米国からの中国への輸出が増えた。農業品の買いまくったということ。中国にしてみれば、米国からの輸入を増やした。

香港の方は、デモが収まらず。一体、中国の一国二制度はどうなってしまうんでしょう。香港が、中国のもののまま、元の鞘に収まるようには思えないので、本当にどうなるんでしょうね。

為替の影響が大きくはあるけれども、米国が金利を下げると、米国債の価格が落ちて、中国の外貨準備高が落ちるという構造。FRBが金利を下げると、中国が痛むという構造ですね。中国の外貨はまずい水準からは程遠いけれども(統計がちゃんと本当であればですが)、まあ、儲かっているわけではなく、貿易はずっと悪くなっているのが中国ということがわかります。

で、第一段階の合意です。

米国が譲ったのは、以下の二つ。

・新たな関税発動見送り
・9月発動分の関税を半分に戻した

結局、関税をかけて、それを少し緩めただけで、貿易戦争が始まってから、何を妥協したのかといえば何も妥協をしていない。強く叩いていたものを少し弱く叩くに変えただけで、米中貿易戦争の前から、何も失ったものがないというのが米国の合意内容。

一方、中国の合意内容は、以下である。

・知財保護を強化
・技術移転の強要を禁止
・金融サービス市場を解放
・人民元安誘導を抑制
・対米輸入を2年で、$200B増やす

今までの中国のわけわかんない規制を撤廃させるとともに、20兆円以上の輸入を増やすという管理貿易を導入されちゃっている。数値枠まで設けられてしまい、全く、交渉でやってはいけない奴である。

中国が、約束はしつつ、その約束を反故にするというのは、北朝鮮と同じく中国・朝鮮民族の常套手段であるものの、それを行えば、米国はまた関税を元に戻して、さらに関税をかけるだけの話であり、痛くもかゆくもない。そして、米国経済は順調である。

米国は、中国の輸入が増えているか、じっくり数字を観察するに違いない。


米中貿易戦争で、中国は、

・金融が不安定化し
・香港の独立機運が高まり
・貿易黒字がへり
・外貨準備高がへり
・米国からの輸入を20兆円増やすことを約束させられた

一方の米国は、株価は順調である。米国企業も、調達先を中国から他に変えただけで、特に問題がない。

米中貿易戦争がどちらの勝ちかといえば、今の所、米国の圧勝で、この戦局が変わるとも思えない。争いは双方負けという甘い世界ではなく、明確に米国が勝ち、中国が負けた。

国内では家畜の疫病で、国民食たる豚肉の価格も上がり、ウィグルなどにおける虐殺は国際的に批判され、一帯一路の各国への融資は各国から批判されており、空母は作っても米国の潜水艦に沈められるのは確実だし、台湾海峡はイージス艦に自由に通られているわけだ。ソ連からは、最新鋭じゃない古臭い兵器を高く売りつけられ、北朝鮮は核兵器を使っていうことをきかない。

今年の年末までは持つのであろうが、2020年の習近平は全くどうなるのか、予断を許さない状況になってきたと思う。

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