はたあげ日記#2
プチハプニング連発中なこの頃、一度深呼吸をして自然を感じるのがいいのかもしれないなぁと思ったりしています。
そんなことはさておき、第2回の学びを整理していきます!
雰囲気づくりその2
前回も最初に雰囲気づくりの大切さについて書き留めたので、その2と記して今回も書いていきます。
まず初めにだいたいあるアイスブレイク。
入り口だからこそ丁寧にやる必要があると感じます。
どんな目的で、どんなツールでやるのか。
常に意識して設計していきたいと思います。
そのひとつとして、”参加型のゲーム”を通して、参加の姿勢を自然とつくり上げていくというのがあります。
改めてゲームというものの持つ力は大きいなと思います。
特にオンラインは対面で行う時よりも参加意識を持ちにくい環境です。
「参加せずにただいるだけはいないと同じ」は本当にその通りだなと思う反面、それを言っても簡単には変わらないことをかつて痛感しました。
その中で、”参加型ゲーム”というツールはある種スイッチをONに自然とさせるものではないかと感じました。
雰囲気づくりその3
質問しやすい雰囲気をつくることによって、それぞれが抱くもやもやを解消したり、質問によって気づきが得られたりします。
どうやって質問しやすい雰囲気を作ればいいのか。
質問をするという心理的ハードルが下がるように設計していくことが大切。
参加しやすかったり楽しいと感じたりしたワークショップなどは、初めから終わりまで綿密に緻密にデザインされていたのだと感じます。
いかに参加者が意識せずともその場に入り込めるか、自ずと参加し有意義な時間を過ごせるか。
これらを念頭に置きながら作っていきたいと思います。
インプットの目的を明確にする
本題に入る前に、ある問いかけをされました。
「あなたはどんな場所でファシリテーションしたいですか」
いつ、どこで、誰に向けて 人数規模は?
どんな人向け? 目的は?などできる限り具体的にイメージすること。
初めにこのようなイメージを行い、このインプットを使う場所を明確に置くことによって、得られる学びの質が上がります。
さて、ここから今回のテーマ「ファシリテーションの4要素」に入っていきましょう。
ファシリテーションの4要素
1.環境整備
・「場」は外部要因で一瞬で壊れる
みなさんはzoomをしている時にこんな経験をしたことがありませんか?
特にいろんなものに影響を受けやすいオンラインでは環境を整えることが重要です。
では集中を邪魔するものを整理してみます。
自分の環境を整えることはもちろんのこと、参加者の様子を見て、ワークの進め方や内容、時間を柔軟に変えていくことも必要になります。
・スイッチのON/OFFを切り替える
人の集中はそんなに長く続きません。
その中で有意義な時間を過ごせるような環境をつくるためには、メリハリをつけていくことが大切です。
メリハリをつける1つの方法としては、
“始まりと終わりの合図”をはっきりすること
考える時間、休む時間、インプットの時間…
そのスイッチを切り替えて、時間を使っていくことで、集中しやすくなります。
予めスイッチを切り替えるためのグランドルール(音楽の抑揚、音やサインで合図など)をつくっておくことで、切り替わるという心構えを持てるようにすることもひとつです。
2.問いかけ
・より良い問いとは?
このような問いをつくっていくための4つの視点とは・・・
・4つの視点
①置き石理論
ひとつひとつ見ていきましょう。
まず、「置き石理論」。
いきなり、「あなたは何のために生きますか?」と聞かれたらみなさんはどう思うでしょうか。
固まってしまったり、頭の中にもともとあった言葉を出したり…
核心的な問いをいきなり投げられても、心の準備や要素が足りなければ、そもそも考えられなかったり、考えが浅いものになってしまったりします。
そこで登場するのが置き石理論です。
絶妙な距離を保ちながら徐々に核心に近づいていくことによって、より深い部分で問いを考えることができます。
上記の図を使って説明すると、まずはゴール状態を置いて、そこから逆算して、
「どんな問いを置けば考えやすくなる?」
「新しい気づきが生まれる?」
を考えながら問いを設計していく流れです。
ここで大切なことは、しっかりと問いに狙いを持って設計していくことです。
②発散と収束
次に、「発散と収束」。簡単に説明すると、思考を広げたりまとめたりすることです。
ここで大切なことは、
①ひとつひとつを吟味していくプロセス
②しっかりと決めにいくこと
です。
発言力の強い人に引っ張られることなく、かといってみんなの意見を大切にしすぎることなく、よりよいものへと昇華させていくことが、ファシリテーターに求められます。
高校の時に教わっていた国語の先生がよく、
「テーゼとアンチテーゼをアウフヘーベンしてみなさい」
と言っていたのを思い出します。
一見対立するような意見でも、それぞれを深掘り、吟味していく中で、掛け合わせてより良いものを生み出せるという考え方は、まさに発散と収束のプロセスだと思います。
ついつい、みんなの意見を引き出して、それぞれを大切にしてしまいがちですが、それでは何も始まらないので、足したり掛け合わせたりしながら、しっかり決めていくことを意識して臨みたいと思います。
③具体と抽象
3つ目は、「具体と抽象」。
本質を引き出すためには「具体」⇔「抽象」を行き来することが必要です。
特に、言葉ひとつひとつをどう捉えているのか、定義づけしていくことは、思考の背景を知るために大切な作業になります。
同じ言葉でも、イメージしているものや捉え方は人それぞれ。
聞いてみると新たな発見があったり、対話することですれ違いを防いだりすることもできます。
考えるほど、どれもが具体にも抽象にもなり得るものですが、行き来する中で思考は深まっていくので、根気良く丁寧に考えていきましょう。
④内向きと外向き
そして最後4つ目は、「内向きと外向き」。
参加者の状態をよく見て、「クールダウンすべき」なのか、「熱量を高めていくべき」なのかによって、内向きの問いと外向きの問いを使い分けていくこと。
場の状態を見分けて問いを使い分けることが重要です。
・〜ワーク〜「将来の夢を聴く問い」
実践テーマ『将来の夢を聴く問い』
このテーマで置き石理論を使って問いを設計してみました。問いの背景を含めて記します。
ひとつの方法として、「選択」があります。
既にあるものや表現されているものを使って、感情や思考を整理していくことができ、選択という行為によって考えやすくなります。
3.ファシリテーターの立ち振る舞い
・場の3種類
“どんな場にしたいのか”で立ち振る舞いを変えていく必要があります。
そこで3種類の場、「受容環境」「集中環境」「活性化環境」と、その関係性を見ていきましょう。
図ように「受容環境」が土台にある状態で、「集中環境」と「活性化環境」の2種類に分岐していきます。
それぞれどのような性質の場で、ファシリテーターにはどのような立ち振る舞いが求められているのでしょうか。
①受容環境
否定されず、拒絶されることのない、本音をいうことのできる場です。ネガティブなことも言いやすい環境であることが大切です。
②集中環境
この環境は、自分と向き合う場でもあるため、とてもストレスがかかります。
そのため、問いに集中し続けられる環境を作ることが大切です。
③活性化環境
ここは、参加者全員の脳みそをフル活用し、活発な議論を行う場です。
全員が参加し、ひとりひとりが自己表現できていることが大切です。
4.シュミレーション
・最高と最悪の想定
シュミレーションを行う際は、「最高の想定」と「最悪の想定」両方しておくことによって、実際に起こることがその範囲内に収まり、対応しやすくなります。
・線形と非線形とは?
シミュレーションの話でもうひとつ言葉が出てきました。
線形が想定通りに進行する状態だとすれば、
非線形は、その場その場で柔軟にゴールを作り直しながら、設計していく状態を指します。
基本的に想定通りにはいかないものだからこそ、その場の流れや雰囲気、状態を見極めて、いくつかある枝の中からゴールを置き直していくことが必要になります。
そのため、ファシリテーターには、構築したものにとらわれずに、立て直す力、判断する力が求められるのです。
実践しながら考える
本格的にプロジェクトが始動するタイミングを迎えた今、今回の学び、特に「問いかけ」の部分はまだ落とし込めていないので、実践をしながら磨いていきたいと思います。
振り返る時にも、どの学びを活かせたのか、どの点で足りていないのか、学びに立ち返りながら内省と改善を繰り返していきます!
再来週には実践が待っています。
第3回の学びもわくわくです♪
ではまた〜!
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