米国共和党は本当に負けたのか?

米国トランプ大統領に対して否定的な論調が目立つ。

本来、冷静であるべき真面目な新聞の政治欄でも、米国の政策を否定するコメントが多い。本来、メディアというのは、公正中立、両論併記が当然であろう。そんな中、冷静に世の中を分析しているメディアが少なくておっかないので、独自に、論評を書いてみることにする。

まず、米国の中間選挙である。

トランプ大統領は共和党であり、対抗するのは、オバマの民主党である。

上院は、トランプ大統領の共和党が勝った。
下院は、共和党が負けた。

さて、下院(House)の結果をBBCの画像で見てみよう。

青と赤がありますが、さて、どっちが下院で勝った共和党でしょうか?

面積でいうと、全米赤いですが、勝ったのは、青い民主党。
赤い共和党は、都市部の票が取り込めずに負けました。

ただ、この米国の地図を見たときにどういう印象を受けるんでしょうか?
米国の世論は、民主党一辺倒なのでしょうか?
違いますよね。

カルフォルニアをはじめとした西海岸の人口密集地、ニューヨークをはじめとした東海岸の人口密集地で民主党は勝ちましたが、他で特筆すべきところはテキサスぐらいで、あとはだいたい、真っ赤の共和党支持なんですよ。

日経新聞をはじめ、日本のマスメディアを見ていると、「トランプ大統領は大馬鹿で、米国で人気もなく、なぜ大統領をやっているのかわからない非民主的な諸悪の根源」のように描かれていることが多いですが、実際は、米国みんが民主的に選んだ、そこそこ人気のある大統領(ただ、不法移民に人気がない)、となると思います。そもそも、上院は勝っているわけですしね。

日本人がよくみるメディアは、CNNとかなので、反トランプの論調が目立ちます。また、中国マネーが米国のマスメディアに行き渡っているので、反トランプのフェイクニュースが報道されまくってますが、これらのバイアスに応じてしまっては、中国の情報戦に巻き込まれるというもので、しっかりと選挙結果などの事実に基づき、報道というものはしていかないと危険です。

こと、米中貿易戦争というのが起きているこの世の中、日本の国難は、中国から降り注ぐ有毒ガスと、船で尖閣に侵攻してくる隣国と、国際的な条約や取り決めをすぐ反故にする半島の南の国と隣国であることです。

そういう状況下、お隣の米国は、前の何にもしないで世界に戦争をばらまいた前任大統領と違って、アジアの課題に真剣に取り組む大統領が就任しているわけです。

ワイドショーしかできない民放各社の記者や読売新聞、朝日新聞の記者はともかく、日経新聞の記者やNHKの記者さんたちは、もう少し冷静に今起きていることを観察して、ちゃんとした記事を書くことはできないものでしょうか(トランプ大統領の支持どうこうは別として、です)。

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