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安倍ちゃんの置き土産:岸信夫さん

私は、政治家について不勉強なので、岸信夫さんを知りませんでした。

安倍前首相の弟さんである岸信夫さんが、防衛大臣になりました。

私は、安倍ちゃんは経済財政はともかく、外交はよくやっていたと思っておりまして、特に、中国の対策、韓国の対策、米国とのパートナーシップというのはうまくいったと思います。最近の米中の対立の中、日本が譲歩したわけでもないのに、中国もうるさいことを日本に言ってこない方向になっておりますし、韓国に対する戦略的な無視、というのは、今の韓国のひどい政治状況を見るに、これで良いと思うわけです(親北朝鮮勢力など、経済もろとも吹っ飛んでしまえば良い)。


で、私は知らなかったですが、記事によると、岸信夫さん、ちゃんと台湾を向いておられたわけですね。しかも、ずーと台湾を見て、寄り添っていた。中国を安倍ちゃん、台湾を岸さんで、兄弟で役割分担をしていた。実に、素晴らしいことじゃありませんか。


現在の日本の安全保障を考えるとき、脅威は、一番が中国、二番が北朝鮮、三番がロシアあたりでしょう。中国と敵対しているのが米国ですから、日本は米国について、日本の安全をしっかり守る必要があります。

米国の側から、地球儀を見たときに、対中国の要衝になるのは、第一に台湾であり、第二に沖縄であります。そこを抑えるべく、中国は台湾の取り込みを進めてきたが失敗しました。沖縄の取り込みはまあまあ成功しております。

この二つが落ちると、米国の防衛拠点はグアムになり、日本の硫黄島、小笠原諸島、横須賀のラインになると思われます。となると、福岡・広島・大阪ぐらいまでは安全ラインの外側になり、東京も前線に近く危うい。じゃあ、札幌まで引くかというと、上にはおそロシア、というわけで、日本の安全保障にとって、台湾と沖縄は死活的に重要であるわけです。


という大事な時に、中国と仲が良すぎる二階幹事長と距離が近すぎるガースー首相なので、中国に寄りすぎないかと、非常に不安になるわけです。そこは自民党の重鎮も理解があると思われ、竹下派・麻生派が合同して記者会見した意義などはそこにあると思われます。二階幹事長が仕切る自民党では、小沢一郎の仕切る民主党と違いがよくわからんからです。

日本の立ち位置は、「絶対的な米国とのパートナーシップの上で、うるさい中国に日本に手を出させないためにそこそこ仲良くする」であるべきです。米中はここまで対立しているのだから、日本が中国に歩み寄るようなことをして、米国の不信を買ってはいけません。

ガースーさんの取り巻きや、経済団体のボスは、中国に権益を持っている人たちなので(商売として中国に頼っている人たちが多い)、コガネ欲しさに、日本の国益を失いかねません。金で安全を売ってはいけない。安全保障なき経済の行く先は、ギリシアであり、ローマ帝国であるわけです。政治の票の欲しさに、親中国をやりそうなのが、政治家ガースーなので、その辺を疑って私はガースー政権を見ているわけです。


中国との意思疎通のパイプに二階さんがいることは間違いではないですが、日本の政権の中枢に親中国勢力を入れてはいけません。という中で、防衛の要である防衛大臣に、台湾の岸信夫さんを置くというのは、実に素晴らしい人事で、きっと米国も安心したことでしょう。これは、共和党でも民主党でもそうだと思います。

岸信夫防衛大臣は、きっと安倍ちゃんの置き土産だと思っているんですが、素晴らしいファインプレーであると思うわけです。


次のミサイル防衛の構想も実現性もないまま、現状のもろさだけを強調して日本の国防を危うくする河野前防衛大臣のような雑魚ではなくて、外交を含めて、日本の安全を守るような静かな防衛大臣として岸信夫さんには頑張っていただきたいなと切に願っておるわけです。

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