2月25日


車窓から見た看板

朝の6時、アラームが鳴り目を覚ます。眠気がまだあり布団からは起き上がることが出来ない。眠い。まだ寝たい。私を起こそうとする母の声が遠くから聞こえてくる。その声を無視して再び眠りについた。
最近、夢の中と現実が入り乱れてどちらが現実なのかを数分ではあるが理解が遅れるといったことが頻繁に発生する。今日もまたそうであった。内容は忘れてしまったが確かに僕は目を開けたままの状態で、夢の世界の感覚を現実に持ち込んでいた。あの人に話しかけている。徐々にあの人が目の前にいないことに気がつき呼びかける。そして、呼びかける、という行為自体が不自然であることに気がつく。あの人なんていないのに。なぜ僕は呼びかけているのか、と。
そんな状態で目が覚めた8時半。二度寝からの起床。洗濯物とバイトの支度を済ませ冷蔵庫にあった干瓢巻きを四つ口に頬張り家を出た。
駅に着き電車を待つ。ホームの屋根裏から聞こえる鳩の鳴き声。やけにでかい看板。こちらを見る女。視線が下を向きの人々。
僕が考える問題が問題ではないと知る。足場がぐらつく。誰かのため、何かの意義があること、そういうことを足場にしてきた節がある。僕はそこから自由になりたい。ただ運動としては続けていたい。
バイトへの通い道、電車の待つホームの下で思考が彷徨った数分間。

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