2月24日

写真日記

霧の街 亀岡

2日間の旅終了。旅ではないけどつい車の中で今回の旅楽しかったですと言っていた。本来は仕事の一環として来ている。
亀岡市を中心に動き滞在。窓からは山にかかる霧が目立った。現地の人がいうにはロンドンに次いで二番目に霧の発生率が多いのだそう。更に教育に力を入れていて一時は減少傾向だった人口もここ数年で増加傾向に転じている。京都という歴史の深さと、昭和の香りが色濃く残る街だった。

帰りは新東名高速を利用。一切興味がなかった道路の名称を今回の旅で覚えていたりするのが不思議な部分だった。昨日”道”について教えてもらったのが影響しているのだと思う。
車中で以前の社長は何をしていたのかという話題になった。
彼は2、30年前まで主にフリーライターとして活動していた。定職につくというものが嫌で仕事をいくつか渡り歩いては、金が無くなればバイトをして食いつなぐという暮らしをしていた。当時は東京を起点にし、周囲の友達も似たような人ばかりであまり気にしていなかったという。
そんな当時、彼は取材先に飼っていた犬のピーグルを連れて行くことが頻繁にあったらしい。
どんな場所でも、それが佐渡島であっても連れていく。彼がいうには意外と取材先の人のウケがよかったのだそう。犬を通じて会話が弾む。相手との距離が縮まり、餌をくれる人もいたそうだ。
今だと考えられない。なぜ犬を連れていったのかと尋ねると、そうしたかったから、というような返答しかなかった。
今回の2日間の旅で社長は、取材先の人全てに敬意を持ち接していた。そしてそれは人だけではなく、土地の神様にまで及ぶ。神社に行っては参拝する。1箇所ではなくなるべく複数を。
どうやって売るかを確かに考えるのは大事だけどさ、まずは丁寧に作る。それが結局一番なんじゃないかなとぽつりと呟いていた言葉が今更になって響いてくる。
僕の様な何も知らない若造を否定せずただ、無闇に肯定もせず、質問には答えてくれる。生き方と働き方が結びつき気持ちの良い社長の姿。
また一人お手本にしたい人を僕は見つけた。

20:40 名古屋着。これから家に帰ります。


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