8月14日

風呂を洗っていたら涙が溢れてきた。
訳がわからない。自分でも分からない。怖い。寂しい。とにかく悲しい。分からないけどこの辛さを自分すらも分からない。誰もわからない。分からなくていい。側にいて欲しい。片付けをしていただけで、泣き始める母、子供みたいで見たくもない。しっかりしてほしい。俺は無理だ。俺だって辛いんだ。風呂を洗う前は元気だったのに、1人になった瞬間涙が溢れた。涙で崩れた顔を母に見せてわかってもらおうとしたが、早く風呂洗いな、と言い返される。顔をみたはずなのに。
怖い、1人が怖い、1人だから怖い。誰もわかってくれないことが怖い。言葉が欲しいのではなくただ側にいて欲しい駆け引きとかそういうものではなく、ただ話を聞いて欲しい。そうやって自分自身にまず接してみる、ずっと鬱だった。話したくない。ただゆっくり田舎の道を歩きたい。だけど、頑張ってしまう。快活に振る舞おうとする。手綱を持って欲しい。自分でも分からない内に膨らみ、ぷかぷかと陽気に飛んでいき、いつの間にか破裂し、僕は死にたくなる。悲しみのどん底を空中からゆっくりと見つめながら地面にふわりと叩き落とされる。それをずっと繰り返している。もうゆっくりしたいんだ。心から。

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