クロノスイベなどのモルトメサイアは本当にユーディルの身体を支配出来ていたのか?

エリュシオンはこの1000年間、モルトメサイアという脅威に対抗するために、異界の力を研究し手に入れようと画策して来たのではないか?
竜の血を持つアルベリア王家は、モルトメサイアに対抗するためにエリュシオン主導のもと作り上げられた存在なのではないか?
ユーディルはモルトメサイアを取り込み支配するために作り出された器なのではないか?

今回はこんな仮説を基に、これまでのストーリーを振り返ってみたいと思う。

まず手始めに物語の冒頭。王都の聖片の力が弱まり出したところから。
そもそもモルトメサイアが復活していない段階で何故聖片の力が弱まったのか?
これは聖片と繋がりを持つエリュシオンがわざと弱めたのだと考えられる。
理由としては、ユーディルに竜との契約を促したかったからだと思われる。
モルトメサイアを支配するための器の必要条件として、予め竜との契約を済ませておく必要があったのではないだろうか。
ユーディルは兄弟間の争いを避ける為に、竜との契約を避けて来たのだと明言している。
かつてイリアに契約を迫ったエリュシオンが身体が契約に耐えられる年齢になるまで待っていた事を踏まえると、ユーディルが契約に耐えられる年齢に至り、モルトメサイアを支配する目処がついたので、半ば強引に計画を進めようとしたのではないだろうか。

7章でファルエスが、あなたがドラゴンの力に目覚めたことによって世界が動き出したと言っていたこと。
12章でレオニードが、貴様に希望を見出す者がいればいるほど竜の支配が強固になると言っていたこと。
仮面を付けたゼーナが頑なに契約を止めようとしていたことも、そう考えると説明がつく。


続いてファルエスについて。
彼の行動や目的については長い間明言されず、謎の多い人物でもある。
ユーディルに問い詰められても決して説明をしようとしない。
しかし、これがもしユーディルがエリュシオンの操り人形。モルトメサイアを支配するための器なのだと考えると、途端に意味が明確になる。

ファルエスはモルトメサイアに対して、
「皇帝陛下と私は目的をひとつにしています」と語っている。
恐らく、モルトメサイアの目的はエリュシオンを打倒して失ったものを取り戻すこと。

ファルエスの目的のひとつは、エリュシオンを打倒すること。同じというのは恐らくそこだ。
加えて、モルトメサイアの力を利用することで人から竜に進化しようと計画している節がある。

上記二点の理由から、エリュシオンによるモルトメサイアを支配する計画を土壇場で引っくり返したのだろう。

モルトメサイアは目的を達成するための数少ない手立てのひとつであるし、操られている可能性の高いユーディルに事情を説明することは難しかったに違いない。


最後にもう一人の第七王子であるネデウについて。
ネデウについても分からない事が多い。というより、分かっている事がまだ殆どない。

全てを奪われたという発言から考えて、恐らくネデウもエリュシオンの被害者の一人だと思われる。
ユーディルが竜の血を持っていることや上の発言などを考えると、ユーディルの肉体は元々ネデウのものであった可能性が高いように思われる。

その事についてどう思っているのか。自分の存在に成り代わっているユーディルについてどう考えているのか。一体何が目的なのか。

「血脈、地位、健全な肉体ーー。俺はあらゆるものを奪われた。だがもはや、それらに執着はない」
「世界に叛逆し、因果を覆し、世界を排除する。そのために、暁の聖片を手に入れねばならない」

ユーディル個人への恨みではなく、今の世界の構造を覆すために動いているように受け取れる。

ファルエスとの協力関係を伺わせる描写もあることから、やはりエリュシオンに対して敵対しているのだと思われる。


ゼーナのキャラストによると、これまで訪れたどの世界でも例外なく必ずユーディルはモルトメサイアに身体を奪われると言っていた。
これは世界の管理者であるエリュシオンがそうなるように操っていたと考えるのが一番自然ではないかと思う。

以上!おしまい!長文失礼!

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