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見えないものが見える力を

【クリエイティブリーダーシップ特論レポート】
武蔵野美術大学
大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース 

2021年5月24日(月)18:20-19:50
クリエイティブリーダシップ特論 第7回 高濱 正伸さん

 当学ムサビの若杉浩一教授と若い頃、同じ下宿先で過ごしたという経歴の高濱さん。さすがというべきか、それはそうかと考えるべきか、同じようなニオイのプンプンする、心の底からパッションに満ち溢れたお話をされる方でした。といいつつ、ホワイトボードの図解を取り入れながらしっかりと芯と理論も持ち合わせている方です。

 そして行動力や経歴などはもとより、講演を多くやっているだけあって人を惹きつける喋り自体が勉強になるような時間でした。そして高濱さんのターゲットは未就学児や小学生を対象としているのですが、保護者や若者全体への想いなども十分詰まっており、今年30歳になった自分にとっても興味深い内容でした。

 花まる学習会が目指すものは「メシが食える大人」「モテる人」、
言い換えれば「自立・自活できている大人」「魅力的な人」を育てることです。

 花まる学習会がHPに掲げている文言です。塾の謳い文句で「モテる」とはなかなか面白いですね。自信、ユーモア、コミュニケーション力などが当てはまります。

 (花まる学習塾の子供達が将来どんなことをしていくのかが楽しみで、是非高校卒業後の将来、ムサビのCI・CLに来てもらえると色々面白そうだなと。。。)

 

 さて、こちらは男性に限った話ですが、青山学院大学陸上部を常勝軍団に導いた原監督のかつてのインタビューを思い出しました。原監督は高校生をスカウトするにあたり「男前をとる」と述べています。これは表現力がある人間が魅力的であり、こうした人は男前という意味です。青山学院の陸上部が強くなったところからも「男前」な人が強くなれるかは証明されているでしょう。

 どうしても日本の教育だと表面的な暗記やインプットに留まりがちですが、こうした発想からこそ生まれるアイデアも多いと思うんですね。「漢字の『とめ、はね』の間違いよりも課題を見つけ解決する。本質を伸ばす。」という言葉が印象的でした。

 そして「心」を揺さぶる経験を積むことで大人になってからでもこうした力は伸ばすことができるようです。自分は残念ながらモテたいという下心からですが、カッコいい大人になるべく未知の経験を積んでいくことでをまだ眠っている魅力を磨いていこうと思いました。


■高濱 正伸
花まる学習会代表。1959年熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学に入学。1990年同大学院修士課程修了後、1993年に「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立。父母向けに行なっている講演会は毎回、キャンセル待ちが出るほどの盛況ぶり。「情熱大陸」(毎日放送/TBS系)、「カンブリア宮殿」(テレビ東京)などドキュメンタリー番組にも出演し、注目を集めている。現在、算数オリンピック委員会の理事も務める。主な著書に、『なぞぺー』シリーズ(草思社)、『小3までに育てたい算数脳』(健康ジャーナル社)、『子どもに教えてあげたいノートの取り方』(実務教育出版)、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』(廣済堂出版)など。

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