7/21

仕事が終わり電車に乗り込む。地下鉄から乗り換えてJRへ。名古屋に着きまた乗り換える。最寄りの駅へ向かう電車を待つ名古屋のホームで、微笑む人達の多さに金曜日であると気付かされる。
最寄りの駅に着く、ふと上を向いた。星がある。星をじっと見つめながら、こういう人のことを痛いやつだなと馬鹿にしていた高校生時代の自分が浮かんだ。星をじっとみる。星をじっと見てると、星がちゃんと見える。星だって気づく。毎夜現れるはずの星を、いつぶりか、ちゃんと見た。イヤホンをし携帯を見つめしたを向く人の横を、上を向く僕はあるく。幼いころ、星を見るだけで、夏の夜の、深い時間に浴びる風が大好きだったあの感覚が、いつの間にか消えていて、刺激だけを求め、生きていた日々が、楽しみ方を忘れていただけの作法だと気がついたとき、また星を見るという行動に僕を戻させた。
やっぱり僕は、頭の毛の先から足の先まで人のことが大好きで、生まれた時から今日まで関わった人のことを大好きで、そんなことを人に言うと気が大きくなり体調が崩れるので、ここだけで、言葉にせずに広げずに、でも自覚的ではあるために、僕はまた自分が受けてきた言葉達から学ぶ。


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