また会える　と　思いたい。　追悼、3668文字。

照（てら）。

キミは　本当に　本当に　いい子。

初めて会った日。

お店のケースの中。

となりのケースの女の子が、
こちらに　一生懸命　媚を売ってくれた。

だけど　わたしが　惹かれたのは、
やる気なさそうにしてた男の子だった。

チラともこちらを見ないで
悠々とケースの中にいる

ちいさなちいさな白ねずみ。

かわいくて　おさなくて　ちいさい。

人間の庇護欲を掻き立てる資質しかない。

その日は下見だったから。

わたしはキミに手出しできずに帰った。

灰色の　あの子　キミの先輩が　いなくなって

わたし　自分が思うより

ショックだったんやろな。

仕事がんばりすぎてて　先輩の　お世話

あんまり　出来てた感じじゃなかったけど。

先輩はねぇ　ペレット（固形飼料）をねぇ

文句のひとつもなく　大喜びの舞で催促して

頬袋に全粒つめこんで

好きなトコに　すわりこんで　カリカリ喰ってたよ。

キミはさぁ　キミの居た店のペレットをさぁ

す〜ぐ　飽きてくれちゃってさぁ…。

ワイは　ホームセンターを　何軒もハシゴして

5種類くらいの　ペレットを

お照さま　に　お試しいただいてさぁ。

どれも　ほ〜んの　ちょ〜っと　だけ？

まぁ喰ってやっても？？　いいけど？？？

みたいな感じで　試してくれた　だけ　でさぁ。

こんなもんの味は俺は好きじゃないねっへけっ

みたいな？？？　いや知らんけど。

し〜かたが　な〜いから

キミが何なら　食べてくれるかと

何でも買ったなぁ。

あのさ、コオロギを食べてくれたのは良かったけど

乾燥コオロギと　同じパックに入った

乾燥ミルワームを食べてくれないくせに

ミルワームだけパックされたほうの

別商品のミルワームはバクバク食べてくれちゃって。

あの〜　乾燥コオロギのセットのミルワーム

もれなく廃棄なんですけど　フードロスじゃん

みたいな。。。　ちょっとぉ〜。　ほんとにぃ〜。

しかたがないので。

コオロギは辞めて

キミの好きなミルワームにした。しました。。

幼少期には　煮干しも　喰らわせました。

足腰とか　全身の骨とか　強い子にしたくて。

あの　変な顔の　シン・ニボシ　も

キミの　糧と　なりました。

ヒマワリの種は　厳しく制限させてもらいました。

太るし　太るし　太ってメタボになって危ないから。

キミの誕生日に　ざらざらと　エサ皿に

ヒマワリを　盛ってやったら　キミは

エサ皿に　数分はりついて🌻

ず〜っと　ヒマワリだけ（他にも色々盛ったのに）

喰らい続けるという　一芸を魅せてくれました。

キミは　いちご🍓が　好きだったね。

ぶろっこりー🥦より　にんじん🥕より

いちご🍓。

お照さま　に　着色料（赤3）を
くわせるなんて　とんでもなかったけど

キミの　大好きな　いちご🍓　味だし。

ケージに　ずっと居てくれるキミに

私ができることって　提供できる楽しみって。

そう思って買いました。

いちご味のウエハース。

すーごい　食いつき。

身体に毒な甘美な味がしたんでしょうね。

だって　わたしも　たべたけど

おいしかったんだもん。

野生では超粗食どうぶつのハムスターのさ。

餌なんてさ。

舌の肥えた👅飽食時代の人類に

美味しいワケないんじゃん？？？

おいしかったんだもん。ウエハース。

その時点で優秀な飼い主なら

自分の子に　そんなもの　与えない。

だけど　どうせ　どうせすぐ

すぐしんじゃうんだからさ。

いなくなっちゃうじゃん、、、

だったら　なんでも

キミの口に　美味しいものなら　なんでも。

なんでも　食べさせようと　思った。

どうせさぁ。こんなこといっちゃダメだけどさ。

どうせ、ペットなんて、

命を金で買ってるんだから。

購入した時点で法律上は

飼い主の所有物なんだから。

大昔にやってた　奴隷商と

あんまり変わらないんじゃないの。

愛護だなんだと言ったところで。

有名な獣医師ですら。

病院を守るためなのに

麻酔の同意書は書かせるのに

肝心の耳のデキモノ切除の同意書を書かせない。

わたし助手のひとに　声かけたのに。

同意書かかなくていいんですか？　って。

ボイスレコーダー　常備してなきゃだったなぁ。

そしたら訴訟できたのにさ。

お持ちしますねー。

してねぇじゃん。

デキモノが取れて

本人も術後かいふくしてくれたから

良かったけどさ。

同意書なしの手術でそのまま死んだら

止めたのに無理矢理されて殺された。っていう

主張が　まかりとおってしまうよ。

そしたら困るのは病院さんですよ。

署名運動とかそーゆーのも込み込みだったら

動物病院が潰れて職員が路頭に迷うよ。

同意書って　書面で　同意を確認できるから。

病院、じゃないの。　飼い主、でもないの。

職員を。働くひとを。

守るためにあるの。

飼ってる生き物が病気でパニックになりかけて

必死で冷静さを保って

連れていけなかったり　いかなかったりする

ひとたちも　いるなかで

お金かけて　覚悟決めてきた　飼い主にさ。

わざわざ　声までかけてもらってさ。

しかも　持ってくるって返事したのにさ。

持ってこない、書かせない。

その　いち職員の　杜撰な対応ひとつで

業界全体の　信頼すら

危うくなる場合があるんですよ。

それから。

飼い主を　お母さんって呼ぶの　やめようか。

ペットは家族同然かもしれないけど

愛玩動物だし　愛してるけど。

血は繋がってないから。産んでないから、わたし。

病院全体のマニュアルでそうなっているかどうか

なんて　飼い主には　関係ないからね。

わたしは　あなたの　お母さんでも

ねずみの　おかあさんでも　ありません。

間違った呼称　杜撰な対応。

忘れない。　もう動物病院は信頼できません。

病院へ連れて行くことが心理的に無理になったので。

わたしは動物を飼えないでしょうけど。

もし　まんがいち　おくがいち

飼ったとしても。

病気になったら　家で出来る精一杯しか

施すことができないでしょう。

病院が、医療が、信頼を失うというのは、

繋げたはずの命を　短縮してしまったり

生きられたはずの命を　殺してしまったり

することです。

たかが同意書いちまい。かもしれない。

だけど　そのいちまいが　ないことで

傷つく人間がいる。

それを伝える気力すら奪われる行為でした。

誠意のない。わたしにとっては、そうでした。

病院名は出しません。

名誉を毀損したくは　ありません。

だけど　つぶれてしまえばいいと　おもっています。

もっと　自分の仕事に　誠実に　働くひと　が

増えることを　願っています。

わたしも　いままでより　さらに

せいじつで　ありたいと　おもいます。

ジャンガリアンハムスターなんてさ。

どんなに奇跡があっても

5年いきることって　滅多にない。

3年生きたら立派。

増して　ペット専門店ですらなく

ホームセンターの　テナント出身だもん。

ハムスター飼育に適さない商品を
堂々と売ってあるような店。

どうぶつの命より優先されているのは

人類の浅はかな思惑、売り上げ。

ま、消費社会だもん。

生きるのに足りるだけの金がなきゃ

人間も　みんな　終わりますからね。

お迎えの帰り道　犬に吠えられて

バッグの中のキミが　怯えてたら大変。って。

覗いたら　なに〜？　みたいな　顔で

こっちを　見ていて　大物だな。って。なった。

おうちの　アパートの　階段下で

ようすが　気になって　また覗いた。

照さん　寝てました。

歩きだったから　あたしが歩くのに合わせて

揺れたと　思うんだけど

照さん　に　とっては

ゆりかごみたいに　なったのかな〜。

照さん　が　居る　ケースが

入った　保冷保温バッグを

なるべく　地面と平行にして

揺らさないように〜　揺らさないように〜　って。

慎重に　慎重に　あるいた。

これからの　生活に　わくわくしていた。

回し車を　回すキミ。

ガタガタ鳴っちゃってさ〜ぁ。

隣の部屋のアネアネ　から

苦情が来たもんで

しかたがないから

重しとか　床材とか　台座とか

色々工夫したし。

劣化が原因だったら
新品に取り替えたらいい。って。

いくつも　回し車を　買った。

全部、自分が稼いだお金だけでやった。

仕事を辞めて　自分には生産性がない。って。

これからどうするんだろう。って。

潰れそうになるたびに

照さんの世話を　言い訳に。

照さんが　生きてるうちは　生きてなきゃ。

アネアネや　ハハハなんかに

照さんは　渡さない！　って。

照さん　死んじゃったけどさ。

照さん　照さん　が　イケメンだったおかげでさ。

お友達が　できたよ、　照さん。

ぜんぶ照さんの　おかげなんだよ。

キミは　やさしくてさ。

本気噛みを　しなかった。

噛むという　表現すら　適さないくらい、

かる〜く　わたしのゆびに　きみのはが

ふれるくらいの　かみかたをするんだよ。

それすら　めったに　しないし

ときどきは　わたしのゆびを

ぺろぺろ　って　なめてくれるときも　あったよ。

照さん　に　とって　わたしは

どんな　存在　だったんだろう。

照さん　の　生きた　毎日は

照さん　に　とって　しあわせだったかな。

少なくとも　わたしは

照さん　が　いてくれて

ほんとうに　ものすごく　ずっとずっとずっと

しあわせでした。しあわせでした。。

やさしくて　かしこくて　つよくて

わたしよりよっぽど

ながいきにふさわしいのに。

いない、ん、だね。　そうなんだね。

忘れない。　約束。　ありがとう。

大好きだよ。　愛してるよ。　永遠に。

またね。