投資日記: SBI証券で売っているeワラントがクソな件

私の投資遍歴を考える時、証券会社と言うものが少し関わってくる。私が最初に口座を開設したのはDLJディレクトSFJ証券(以下、DLJ社)である。株式取引に詳しい友人が、「プロのツールが使える」と言っていたので、そこにした。私は、株式投機家やトレーダーではなく、株式投資家なので、ファンダメンタルズなどの情報も重要で、取引商品も多かったので重宝した。また、DLJ社のコールセンターにいるおっさんも豪華で、eワラントの口座を開けた時に、「あんた大丈夫?」的な心配もしてくれた、証券会社としてはプロの人がいた会社だと思う。非常によかった。

しかし、楽天証券に同社は、買われてしまった。

楽天証券になって、素人株式投機家を主な顧客に取り組むことになってしまい、DLJ社の良さは全くなくなってしまった。素晴らしい品質のコールセンターは、どうでもいい素人投機家からの電話で溢れ、繋がらなくなった。ツールも進化が止まった。私の資金は、大手の証券会社に移った。

小学生の小遣い程度の資金と、優待目的の株式だけを残しておいたのだが、そんな金額でもまあまあ遊べるのがeワラントであったわけで、それを使って最近、日経平均の裁定取引などして遊んでいたわけであるが、今度は、eワラントを組成している会社が、買収されてしまった。

どうやら、楽天証券はそこから追い出されて、今度は、元イートレード証券のSBI証券の専売特許になってしまった。

私は基本的に株式投資家であって株式投機家ではないので、多くの資金を裁定取引に入れることはない。なので、「SBI証券に口座でも開けようかなー、開設料金タダだし」と思って、同社で扱う、eワラント製品をちょっと調べてみたら、これが、クソなのである。楽天証券以下のダメダメぶりである。

eワラントで使うものといえば、コールとプットである。オプションはリスクヘッジに使うので、双方、幅広いレンジで商品があることが望ましい。

代表的な商品で言えば、日経平均だと思うので、2018年5月19日現在、その商品をSBI証券でみてみたのだが・・・

なんと、コールとプットでレンジが違うのである。

プットは、今の株価22,930円よりかなり上から抑えたいのに、上は23000円のからしかない。無価値になるギリギリのやつしかないのである。期間が長くても23000円以上の設定がない。

一方、コールは、18500円から26500までのレンジがある。相当に広いレンジである。

オプション取引で利益を得ようとすれば、コールとプットを同じぐらいのレンジで挟むのが基本だろうと思うのだが、そうなっていないとなかなかうまい取引が組めない気がする。期間も長くとるのだから、せめて、24000円のプットぐらいが欲しいのだが、なぜかコールはあるが、プットはない。

まるで組成したeワラント証券に相場観があって、損をeワラント購入者に押し付けているように見えるのである。一応商品は作っておいて、価格をクソみたいにするのが、eワラントを組成する証券会社の仕事だと私は思うのだが、商品自体がないのである。

「他のeワラントも見るまでもなく、クソなんだろうな」と言うことで、SBI証券の口座開設はやめておいた。私は、ギャンブルには興味がないのである。

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