10月10日
朝、母に冷蔵庫にあるごぼうを使ってほしいと言われたので、野菜の天ぷらときんぴらごぼうを作る。どちらも作ったのは初めてだが想像以上に簡単にできるもんだった。ただ、野菜を切るのに少々手間がかかる。特にごぼう。当然だけど硬いからね。それを金平牛蒡のあの細さに切っていく。しばらくごぼうを切るのは避けていきたい。出来上がったきんぴらをおかずに朝食を済ませる。天ぷらは夕食まで保存。
昨日まで雨が降っていた。空模様を確認すると、曇り空から陽の光が差し込んでこんいる。今日は晴れると確信。外に洗濯物を干す。日中、日が出ている時、まだ気温は20度以上と高いが、夜は秋のように肌寒い。この寒暖差がどうも僕には居心地が悪い。
洗濯物を干しながら、安藤とメッセージのやりとり。一昨日からこっちに帰ってきているということで、久しぶりに会うことになったのだ。最初はモーニングの予定だっただ、時間が11時過ぎていたため近くのコメダで集合することになった。洗濯を済ませ、車でコメダへ。到着すると入り口の前に安藤の姿。後で知ったことだが最後に会ったのは2年前。驚きました。2年前とは違う身姿の安藤。特に髪型の変化が目立った。韓国男子風マッシュのセンター分け。自分の好きなスタイルを確立したらしい。記憶の安藤と目の前でアイスコーヒーを飲みながら話す安藤。二つの間に生じるズレが不思議だった。目の前の安藤はあの頃よりもどこか大人っぽくて、落ち着いた印象。なんとなく背筋がいい。彼氏と大阪で二人暮らし。向こうで仕事もしているようで、それがどうやら忙しい様子。人手が足りず、一人で賄える量を超える仕事に限界を感じそろそろ愛知県に戻って来ようか考えている、と。都会を経験、どころか仕事自体を経験していない僕にはまだよく分からない世界の話。だけど安藤のことは中学生の頃から知っているので、安藤の「好き」を考え、そっちの世界の話を広げてみた。もちろん馬鹿馬鹿しい、安易な、代案。だけど、安藤は笑ってた。大きく肩を揺らして笑ってた。僕が知っている中学生時代の安藤が目の前にいた。すると、誰にも秘密にしていることを安藤は僕に語り始めた。センシティブな内容。心に溜まっていたものは、仕事の疲れ以外にもあったようだ。
気がつくと三時間以上が経過していた。たまに大阪にきて話聞いてくれやと言う安藤。友人にこんなこと言われると嬉しい限り。自分のことばかり考えていた昔の自分からは少し進歩できているのかな。安藤を家まで送る。また会う日が楽しみです。
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