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直感で行動を

【クリエイティブリーダーシップ特論レポート】
武蔵野美術大学
大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース
 
2021年9月27日(月)18:20-19:50
クリエイティブリーダシップ特論 第12回 大山 貴子さん

 まず大山さんの経歴が非常にユニークでした。もともとは人種問題に興味を持ちアメリカの大学へ。その後NYでは新聞社などに勤務し帰国。現在はサーキュラーな社会の実現のために行動を起こしています。

 なんとも真っ直ぐではない経歴に「どうしてあのときこうしたの?」と色々問いたくなります。

 今のfogの起点となっている出来事はブルックリンでの生活のよう。そこには強烈な貧富の差が目の前にあり、Park Slope Food CoopやCommunity Gardenとの出会いがありました。

 大山さんの大切にしていることの一つに「多角的に対象をみる」というのがありましたが、自分が見えている・認識している情報や範囲が全てではないということです。まさに世界を見ることで広がった視野だと思います。
(他にも「境界線を曖昧にする」、「脱サステナブル」、「巻き込むために依存する・甘える」ということを大切にされているそうです。)

 経歴自体はバラバラですが一貫してしているのが「どうすればより多くの人が幸せになれるか」という考え方だと思います。上から目線でこうしなさい、あーしなさいではなく、「どうすればより多くの人が幸せになれるか一緒に行動を起こしてみませんか?」という思想が大山さんの根底にありました。目線を合わせるという意味合いで「共視」なんて言葉も用いていましたね。

 すごくその場その場で直感で行動する人に映った大山さんです。私もどちらかと言えばこのようなタイプなので生きる上でのヒントを貰った気がします。あと先を考えないタイプなので、後々後悔することも多いのですが、大山さんはその失敗だったりを全て前向きに捉えていました。紆余曲折の人生も悪くないですね。

 話を聞く限りfogやelab(エラボ)を今後もずっと続けていくというよりも、また何かの拍子で新しいことを始めそうな雰囲気を感じました。新たに何かに触れてどんどん行動を起こしそうで、今後の活躍も注目です。


■大山 貴子
株式会社fog代表取締役
米ボストンサフォーク大にて中南米でのゲリラ農村留学やウ ガンダの人道支援&平和構築に従事、卒業。ニューヨークにて新聞社、EdTechでの海外戦略、編集&ライティング業を経て、2014年に帰国。日本における食の安全や環境面での取組みの必要性を感じ、100BANCH入居プロジェクトとしてフードウェイストを考える各種企画やワークショップ開発を実施後、株式会社fogを創設。循環型社会の実現をテーマにしたプロセス設計を食や行動分析、コレクティブインパクトを起こすコミュニティ形成などから行う。

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