今更WWDC2020を見てみる

家のmacbookとmac miniが相当古いので(macbookなんか、2012モデル!)、そろそろ買い換えなきゃなあと、重い腰をあげてみる。いや、動くんですよね、macって。8年前のモデルですよ・・・。

で、最近のmacってどうなっているんだっけと思って、見て見ました。まあ、情報収集といえば、WWDC。英語です。

WWDCの英語ってわかるんですよね。英語力を自慢しているんじゃないんです。最初は、「appleのプレゼンがネイティブでわかるなんて、私の英語力も上がったなー」なんて調子に乗っていたんですが、違います。米国大統領の英語と、西海岸のエクゼクティブは、わかりやすい英語を話すための訓練を十分受けているんです。だから、英語がわかりやすいんですね。そらそーだ、世界中のエンジニアに向けて、メッセージを発信してんだから。


まあ、iOSのupdateとか色々ニュースはあるんですが、大抵は、シンプルなリンゴを複雑にしているだけで、私には興味がないんですね。事前に記事を見て気になっていたのは、appleのCPUが変わるということ。最近は、IntelのものよりAMDのものの方が良いというので、「AMDのmacでも買うかなー」と思っていたのですが、今回、iPhone, iPadで使っているアップル製のCPU、アップルシリコンに切り替えるニュースが出てました。

そろそろ製品があるのかなあと思っていたら、まだない。
だから、WWDCの動画を見にいったわけです。

動画でいうと、最後の方ですね。このニュースは。

いや、これはなかなかにデカいニュースであります。

Apple Siliconへの移行は大変換

当たり前といえば当たり前なんですが、Intel CPUを使っていたmacが、Apple Siliconに移行するのは大転換です。OSもかなりiOSちっくなものに変えるようですし、そもそも、今までのアプリが動かんという意味で、大転換なんですねー。昔、Power PC→Intel PCに変わったぐらいの大革新が起きるわけです。

なんともTim Cookらしい大革新です。実現できることが革新的なのではなく、サプライチェーン的な大改革なんですよね。名前を変えれば、コスト競争上、素晴らしい決断だと思います。うまく、実装できればですが。

古今東西、PCの主要コストといえば、OSとCPUなわけです。OSは、iOSというWindowsじゃないOSを使っているので、appleは高収益なわけです。さらに、CPUをIntelから自前に変えるということで、こちらはさらに高収益になりそうなわけです。

とはいえ、CPUの競争力維持は大変で、それだけの物量、生産量を稼ぐ必要があるわけですが、そこはappleさんでございますよ、iPhoneもあるし、iPadもある。それらスマートフォンの生産量とPCの生産量を比べると、もちろん、スマートフォンの方が多いわけで、そこのCPUを転用するわけだから、安くて済むわけです。ARMベースのRISCですから、Intel系のCISCとは違うわけで、電気系のパフォーマンスも良いわけです。

ソフトウェアは全部書き換えになるわけですが、まあ、ゼロスタートかというとそうでもなくて、要するにiPhoneで作ってるアプリをiPadに転換すれば、ほぼほぼmac用に動くということなので、結構アプリ資産もあるでしょう。

さらに、Rosettaなども用意するし、Virtualizationという仮想化環境の用意があるようで、こっちは、Dockerなどのコンテナなども動くようなので、ほぼほぼ多くのソフトウェア資産が使えそうです。この辺りは、ファーウェイなどのポンコツ・ソフトウェア資産とは違うところです。

まあ、モトローラ系のCPUから、IBMのPower PCへ、Power PCからIntelへとソフトウェアを切り替えてきたappleさんですから、その辺はお手の物であるでしょうし、毎回同じく、多少の混乱はあるでしょうが、問題なくやりきれるでしょう。

朗報としては、Adobeさんが戻ってきたことでしょうね。Microsoft Officeも協力的なところが良いですが、これは、iPhoneの数量が持つ力。

ソフトウェアハウスとしても、今まで、iPhone用と、Macbook用と二つ作らなければいけなかったソフトウェアを、ほぼ一つに統合できるので(レスポンシブル・デザインで作っていればですが)、コスト削減になっていいと思うんですよね。

Apple silicon macbook & mac miniが出るまで待つ

何と言っても、私は、ハードウェアのライトユーザーなので、Power Macなどは買いません。興味もありません。重い処理は、クラウドでやれば良い派なので。

なので、安いmacbookと、データ保存用に、安いmac miniを待っているわけです。すでに、デベロッパー向けのキットには、mac miniベースのものが出荷されているようなので、mac miniは早いうちに出てくるんじゃないかと思います。年内に第一弾は出るそうなので、それを待って買うことにしました。今のiMacとか、mac miniは、CPUを高性能にしたり、ストレージを増やしたりすると結構高いので、待ちます。

期待しているのは、Apple Siliconだと安いことですね。スペックをあげるにも、Apple Siliconを二つ入れるとか、一つでもコア数が増えるだけとか、そういう横にスケールする形でスペックをあげられる仕組みです。安くするのも、ちょっと昔の世代落ちのApple Siliconを使えるようになればいいかと思いますね。

mac miniなどはやりやすいと思いますが、iPadやiPhoneと部品を共通化していって、コストを抑えつつ、利益の出るmac miniを作っていってほしいです。それを狙って、ハイスペック気味のmac miniを買おうと思います。それで長く使う。

一方、macbookは人気のところの廉価版を買って、こっちは、ブラウザ版として使おうと思ってます。クラウドを覗くだけですね。mac miniにリモートで入っても良いし。

未だ、写真や動画などのデータは、mac miniにいれて、timecapsuleでバックアップという平成仕様なので、そろそろ、データのバックアップぐらいはクラウドでやりたいなあと思っている次第ですが(AWSが、個人向けのS3を使ったストレージのアプリ出してくれればいいんですけどね。)、それまでは、mac miniをサーバーみたいにして使って、macbookからリモートで入って利用という形をとると思います。

ま、apple好きな人は多いし、記事も多いと思うので、詳しい話はそっちで見ていただくとして、まずは、初期の製品のできを見つつ、戦略的には良いと思うので、生暖かい目で、appleを見つめて、新しいmacに期待したいと思います。

iPad初代が出た時と同じぐらい、期待しております。

うまくいけば、tim cookの代表作になるんじゃないでしょうか。

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