名もなき人の優しさに包まれて
とても好きで、特に高校時代の私を励ましてくれた歌。
誰にも知られず、けれど誰かを想って、その誰かのために動いている人たちの存在。
感謝されることもほとんどなく、それでも誇りを胸に、誰かの笑顔に幸せを感じる。
報われない
高校時代の生徒会活動なんてまさにそうで、みんなに見えている活動の裏で、細やかな心配りやら地味で地道な活動やら、見えない部分で活動をしている。
もちろんその中には見せないように努めているものもある。
けれど、誰かを想い、みんなの知らないところでやっていることというのは、わからないこともあって、悪し様に言われることが多かった。
こんなに文句をぶつけられ、陰口も耳にして唇噛みしてまで、何のためにやっているのか。
もどかしさと悔しさと、、、
「私のたちのやっていることって報われないことの方が多いよね」
いつかそんな話をしたこともあった。
そんなある日、つけていたテレビで流れたのが、三菱ビルテクノサービスのCMだった。
気づいたら静かに泣いていて。
「それでいいんだ」その言葉が頭の中で何度もリフレインした。
そっか。私や仲間の葛藤は、どこかで認めてほしい、少しはありがとうって言って欲しいよって思っていたこともあるんだろうなぁ。
そもそも嫌われやすい立場だ。
それでもここで活動しているのは、関わる人が笑顔になってほしい、楽しんでほしい、より良いものを届けたいその想いを常に持っているから。
その一心で取り組んでいて、それでも理解されず、あまつさえ悪し様に言われる理不尽さにぐっと堪えている。
それでもいいんだよ。私たちは私たちなりにみんなのためにより良いものを作っていくだけ。笑顔が見れたら嬉しいし、楽しかったねって声が聞けたら飛び跳ねる。
それでいいんだ。
そう思えたら少し心が軽くなった。
裏方として
今はアイドルやアーティストのマネージャーの仕事をしている。
マネージャーとして現場に行くと、ステージ一つとってもいろんな方に支えられてつくられているんだということを強く感じる。
クリスマスマーケットのようなイベントステージに行くと、こうして楽しいひと時を過ごせるのも、休みの日関係なく誰かが幸せな時間を過ごせるように働いている人たちがいるから成り立っているのだと感じる。
一歩下がっだところで見ているからこそ、感じることがたくさんあって、そして感謝の気持ちが溢れる。
表に出ること、目立つことはないけれど、私の行動、働きかけによって、アイドルやアーティストの人たちがステージで輝き、その先にいる観客の方々を笑顔に、楽しそうにしているのを見ると、本当に幸せな気持ちになる。
名もなき人の優しさを感じる
今自分がこれをできるのは、こういう人たちがいてくれるからなんだなぁと考えることが増えた。
実際に相対する場合もあれば、接することがない場合もある。
それでもどこかで見えない誰かのことを想い、その誰かのために動いている人たちがいる。
どこか無機質で冷めてるように感じることもあるこの社会でも、名もなき人の優しさに包まれていると思うと、あたたかさを感じる。
そんなことに想いを馳せた夜のひとりごと。
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