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昨日、2時間睡眠だったのは、夜にドラマ「カルテット」を観始めたから。坂元裕二のドラマを毛嫌いしていたけど、全てのセリフ、登場人物達の行動が身に沁みて共感出来た。自分のことを言われている気がした。「怪物」を観たからかもしれん。あれを観たおかげで、カルテットが観れる。よくわかる。人の、それぞれに隠された痛みや秘密が、今を生きる僕らに、どんな風に作用し表出しているかを描く。
だから、こそ主人公は、あれ程の嘘にも耐え、夫の失踪にも耐えた。
耐えた、という事実の裏側には、主人公の隠された痛みと苦悩と、誰もが共感し得ない、想像だにしない事実が潜んでいる。
自分のことを重ねた。「怪物」もそうだけど、「カルテット」にもあるもの。坂元裕二の作品に、恐らく全てに通底しているもの。
素直に生きるのも難しいんだよ、って僕らは大きな声で叫べたらね。
その痛みをまずは自分で理解して。

僕の前で笑う祖母。頭がアホになっちゃった、と寝起きの顔で自分の頭を軽く叩いている。
僕もつられて笑えてくる。泣けてくる。信じられない。信じられないけど、今が信じられないほど幸せにも感じる。祖母が目の前にいる。笑ってる。なんでもない一日、仕事の帰りの改札で、微笑み合いながら話す大学生の男女。なんかほっこりした。幸せかなーって思ったら、また無意識に重ねてた。今の2人みたいな雰囲気の中にいる姿が浮かんだ。どうしまうもなく辛いはずなのに、何でかそうじゃない感情も生まれてる。矛盾した感情以外のもっと複雑な様々な感情に、自分の在処を探してみる。

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