見出し画像

8月11日

近所のコンビニに行くノリで、養老天命反転地に出かけた。
自分の卒展の作業計画を練ろうと家を出たが、気分が乗らない。目的地を通り過ぎ、ぼーっと西へひたすら車を運転していた。
目の前に木曽川が見え、その余の大きさに圧倒され、テンションが上がる。
田園風景がどこまでも広がり、空が青々とし、雲が気持ちよさそうに漂っている。山が奥にくっきりと見えて、窓から流れる風と、土の匂いが最高に心地いい。
気がつくと、岐阜県の海津市に来ていた。さっぱり分からない場所で、さすがにGoogleマップを開いた。すると、近くに「行きたい」項目のピンが付けてある場所を発見。それが、養老天明反天地。
以前、成田さんに教えてもらった場所。つい先日もトリエンナーレの美術スタッフの人におすすめされた。なので、近いし行ってみた。
想像以上に広くて、人も大勢。この場所全てが、現代アートとして作られていることに驚く。施設自体かなり年月が経ち、汚れがよく目立ったが、それよりも圧倒的な異物感が、日常を織り込み作られていて、日々の生活の中での動作、見るもの感じるものを刺激する。
来てよかった。心のつっかえがいつの間にか消えていた。
悩みは、場所に依存する気がする。
場所を移せ。旅をしろ。ただそれだけ。そんなことで、消えることもある、気がする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?